「ルーテル教会学校」7・8月合併号から
岡田 薫 牧師
小学6年生の時、修学旅行で長崎に行きました。そして、戦争中大勢の人が一瞬
にして亡くなった原子爆弾についてのお話を聞き、戦国時代末期のキリスト教殉教
者たちの記念碑を見ました。どちらもとても辛い経験だったので、強く印象に残って
います。その中ででも特に衝撃を受けたのは、辛苦を貫いて殺された26人の中
に、当時の私と同じ12歳の少年もいた、という事実でした。
時々「こんなにひどい事がたくさん起こるのに、神さまは何もしてくれない。何もお
感じになっていないのですか」と質問されることがあります。聖書の時代にように、
目の前にイエス様がいてくだされば・・・という期待があるのでしょう。小学生だった
私も、原子爆弾で死んでしまった人たちや殉教した人たちの命を、どうして神さま
は助けてくれなかったのだろうか、と悩み考えました。
これらの問いに答える事は、とても難しいことだと思います。しかし、神さまは
私たち人間の苦しみや悲しみに無関心なのではありません。だからこそ、イエス様
は私たちのところに来てくださいました。そして、神さまが私たちに求めておられる
とは「神さまを愛すること」と「隣人を愛すること」つまり、命の根源を知り、互いの命
を大切にしなさいということだと教えてくださいました。神さまの御心を知るために
は、私たち一人ひとりがこの事をしっかりと心に刻む事が大切なのだと思います。
***教会学校では、8月3~4日 穂別にキャンプに出かけます****
自然と人間とは、父なる神から造られたもの。自然の中で遊ぶと夢中に
なってしまうこともあります。またとても心が安らぎます。大きな自然に包ま
れるという安心感、それは、神さまの胸に安らぐ安心感にも似ています。
たくさん参加申し込みがあったかな。
今日、キャンプ委員会で最後の準備の詰めをしています。