奈良県明日香村稲渕・栢森地区において、1月10日の「成人の日」に稲渕地区で「男綱(おずな)」が、1月11日には柏森地区で「女綱(めずな )」の綱掛け神事が行われました。「綱掛け神事」は、稲淵と栢森両大字に伝わる神事です。
今回は、奥飛鳥と呼ばれている栢森の「女綱の綱掛け神事・2022」の様子を紹介したいと思います。
「綱かけ神事」は、子孫繁栄と五穀豊穣を祈るとともに、悪疫などこの道と川を通って侵入するものを押しとめ、住民を守護するための神事と言われています。「男綱」は柏森のさらに奥にある男渕の竜神を、「女綱」は女渕の竜神を祭っているといわれています。
〇稲渕地区からさらに南にある柏森(かやのもり)地区の「女綱の綱掛神事」は、「男綱」と対になる「女綱」です。
栢森地区の集落から「女綱」を運んでこられ、福石(陰物ともいう)と呼ばれる石の上に祭壇を設け、僧侶の法要の後、飛鳥川の上に陰物を形どった「女綱」を掛けられます。
栢森大字の神事の特徴は、全体を仏式で行なわれます。ちなみに、稲渕地区での「男綱の綱掛神事」は神式で行われます。最後に、両神事とも参加者全員にミカンが配られます。今年は雨の中、15時30分位から行われ16時30分頃には終了しました。
「綱掛け神事」は、日本の原風景が色濃く残る飛鳥ならではの郷土行事です。
毎年、二つの神事に参加していますが、今年こそはコロナの収束を願いながらの参加でした!
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