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タブレットのある学校生活

2024-11-09 12:28:30 | 日記

とある市教育委員会の発行したリーフレット「タブレットのある学校生活」を見た。

登校ー電源オンー朝学習、1~4校時にタブレットを使用
ー昼休みに学習支援ソフトで学習、5・6校時もタブレットで学習ー下校前に学習支援ソフトで学習ー電源オフ・帰宅

登校から下校まで、タブレット漬けである。
登下校時、休み時間まで短時間学習とはおそれいった。

これでは友達といつ遊ぶのだろうか。おしゃべりは?
このままでは子供たちが、スマホ中毒、ネット依存症になってしまう。

それでなくても個人用のスマホでの「いじめ」や大人からの犯罪に巻き込まれるケースが続出している。

昨年11月にユネスコで「グローバル教育モニタリングレポート概要2023」、題名は「教育におけるテクノロジー 誰のためのツールなのか?」が出された。
 こちら⇒

世界各国でのICT教育の実態調査と課題がまとめれている。

そのなかに、「過度なICT利用と生徒の成績との間には負の相関がある。モバイルデバイスの近くにいるだけで、生徒の注意力が散漫になり、学習に悪影響を及ぼすことが14カ国で明らかになった。しかし、学校でのスマートフォンの使用を禁止している国は4カ国に1つにも満たない」
「長時間のスクリーン利用は、自制心や情緒の安定に悪影響を及ぼし、不安やうつ病を増加させる可能性がある。スクリーン時間について厳しい規制を設けている国はほとんどない。」

問題、課題は山積している。

アメリカでは、学校でのスマホ禁止が各州に広がっている。
オーストラリアでは、16歳未満のSNS禁止法案が提案されようとしている。
北欧の国では、タブレットから紙の教科書にもどしている。

日本はどうか。
周回遅れで、子どもたちをネット漬けに必死だ。
文部省だけでなく、経産省がICT教育に多くの予算を付けている。

自公政府は、ネットを、タブレットを使えば「学力」が上がると信じている。
企業献金をもらっている自民党とIT産業の強い要請だ。

子どものスクリーンを見る時間と学力が、負の相関関係にあるといわれている。

このままでは「ネット依存症」の大量発生につながるのでは?と心配している。

子どもたちに、もっと人間らしい教育環境と願う。

追記
むかし、萩尾望都SFマンガ「スター・レッド」を読んだ。高度なIT教育の結果、子どもたちがおかしくなってしまい、その対策として「自然のなかで生活」するカリキュラムがあったと記憶している。(かなりあやしい記憶だ)
当時から「危険性」が認識されていたのかと思った。

人形劇「ひょうたん島」のなかに「何のために勉強するのか」という歌も記憶にある。

3年ほど前に「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン著)がベストセラーになたにもかかわらず、またさまざまな精神科医が危険性を訴えているにもかかわらず、教育が変わらない。

教育とは「人格の完成」「人間」になることではないか。
今の「学力、学力・・・点数、点数・・・」の風潮を憂いている。

参考にむかしのブログ
 スマホに子守をさせないで ⇒
 ネットゲーム依存 ⇒



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