現代では、卒業予定の学生に対する就職活動の支援が学校をあげて熱心に研究されているようです。就職へのテクニック?が研究されています。
でも、どんなに自己紹介を練習しようが、就職試験の筆記試験に高得点を目指そうが、私が採用の責任者ならば見る視点は、
(1)健康そうか?
仕事に入れば、もう体力勝負です。常識の範囲の読み書き計算力が有れば十分です。
大学で学んだことは役には立たず、その仕事に関する固有の「やり方」を一から習得するだけです。
(2)怒られても落ち込まないタイプか?
仕事は、上司もイライラすることが普通です。その時に、部下への「お世辞」「おべんちゃら」などする余裕はありません。
それで、新人が勝手に「嫌われている」と想像して病気になられるようでは、上司の本音は「もう勘弁してよ」です。
(3)誠実そうな学生か?
これは評価する方も難しいので、見た目の印象しかありません。
また、学生側からのアピール方法で良いと思われるのは、
(4)個人プレーで目立つような小さいことよりも、会社全体の10年後を盛り上げる人材に成りたい!
(5)個人の成果で一喜一憂せずに、会社全体の利益を優先して一喜一憂したいです。
などは良いかも知れません。
昭和時代の就活を思い出しますと、東京の六大学などで、厳しい運動部に席を置いて4年間頑張った学生を、大手証券会社、大手建設会社、などの営業力が大切な企業は優先して採用していました。
入社後の頑張り、上下関係への配慮、お客様への粘り、怒られ耐性、・・・・どれも優秀だったからです。
企業としても、直ぐに戦力として育て易かったと言えます。机上の学問では得られない、「人間力」を運動部の学生は買われていました。
これを考えますと、学生の時に先生と友達のような関係の優しい教育、理想ばかりの思想教育、・・・・それが正しいと思い込んで社会に出た人間は、あまりにも現実社会とのギャップに勤務が続かずに無職に成らないか?心配です。
この10年間では、大学を出て就職しても3年以内に辞める人が増加している感じです。新入社員の自殺も散見されます。
若者の無職も急増しています。とにかく継続力が無い若者が急増しています。
では、理想の優しい教育とは、生徒の人生に益したのでしょうか?
それが、「生徒のために成る」「生徒を幸福にする」ものなのでしょうか?
ここで思いますことは、誰の人生にも言えることですが、
* あの嫌な試練が、あの時の苦労が、今の自分を幸福に導いた。
* あの嫌いな人の御蔭で、今の生活の有り難さが分かる。
と言えることが有ると思うのです。
逆に言えば、
* あの時の甘い生活が、快楽が、楽な生活が、今の自分を破滅に導いた。
も有ると感じます。
やはり、「人間万事塞翁が馬」(にんげんばんじ さいおうがうま)。
自分にとって、何が幸いと変わるのかは未知であること。
不幸なことも、実はより大きな災難を止め、未来に幸福に成る為の不幸だったこと。
これが誰にでも言える真相だと感じます。
だから、今が苦しくても大丈夫です。
その苦しさは、未来に幸福と、「感謝に気付ける」ための経験と成り得ます。
苦労の渦中、最中に居る時は苦しいと思います。
でも、すべては必ず変わって行くのです。
慌てないで、全体を静観する視点を持ちましょう。
生かして頂いて 有り難う御座います
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