新入社員・・・4

さて、そんな地図の見方もわからない新人くん、トラックの運転もなーんかヘン。

とかなんとか言っているうちに次の得意先に到着。
ここがねぇ、道があまり広くないの。だから自分らが来る時もギリギリまで幅寄せして停めて、そそくさと納品していきます。

は、いいんだけど、こいつ堂々と道の真ん中に停めやがんの。

「後ろの車通れないから、もっと幅寄せして」
「はい」

返事はするものの、車動く気配なし・・・
「早くしろよ、後ろから来るよ、車」
「はい」

ようやく動いたものの、幅寄せ全然できてないし・・・・
「ねえ、何やってんの」
「ちょ、ちょっと待ってください」

こいつ、ひょっとして幅寄せできないってか？？

もう時間もないし、仕方ないのでこいつは運転席に残して、自分がダッシュで納品。
後ろから車が来たら、そのまま走って上で待機してろと。

納品して車の場所に来たら・・・よかったぁ、後ろから車来なかったようで、トラックがいたよ～。
「君、運転できるんだよね」
「はい、できます」

不安だ・・・・ものすごおく、不安だ。

んで、さらにトラックを走らせる新人くん
ところが・・・・
目の前の信号は赤！前の横断歩道をチャリに乗ったおっちゃんが通過しているときに走らせようとするんだ、こいつが。
「バカ！何やってんだよ。アブネーなぁ」
「あ、すみません、すみません」
「すみませんじゃねーだろ！人はねたら最悪だぞ、お前」
「・・・・」

おいおい・・・勘弁してくれよ～。

さらに疲れが溜まりました・・・・

新入社員・・・3

さて、この新人君はセールスドライバー、つまり配送担当で入社したんですけどね。
当然次の配送場所も実にわかりやすいし、昨日も一昨日も行っている場所。

そんな訳で・・・

「んじゃ、次は●●だから。昨日も一昨日も行ってるから大体場所は覚えているでしょ？」
「・・・・何となく」
「じゃ、地図見ても何してもいいから、自分の力で行ってみ？俺はその間にこれ納品してくるから」

・・・・てえ事で得意先に品物納品してきて、戻ってくると・・・新人くんはまだ地図を眺めていた。

「どう、ルート決まった？」
「それがどこにあるかわかんないんです」
「へっ？索引見ればわかるでしょ？」
「索引ですか？」
「そう、索引」

そう言って地図の索引を見て場所を調べてたら信じられない言葉が新人くんから発せられた。

「あ、そうか。そうやって場所を調べればいいのか」

えーっ！！知らなかったの？？

「ちなみに今要る場所くらいはわかるよね。ちょっと指差してみ？？」

ところがクビをかしげる新人くん。

何でよ？伝票に住所書いてあるじゃん！！目の前の電信柱に大まかな住所書いてあるじゃん。

「わかんないの？ひょっとして・・・」
「ええ、なんとなくわかるんですけど」
「どこだよ、指差してみろって」

しばらく考えて指差したところは全然違う場所・・・

「もういい、わかった。指示するからさっさと車出せ」


疲れがまた溜まりました