奈良県橿原市にある「神武天皇陵」は第一代の天皇の御陵であり、畝傍山(うねびやま)の北東の麓には「橿原神宮」が所在します。
今回は、「第一代神武天皇の御陵と橿原神宮」について紹介したいと思います。
神武天皇の御陵は、円丘で周囲は約100m、高さ5.5mの広い植え込みがあり、幅約16mの周濠をめぐらせています。
日本書紀、古事記によると、初代天皇とされる「神武天皇」(在位:前660年~前585年)は日向(宮崎)地方から、瀬戸内海を東に進んで難波(大阪)に上陸しましたが、生駒の豪族に阻まれたため、南下して熊野に回りました。そこで出会った3本足の「八咫烏」(やたがらす)というカラスに導かれて、吉野の険しい山を越えて大和に入り、周辺の勢力も従えて、大和地方を平定しました。そして、紀元前660年の1月1日(新暦2月11日)に橿原宮で即位し、初代の天皇になりました。新天皇が即位する際は神武天皇山陵と前四代の天皇山陵に参拝することが通例で、歴代の天皇が橿原を訪れています。
また、「神武天皇陵」の傍には、「日本のはじまりの地」と呼ばれる「橿原神宮」が所在し、橿原の見所の一つになっています。
「神武天皇」と皇后「媛蹈鞴五十鈴媛(ヒメタタライスズヒメ)」を祭神として祀られています。「神武天皇」の皇居である「橿原宮」がこの地にあったとされることから、明治時代に官幣大社として創建されました。
普段、なかなか行かない神武天皇陵。帰りには日本の始まりの地とされる橿原神宮への参拝、厳かな雰囲気が漂っておりました!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます