無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

送信技術に賭けた30年「ラジオのチカラ」(5月8日(火)放送 JOQR 文化放送 大竹まことゴールデンラジオ)

2018年05月09日 | ラジオ
「ラジオをテーマにした番組コーナーの取材を受けたよ、RCC 中国放送の話が文化放送ラジオに出るよ」という情報を当の本人(笑)からいただいたので、ラジコ(Radiko)を使ってJOQR 文化放送を聴取した。
氏は私の共通の知人から紹介を受けて、東日本大震災による津波浸水被災地における電磁環境調査の実施、仙台高専広瀬キャンパスにおける「ラジオで学ぶ電波の世界」という中学生向けの公開講座でも(LFのM氏と一緒に)講師をしたという経緯がある、ラジオや電波の業界において後進を育成することに熱い想いを持っているお方なのである。氏の永きにわたるラジオに傾ける情熱を勝手に記念して、番組内のナレーションをテキストに書き起こしてみた。


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2018年5月8日(火) 14時頃からの JOQR 文化放送、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」内、「大竹発見伝 ~ザ・ゴールデンヒストリー~」(提供:積水ハウス)

日々、黄金の歴史あり、ザ・ゴールデンヒストリー。
今週は、「ラジオのチカラ」というテーマでお送りしています。

(ナレーション:大竹まこと)
広島県にある放送局、RCC 中国放送。近藤寿志さんは59歳。放送機材を扱う技術部一筋で勤めてきました。近藤さんは、地元広島の生まれ。電力関連の仕事をしていた父親の影響で、小学生の頃から機械いじりが大好きでした。特に、思い出に残っているのは、ラジオを作ろうという科学雑誌の特集です。完成させ、音が出たときは、たまらなくうれしかったと言います。中学時代は深夜ラジオ、高校時代はアマチュア無線に夢中だった近藤さん、将来の仕事として、放送業界を意識するようになります。工学系の大学を卒業し、22歳の時、地元のRCC中国放送に入社。憧れだった世界で働き始めました。入社から4年間はラジオの現場、その後、3年間はテレビの現場に配属され、下積みを経験します。スタッフの人数が少ない中で、テレビカメラを一から勉強し、担当したこともありました。30歳の時、電波管理の担当となり、40代に入ると、送信所の移転事業に携わります。近藤さんが採用したのが、広島県内に電波のエネルギーを集中させるという技術。これにより、聴くこえ方は大きく改善、さらに、聴取エリアも拡大されました。当時、ラジオリスナーの間では、「RCCの音が変わった」、「こんなところでも受信出来た」など、広く話題になったといいます。「うれしいですよね、反応があると、まだまだラジオ、聴いてもらってるんだ、って思います。しっかり作っていただいた番組をしっかり届けるのが、私の仕事。やり甲斐があります。」他にもパソコンで電波の届き方の実験が出来るソフトの開発や、ワイドFMのスタートなど、放送環境の整備に努めてきた近藤さん、以下にたくさんの人に、より良い環境で電波を届けるか、それだけを考え続けた30年でした。

RCC 中国放送では、5年前から小学生が夏休みの時期に、ラジオを作る体験教室を開催しています。作っているのは高い建物の多い地域でも、良い音で聴ける感度の良いラジオ。これには近藤さんの想いがありました。その日だけの工作体験では無く、子どもたちに、放送を聴いて好きになってもらいたいのです。そのためには、ずっと使える良いラジオが必要でした。「音が出たとき、みんな良い顔するんです。いやぁ、好きになって欲しいなぁ」ラジオを作った子ども達が、いつの日か、自分のように放送にかかわる仕事に就く、そんな未来を近藤さんは描いています。

~松任谷由実「翳りゆく部屋」~

(ナレーション:はるな愛)
近藤さんが中心となって開発された、パソコン上で電波の流れをシミュレーションすることが出来るソフト、「エリアかくべえ」は全国の放送局、国の機関でも使われています。お休みの日の午前中は、今もラジオを聴いているという近藤さん。何かしながら楽しめるのもラジオの魅力だとおっしゃっていました。今日お掛けしたのは近藤さんの大好きなアーチスト、ユーミンで「翳りゆく部屋」でした。

ザ・ゴールデンヒストリー、今週はラジオのチカラというテーマでお送りしています。
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ネットが繋がったスマホがあれば音声や映像に関してもいろんな事が出来るこの時代ではあるけれど、テレビや動画配信などではなく、敢えて、電波を直接送って受ける方式の音声だけの放送、「ラジオ」の重要性は今後も変わらないのだ。(願望を含む)


この、文化放送の大竹まことゴールデンラジオ内の「ザ・ゴールデンヒストリー」というコーナーは、北海道のSTVラジオでやっていた「日高晤郎ショー」でいうところの「北の出会い」のようなもんか。(分かりにくい例えw

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