無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

祝・STVラジオ50周年

2012年12月16日 | ラジオ
私の年代層からするとBCLが流行した時代からは少し遅れていたのだが、私が遠くのラジオを聞いて、初めて受信報告書を書いてベリカードをもらったのが札幌テレビ放送、STVラジオだった。それは今から約30年前ぐらいの話。
私のラジオオタ人生のきっかけともなったSTVラジオが、今年で開局して半世紀、50周年の節目を迎えた。

その記念番組として、STVラジオ土曜日のワイド番組「日高晤郎ショー」の顔、日高晤郎氏が、50時間56分の長時間生放送「STVラジオ開局50周年~北海道のために命がけ~日高晤郎 挑戦!50時間56分生放送」を敢行し、見事フィナーレを迎えたのだが、今回は、いつもの熱い語り口で知られる"晤郎節"はさておき、番組の最後に伝えた、社としてのメッセージに、局のラジオに対する意気込みが感じられたので紹介する。

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ラジオは、面白い。
STVラジオは、面白い。
明日、もっと面白く、来週もっと面白く。
そして、来年もっともっと面白くなり続けていきます。
STVラジオの過去を作ってきた、心熱きチーム一同、そして、STVラジオの今を作っている全員から皆様に、50年間ご愛顧いただいたことへの感謝を心より申し上げます。
そして、未来へ、ますます面白く、北海道に住む皆様の役に立つSTVラジオを続けていきます。是非お聞きください。そして、笑ってください。

STVラジオ、51年目の第一歩につきあってくれた大切なあなたへ。
STVラジオ代表取締役社長、柴田正良
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ラジオというメディアは、昨今のインターネットやデジタルテレビの放送からすると、古くさいかもしれないし、情報量も少ないかもしれない。
しかし、いくらテレビがきれいに映ったとしても、映し出される中身そのものが機器の進化に対して伴っていない昨今、ラジオというメディアは、昔も今も、放送の中身が音声だけだからこそ、素材にごまかしが効かない、送り手にとっては厳しいメディアだと思うのだ。そこが「ラジオの面白さ」と言っても過言ではないだろう。


追記。
日高氏がエンディングに語った言葉を一部書き起こしてみました。
しゃべりが早口だからうまく聞き取れなかったところもあるけれど、話・言葉を生業にする芸人の、ラジオに対する熱意が伝わってきます。

※記述することに問題があるのでしたら削除します

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(ゲストやスタッフを紹介したあと)
良いチームです最高のチームです。
50人の、私の、背中を押してくれる、前から手を引いてくれる、導いてくれる、道を造ってくれるその人たちとも会うことが出来ました。話すことが出来ました、話からまた発見もありました。ラジオは常に発見、発見をテーマに、あなたにも発見していただきたいし、我々も日夜、勉強を重ねて発見を続けます。そしてあなたの発見と私たちの発見が、ポンと出会ったときには、新しい明日の発見がまた、できあがるという、そんなラジオでありたい、そんなラジオでありたいという意味は、どんなラジオでありたいのかさっぱり分からないのですがとにかく流れでしゃべってるからこんなもんでだませるんだと思っております(笑)。しかし、STVラジオというのは人材が底なしです。底が浅いもんですから(笑)。だから。ホントです、一カ所だけそこがホントに抜けてしまっているという、もうとにかくね、ラジオって面白いんです、ラジオの名人芸で私は育ちました。本当に刺激されて刺激されて、ラジオの中にある夢をつかみ、取ろうとしました。そうやっていろんなことで鼻を打ったり額を打ったり血を流したりして、でも俺はラジオにたどり着くぞ、たどり着いたのがSTVラジオでした。芸人は根無し草です。ひょいと風に飛ばされて、でも、俺をきっと待ってる、まぁきっと女性も居るでしょ、私を待っている、花園がある。そこを見つけたらそこに根を下ろして、命少しずつ削って、自分の命を肥やしにして、また次の明日を生きていく、新しい明日を生きていく、そういう人間が積み重ねたその中から出てくる勇気やユーモアというものを織り交ぜて、ラジオの一つの物語を紡いでいくと、これは、とてつもなく新しい、とてつもなく大きな、とてつもなく先が、楽しみなラジオができあがると私は信じています。
信じているのはみんな違う道を信じれば良いんです。その信じた道が幾本もあればいいし、時々この道がひょいと重なったとき、あっ、そういう考え方があるのか、へぇーそういう物の見方があるのか、

(中略、というか、状況が悪くなって聞こえなくなったw ※要出典(笑))

知識とは言わないけど好奇心をどんどん彫り込んで、新しいラジオを作っていきます。新しいラジオが無いかと聞かれたら、答えられる術はないけれども、自分が新しいつもりで一日一日を積み重ねていけば、きっと新しい自分の新しいラジオは生まれるはずです。このメンバーたちが取りかかるときに、みんな新しいラジオを目指して行くでしょうし、しかし、それだけではなくて、新しいラジオを作ったときに、古い自分たちのラジオを捨てるわけではないのです。これはこれで大事に大事にして、それをまた慈しみ、育んでより肉厚な、うーんと肉の厚いラジオを作るということをめざして、歩いていくと、私は信じていますし、信じていたいし、そう信じているみんなが私にとって友人だと思ってます。私の個性や私の芸風は、ちょっと、そういえば荒っぽくあるいは黒く見えるかもしれませんが、こんな腹の中が真っ黒という訳ではありません。私自身の人生訓としては、私はいつも悪意不在、悪意不在で悪たれはつくという、やんちゃなじじいでいようと思ってます。その幅の広~いラジオの、一番、そりゃーまぁじじい度が高い男かもしれないけれども、そこに託してくださったこの感謝、STVラジオの50年の歴史にもう一つ、56分足しておまえやれよと背中を押してくださったことに対する感謝は、10年かかっても20年かかっても必ずご恩返しをします。そのご恩返しがお客様に対して、もっとも素敵な、本当に素敵なプレゼントになれば、こんな幸せはありません。ありがとうございました!!!そして、おめでとう!!STVラジオ!!

(このあと、冒頭に記載した、社からのメッセージに続く)
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