◆最近とみに、大新聞が「鳩山首相は、いつ小沢一郎幹事長に辞任をもとめるのだろうか」とか「鳩山首相が小沢離れしている」などという記事を書いているけれど、本当だろうか。どうも、民主党の「グループ」を事実上「派閥」であることを認識していないようである。確かに旧来の自民党の派閥というイメージはない。だからといって「派閥」でないとは言えない。それは、昨年夏の総選挙で小沢幹事長の息のかかった新人候補者が、143人も当選してから「グループの質」が変ったとみられるからである。
◆試しに、民主党の衆参両院の議員423人(衆院307人、参院116人)の派閥分布を点検してみると、次のような結果が出た。民主党内には、以下のように八大派閥と一グループ、それに無派閥が存在している。
①鳩山由紀夫派(政権公約を実現する会)=40人(衆院30人、参院10人)②小沢一郎派(一新会・旧自由党系、新人)=167人(衆院130人、参院37人)③羽田孜派(政権戦略研究会=ベテラン保守系)=34人(衆院25人、参院9人)④横路孝弘派(新政局懇談会=旧社会党系)=39人(衆院20人、参院19人)⑤川端達夫派(民主協会=旧民社党系)=34人(衆院15人、参院19人)⑥菅直人派(国のかたち研究会)=35人(衆院24人、参院11人)⑦前原誠司・枝野幸男派(凌雲会=旧日本新党系)=29人(衆院25人、参院4人)⑧野田派(花斉会=若手保守系・「松下政経塾系旧「志士の会」)=16人(衆院12人、参院4人)⑨リベラルの会=4人(衆院3人、参院1人)⑩無派閥=25人(衆院23人、参院2人)
最大派閥は小沢派(全体の39%の勢力)であり、衆院は、自民党の119人を上回っており、さながら「小沢党」である。第2派閥は、総理・代表派閥の鳩山派であるが、月とスッポンである。主流派は、「小沢派+鳩山派+横路派+菅派+川端派+羽田派」の6大派閥で構成されている。主流派は、349人(衆院議員244人、参院議員105人)で渡部恒三、生方幸夫ら一部の落ちこぼれ組を除いても、全体の82%)を占める大勢力である。
◆民主党内の「反小沢グループ」(反小沢派)は、大きく分けて3つある。「前原誠司・枝野幸男グループ」(凌雲会=日本新党・若手保守系)、「野田佳彦グループ(花斉会、旧志士の会=松下政経塾出身の若手保守系の集まり)、「リベラルの会=平岡秀夫代表」それに、「無派閥の一部」小沢一郎の政治手腕に反感を抱く者たちである。反主流派は、「前原・枝野派+野田派」(45人=衆院議員37人、参院議員8人)である。「リベラル・グループ+無派閥」には、29人(衆院議員26人、参院議員3人)がいる。
◆参議院議員選挙は、「組織戦」、すなわち、組織と組織の激突なので、無党派層は、寝ていてもらいたいところであろう。「みんなの党」(候補者20人擁立)が吸収しても、大勢は「民主党圧勝」が予想される。目下、小沢一郎は、参院選後の「政界再編」を睨み、「敵味方」の票読みを進めているという。「反小沢派」を切り捨てて追い出すか、「主流派」を引き連れて離党するかして、自民党の与謝野馨、舛添要一、無所属の鳩山邦夫らと合流、衆議院過半数(241人)、参議院過半数(122人)を上回る勢力を確保する確信を得て、反主流派と決別する計略のようである。公明党とは、「連立」ですでに話しがついているとも言われている。
◆試しに、民主党の衆参両院の議員423人(衆院307人、参院116人)の派閥分布を点検してみると、次のような結果が出た。民主党内には、以下のように八大派閥と一グループ、それに無派閥が存在している。
①鳩山由紀夫派(政権公約を実現する会)=40人(衆院30人、参院10人)②小沢一郎派(一新会・旧自由党系、新人)=167人(衆院130人、参院37人)③羽田孜派(政権戦略研究会=ベテラン保守系)=34人(衆院25人、参院9人)④横路孝弘派(新政局懇談会=旧社会党系)=39人(衆院20人、参院19人)⑤川端達夫派(民主協会=旧民社党系)=34人(衆院15人、参院19人)⑥菅直人派(国のかたち研究会)=35人(衆院24人、参院11人)⑦前原誠司・枝野幸男派(凌雲会=旧日本新党系)=29人(衆院25人、参院4人)⑧野田派(花斉会=若手保守系・「松下政経塾系旧「志士の会」)=16人(衆院12人、参院4人)⑨リベラルの会=4人(衆院3人、参院1人)⑩無派閥=25人(衆院23人、参院2人)
最大派閥は小沢派(全体の39%の勢力)であり、衆院は、自民党の119人を上回っており、さながら「小沢党」である。第2派閥は、総理・代表派閥の鳩山派であるが、月とスッポンである。主流派は、「小沢派+鳩山派+横路派+菅派+川端派+羽田派」の6大派閥で構成されている。主流派は、349人(衆院議員244人、参院議員105人)で渡部恒三、生方幸夫ら一部の落ちこぼれ組を除いても、全体の82%)を占める大勢力である。
◆民主党内の「反小沢グループ」(反小沢派)は、大きく分けて3つある。「前原誠司・枝野幸男グループ」(凌雲会=日本新党・若手保守系)、「野田佳彦グループ(花斉会、旧志士の会=松下政経塾出身の若手保守系の集まり)、「リベラルの会=平岡秀夫代表」それに、「無派閥の一部」小沢一郎の政治手腕に反感を抱く者たちである。反主流派は、「前原・枝野派+野田派」(45人=衆院議員37人、参院議員8人)である。「リベラル・グループ+無派閥」には、29人(衆院議員26人、参院議員3人)がいる。
◆参議院議員選挙は、「組織戦」、すなわち、組織と組織の激突なので、無党派層は、寝ていてもらいたいところであろう。「みんなの党」(候補者20人擁立)が吸収しても、大勢は「民主党圧勝」が予想される。目下、小沢一郎は、参院選後の「政界再編」を睨み、「敵味方」の票読みを進めているという。「反小沢派」を切り捨てて追い出すか、「主流派」を引き連れて離党するかして、自民党の与謝野馨、舛添要一、無所属の鳩山邦夫らと合流、衆議院過半数(241人)、参議院過半数(122人)を上回る勢力を確保する確信を得て、反主流派と決別する計略のようである。公明党とは、「連立」ですでに話しがついているとも言われている。