◆安倍首相が、厚顔無恥にも、政権にしがみついている。苦什に充ちた顔つきだが、「もしかしたら腹の中では、ニンマリ、ほくそえんでいるのではないか」という疑問が湧いてきた。参議院議員選挙で惨敗したとはいえ、衆議院自民党「305議席」の重みは、力強い味方である。
確かに表向きは、小沢一郎代表率いる民主党が最大の敵だった。だが、「敵は本能寺にあり」ではないが、本当の敵は、自民党内の抵抗勢力や各省庁の官僚たちだったのではないか。そう言えば、現代の織田信長こと小泉前首相は、2年前の「郵政国会」で、「だれが三成になるか」と警戒していた。造反組は炙り出されて、刺客を送り込まれ、大半が落選した。それでも、まだしぶとく、抵抗勢力が残っていた。とくに参議院の「津島派」には、多数残っていた。「津島派」をはじめ、それらの抵抗勢力が今回の参議院議員選挙で、軒並み落選した。
◆竹中平蔵前総務相が、朝日新聞の8月3日付朝刊4面「政治面」の「『逆転参院』を聞く」で、インタビューに答えて、面白いことを言っている。
「自民党が全敗した四国が典型だが、4県のうち3県の自民党候補は郵政造反だ。党内で新陳代謝が進んだともいえる」
自民党内では、昨年秋、安倍首相が誕生したころ、「10か月内閣で終わらせる」という声が囁かれていた。これが安倍首相の耳に入っていなかったはずはない。「10か月内閣」を願望した輩は、過半数すれすれで敗れ、その責任を追及して安倍首相を退陣に追い込もうと取らぬ狸の皮算用をしていたに違いない。それが、大ハズレだった。歴史的大敗して、さぞかし腰を抜かしたことであろう。もはやグウの音も出なかった。
◆自民党執行部が、慌てて、最後の仕事として政治資金規正法の再改正をしようとしている。政治資金の収支報告書を「1円」から領収書添付することを義務づけるというのである。しかし、すでに3年前までの収支報告書は、提出済みであるから、改正法案が成立しても適用されるのは、改正法が公布・施行されてから先のこととなるので、もはや「旧悪」を消しゴムで消し去ることはできない。自民党議員の多数が、「松岡利勝前農水相」「赤城前農水相」と似たようなことをしてきていると推測すれば、安倍首相としても、恐ろしくて新閣僚には任命できない。ひょっとしたら、安倍首相自身が、「同じ穴のムジナ」である可能性があるとすれば、自分自身も首相の座に恋々とはしていられない。
◆読売新聞の8月3日付朝刊は、「社説」でテロ特別措置法延長に反対している小沢一郎代表を批判し、「政権担当能力が疑われる」と不満を述べている。だが、政権交代を叫びながらも、まだ政権の座にない小沢代表の「政権担当能力」を疑っても意味はない。自治相を務め、自民党幹事長として采配を振るった小沢代表の「政権担当能力」を疑うとは、政界のモグリとしか言いようがない。「政権担当能力」を疑われるべきは、グズな安倍首相であり、この人をトップリーダーに担いでいる自民党である。読売新聞の論説委員も、この暑さで「認知症」に罹っているらしい。
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確かに表向きは、小沢一郎代表率いる民主党が最大の敵だった。だが、「敵は本能寺にあり」ではないが、本当の敵は、自民党内の抵抗勢力や各省庁の官僚たちだったのではないか。そう言えば、現代の織田信長こと小泉前首相は、2年前の「郵政国会」で、「だれが三成になるか」と警戒していた。造反組は炙り出されて、刺客を送り込まれ、大半が落選した。それでも、まだしぶとく、抵抗勢力が残っていた。とくに参議院の「津島派」には、多数残っていた。「津島派」をはじめ、それらの抵抗勢力が今回の参議院議員選挙で、軒並み落選した。
◆竹中平蔵前総務相が、朝日新聞の8月3日付朝刊4面「政治面」の「『逆転参院』を聞く」で、インタビューに答えて、面白いことを言っている。
「自民党が全敗した四国が典型だが、4県のうち3県の自民党候補は郵政造反だ。党内で新陳代謝が進んだともいえる」
自民党内では、昨年秋、安倍首相が誕生したころ、「10か月内閣で終わらせる」という声が囁かれていた。これが安倍首相の耳に入っていなかったはずはない。「10か月内閣」を願望した輩は、過半数すれすれで敗れ、その責任を追及して安倍首相を退陣に追い込もうと取らぬ狸の皮算用をしていたに違いない。それが、大ハズレだった。歴史的大敗して、さぞかし腰を抜かしたことであろう。もはやグウの音も出なかった。
◆自民党執行部が、慌てて、最後の仕事として政治資金規正法の再改正をしようとしている。政治資金の収支報告書を「1円」から領収書添付することを義務づけるというのである。しかし、すでに3年前までの収支報告書は、提出済みであるから、改正法案が成立しても適用されるのは、改正法が公布・施行されてから先のこととなるので、もはや「旧悪」を消しゴムで消し去ることはできない。自民党議員の多数が、「松岡利勝前農水相」「赤城前農水相」と似たようなことをしてきていると推測すれば、安倍首相としても、恐ろしくて新閣僚には任命できない。ひょっとしたら、安倍首相自身が、「同じ穴のムジナ」である可能性があるとすれば、自分自身も首相の座に恋々とはしていられない。
◆読売新聞の8月3日付朝刊は、「社説」でテロ特別措置法延長に反対している小沢一郎代表を批判し、「政権担当能力が疑われる」と不満を述べている。だが、政権交代を叫びながらも、まだ政権の座にない小沢代表の「政権担当能力」を疑っても意味はない。自治相を務め、自民党幹事長として采配を振るった小沢代表の「政権担当能力」を疑うとは、政界のモグリとしか言いようがない。「政権担当能力」を疑われるべきは、グズな安倍首相であり、この人をトップリーダーに担いでいる自民党である。読売新聞の論説委員も、この暑さで「認知症」に罹っているらしい。
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