石川社中の音楽独り言

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第2弾 使えるとワンランク上、ドミナントの第三転回形って何?

2017-10-24 15:52:36 | ギター
お待たせしましたア

今回はそんなに間が空けることもなくアップできて嬉しいです


さて先回は第三転回形の音の響きを書きました・・・・実際に音を出してみて如何でしたか?

独特の個性的な響きの流れがあると思います



今回はその裏付けでは無いけれど、仕組みを書いてみたいと思います


ではそもそも第三転回形とはなんでしょうか? 

又更にコードの転回形とはどんなことだったのか?・・・復習しながら説明をしてゆきます


コードはルートと3度の音 5度の音で出来てます

そして4和音はそれに加えて7度の音が+されます 

今回の第三転回形は その4和音の中でも特にドミナント7の形をしたコードの事です


ですからA7やE7等のコードの事ですね AM7とかEm7ではないですよ
 


G7を例にとって説明しましょう

G7は ソがルート シが3度(長3度) レが五度(完全5度) ファが7度(短7度)

ですね



コードは必ずしもソシレファの基本形のように下から順番に団子状態になってるわけではありません

例えば3度のシが一番下になれば 今までの一番下のソの音は1オクターブ上に上がり

シレファソになりますね このことを第1転回形といいます

そして5度が一番下になれば レファソシになりこれを第2転回形といいます


普通コードの転回形はここまでですが ドミナント7の場合は、もう一つ7度の音がありますね

だからファシソレ・・・と云うもう一つ転回形が考えられます これが第3転回形です
でも中々シ♭ドミソ や シ♭ドミ(5度省略)・・・等の音を見ただけでC7とは思いませんよね?

だから あまり知られて無いともいえます でも知ってる人は使いますよ


そして第3転回形を使うにあたり、もう一つ重要なポイントがあります

一般的にドミナント7の短7度の音は次に移るべき音が決まっているのです

つまり何処に行くかが決まっています・・・・それは何処か?


それは半音下の音に移動します これをドミナント7の限定進行といいます


つまりG7のコードの時 常識的にはベースの音はG つまりソの音を使いがちですが

第3転回形でベースを使う場合 ファの音を使い そのファの音は次のコードのCコードでは

半音下がってミの音にベースの音を移動するのです

ですから 次のCコードではベースの音はC つまりドの音は使わないのです

ドミナントの第3転回形の後の そのKeyのⅠのコードつまり 

トニックの主和音のコードは ミソドと云うCコードの第一転回形を使うのです


まとめます

FからG7 そしてCに移るとき 或いはどの調でもKeyでも、Ⅳ Ⅴ7からⅠへコードが流れる時

ベースの音をファ(F) ファ(G7)ミ(C)とすると 頻繁に使われるF G7 Cの流れも

独特のこれまでにない良い響きがします F とG7は響きが違うのに支えるベース音は一緒です

それで 何か あたかもベース音が取り残された感があり そしてG7からCには

いつものドミナントモーションで使うソからドとする、耳慣れた動きではなく 

ドミナントの7のファ つまり7度の音は次に来るⅠのコード つまりCコードへ限定進行します

だから半音下Cコードのミに移り(Cの第Ⅰ転回形)なだらかな下降ラインを描きます


これがドミナント7の他では使われない第3転回形の仕組みです


ではここで課題を出します 

例にならい( )にドミナント7の第3転回形を使いベース音を入れなさい

例 C (ド) F (ファ) G7 (ファ) C (ミ)

1 D ( ) G ( )  A7 ( ) D ( )

2 G ( ) C ( )  D7 ( ) G ( )

3 E ( ) A ( )  B7 ( ) E ( )


答え合わせは次回に


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