今日は母方の祖母の 23回忌でした
と言っても とてもささやかに お坊さんに来てもらって お経をあげて もらうだけ・・・
それに 祖母は禅宗 両親は浄土真宗で 宗派が違い
祖母が亡くなって しばらくしてから お寺さんも両親の浄土真宗の方に変えていたようで・・・
でも ひょっとしたら お仏壇にも宗派によって違いがあるなら
同じお仏壇を使ってるのは 変な事なのかも しれないし
菩提寺を変えたのに 禅宗である祖母がそこに収められているのも おかしいのか?
良くわからないけど 実家ではそうなってるし・・・
でも おだんごの積み方や 毎日のご飯の盛り付け方は 浄土真宗のやり方らしく
私が記憶している 祖母がしていた あの 脚付きの丸い器に とんがり山にご飯を盛るのとは違ってるし・・・
なので 今日来たのは 浄土真宗のお寺の住職さんで
久しぶりに たっぷりと お経を聞かせて頂きました
その後のお説教も・・・難しかったけど(笑)
その時も宗派の違いの事は少し 触れていました・・でも 祖母の為にお経をあげてくれた・・・
仏の道を学ぶ方達は心のが広いのかしら?
でも 久しぶりにお経を聞いて お線香の香りを体中でに浴びて 私は とても 気持ち良かったです
その後 兄は地方での 仕事の為に 私達を置いて タクシーで職場に向かいました
職種を聞いて 納得! 今一番忙しい時期だわーーーこっちで仕事始めて
出張ってのも理解出来るなぁ・・って。
人手不足の職種だもんねーーーまぁ 頑張れーーー!!兄よ!!
なんか 活き活きしてたから それはそれで 良いのかも?
それにしても 9月に兄嫁さんにあった時は そんなに近場で顔を合せなかったから気づかなかったけど
今日目の前でお顔をみて 驚いた・・その 老けように・・・なんで?
もとより やせ型の人だけど 手は筋筋だし 髪も薄くなっちゃって
お肌も パウダーファンデーションをつけていたけど パサパサに浮いてたし・・・
それに お茶を出す時には手が震えてた・・・
母の介護に疲れてるのか?
でも週の半分以上は半日とはいえ パートに出ているし・・・
なんか 申しわけない・・・だって 彼女は私よりも 年下の兄嫁さんだし・・・複雑です
そして母・・・
田んぼの稲を 少しづつ間引きしていくように 記憶が消え
そこに とこからか飛んできた 変異した記憶が刺さり込み
姉夫婦との会話でも 私との会話でも 話はとても とんちんかんのすっとこどっこいになってました
皆それなりり やり過ごし 笑ってましたが
母は可愛がってる人形を自分の子供のように抱き 色々話すのを見てて
思わず目を そらしてしまいました・・・なんか 胸が詰まってしまった
老いは残酷・・そして 認知症はその残酷の極みです
何も分らなくなったその時が 母の幸せなのでは?なんて 思ってしまったり・・・
母は今日も
”私も もう なんか 頭が変になってるみたいで・・”て 笑います
兄が言いました
”俺 母さんの 兄弟になっちゃった・・”って
母がこう言ったそうです
”私 あんたを産んだ覚えないよ!だって 私と兄弟じゃない!”って・・・
兄は 笑ってたけど 心複雑だっただろうなぁー
人と名前は一致しても たぶん 私が母の何?って聞くと 答えられない・・・
認知症の残酷さを感じるのは 側に居るものなんですね・・きっと。
今日の祖母の23回忌も きっと 自分の母親の為にお経をあげてもらってるってのも 理解出来ないだろうし
私達が父のことを話してて
”亡くなってから3年だよね?”って言ったのを聞きつけて
”死んだ人の話なんてするもんじゃないよ!”って 声を荒げたので 姉が
”何言ってんの 死んだ じいちゃんのことだよ!あなたの旦那さんの!!”って言っても
顏はポカンとしてた・・・覚えてないのかもしれない・・・
仏間に飾ってある父の写真を見て ”あれ 誰だろう?”なんて 思ってるとしたら
私達だけでなく 天国の父もせつないよね・・・
ちょっと うつうつとした気持ちでいたけれど
帰り際に 母に ”また 来るね!!”って言ったら
”またおいで!でも その前に連絡してよ!私出かけてるかも知れないから・・”って(笑)
それを聞いた兄嫁さんが
”そうだね!ばぁちゃん あちこち 出掛けるからねーーー”って 冗談を言うので 皆爆笑!!
笑ったら 気持が晴れました
うつうつしてても どうしようもないんです
その時その時に 出来ることを 出来る範囲でしてあげるしかない・・・
それより ないですから・・・