気候が本当に全地球的規模でおかしくなってきました。おしなべて地球全体を襲うので、誰もが等しく被害に遭うように私たちは思いがちですが、全くそうでないことは忘れてはなりませんね。
国別でみても、CO2排出量世界ランキングでよく知られているように、1位中国、2位アメリカ、3位インド、4位ロシアとつづいて、5位が日本、その後6位がドイツ、7位韓国、8位イラン、9位サウジアラビア、10位カナダと、富裕国や進行成長国が勢揃いしています。
同じことは階級差にも顕著に表われていて、世界で最も富裕な上位10%の人々が排出するCO2は、全排出量のほぼ半分を占めるのに対し、下位の半分の人々が排出するCO2は、全排出量のわずか10%にすぎないのです。もし上位の富裕者10%の人たちが、欧米の普通の人たち並みのCO2排出量にまで削減するとしたなら、実にすべてのCO2排出量を、今の2/3まで減らすことができるそうです。
→http://blog.policy.manchester.ac.uk/posts/2018/10/response-to-the-ipcc-1-5c-special-report/
また、全世界で会社はいくつあるか知りませんが、超大企業わずか100社だけで、CO2全排出量の71%に対して責任があるとのことです。
→https://magazine.scienceforthepeople.org/geoengineering/making-war-on-the-planet/
他方この被害を受けるのは、何よりも途上国の人々であり、先進国の貧困者や社会的弱者であり、これから社会を支える若い世代です。気候変動は相対的な剥奪の問題といわねばなりません。