今朝の朝日新聞の報道によると、2013年までの5年間にお産の事故で脳性まひになった赤ちゃんのうち、約3割が陣痛促進剤(子宮収縮薬)が使われ、中でも最もよく使われる「オキシトシン」製剤は、半数以上のケースで、産科婦人科学会などの指針が強く勧める適切使用量の基準値を上回る量が使われていたことを、日本医療機能評価機構が、昨日発表したとのことです。
強力な子宮収縮機能でお産を円滑に進める不可欠のペプチド「オキシトシン」ですが、過剰に存在すると、赤ちゃんが自然に自分のペースで出てくるのをかえって妨げ、それどころか、その強力な収縮力で赤ちゃんの頭頸部を締め付ける結果になっているのではないかと思われます。せっかくの“愛のホルモン”も、多ければ多いほどいいわけではないのです。