泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

バラと風鈴のお寺 「おふさ観音」

2017年07月05日 20時30分32秒 | 散歩

奈良県橿原市小房町にある、バラと風鈴のお寺「おふさ観音」は、17世紀に土地の娘「おふさ」さんが白い亀の背中に乗った観音様を観たことから、この地にお堂を建てて観音様を祀ったことから始まったお寺です.

今回は、バラと風鈴のお寺「おふさ観音」について紹介したいと思います。

「おふさ観音」では、毎年の夏(7月〜8月)の2ヶ月間にわたり「風鈴まつり」が開催されています。
境内には2,500を超える風鈴が吊り下げられ、それらが夏風に揺られて、涼やかな音色を一斉に奏でる様子は、まさに圧巻です。

風鈴の起源は「風鐸」といって、古代中国で、寺の軒先に吊り下げた小さい鐘のようなものです。風に揺られて鳴る音で、魔除けになるとされました。
これが日本に仏教伝来と共に伝わり、平安貴族たちが自分の家に吊ったのが風鈴の始まりだそうです。

このような言われからも、風鈴はお寺の行事にふさわしいものだと考え、境内いっぱいに風鈴を吊り下げたのが「風鈴まつり」の始まりだそうです。

このお祭りは、大和でしか味わえないような感動があります。

境内には、もう一つの楽しみがあります。それは、「かき氷」です。境内に吊り下げられている風鈴の音を聞きながら食べる「かき氷」は、これまた感動ものですよ!

                     

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飛鳥坐神社の 「夏越大祓(なごしおおはらえ)神事」

2017年07月01日 15時41分04秒 | 歴史

奈良県明日香の甘南備である「飛鳥坐神社」において、6月30日16時より「夏越大祓(なごしおおはらえ)」の神事が行われました。初めて、参列させていただきました。

今回は、飛鳥坐神社の「夏越大祓(なごしおおはらえ)神事」について紹介したいと思います。

「大祓」は、その為に罪やけがれを 人形に移して祓い除くという我が国伝統の神事として、宮中をはじめ各神社でも毎年二回、旧暦六月の「夏越しの祓」と十二月の「年越しの祓」を千数百年前から行われていました。

飛鳥坐神社においても6月30日、大きな茅の輪をくぐって厄を落とす「茅の輪くぐり」とともに、「夏越しの大祓」というお祓いが催されました。

人形(ひとがた・人の形に切った白紙)などを用いて、身についた半年間の穢れを祓い、無病息災を祈るため、茅や藁を束ねた茅の輪(ちのわ)を神前に立てて、いただいた団扇に記載さてている「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱えながら、茅の輪(ちのわ)をくぐりました。また、十二月の大祓は「年越の祓」とも呼ばれ、新たな年を迎えるために心身を清める祓いです。

「大祓」は、我々日本人の伝統的な考え方に基づくもので、常に清らかな気持ちで日々の生活にいそしむよう、自らの心身の穢れ、そのほか、災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清めることを目的としています。

私たちにとって、その年々の節目におこなわれる「大祓」は、罪や穢れを祓うとともに、自らを振り返るための機会としても、必要なことではないかとあらためて思いました。

飛鳥に来て初めての体験でしたが、とても素晴らしい体験をさせていただきました!

                   

 

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