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この世界に生まれてきてくれてありがとう

2021年10月29日 | 目覚め
「この世界に生まれてきてくれてありがとう」

そんな言葉が、先日…ふわっと湧いてきて自分でも驚いた。

お誕生日でも何でもない普通の日。

でも心の奥底から
「この世界に誕生してくれてありがとう」という想いが湧いてきた。


親に「産んでくれてありがとう」なんて話はよく聞くけれども。

自分が自分に対して
「この世界に生まれてきてくれてありがとう」なんて、思ったこともなかった。


・・・でも。

そもそも「普通の日」なんてものはなくて、「毎日が誕生日」なのかもしれない。


そう思った時に、昔…似たような言葉を目にして、

「なんてお気楽な」
「子供じゃあるまいし」
「そんな能天気なこと思えるわけないじゃない」

呆れながらも、そこに「羨望」が入り混じっていたのに
気づかないフリをしていたことを思い出した。


自分の中に潜む無価値感に悩んでいる人は多いし、そもそも気づいていない人もいる。

無価値な自分を価値あるものにしようと、あの手この手で証明しようと奮闘する。


どうしたら、自分で自分の価値を認められるだろう。


どうしたら、他人に自分の価値を認めてもらえるだろう。


どうやったら、自分で自分をかけがえのない存在だって思えるんだろう。


・・・なぜ、私は。

自分を愛せないんだろう。



肉体を持ってこの世に生まれることが「分離」の始まり。

そこから自分の存在の意味を探し始め、自分の価値を証明することに多くの時間を費やす。

その過程を無駄だとは全く思っていないし、
散々やり尽くして「不完全な私」を受け入れて、
その「不完全さ」を愛することが出来るようになると思っている。


「不完全」という言葉の解釈も色々あると思うけど。
私の中では「不完全」=「肉体を着ている私」。


不完全な人間が「愛」を知りたい、見つけたい、
そう思いながら生きていることがたまらなく愛しい。


「この世界に生まれてきてくれてありがとう」