大杉漣さんの死因は不明：急病への対処

コンビニで週刊誌をチラ読みしていくと、大杉さんの急死についての記事がちらほら見られます。
体調が悪くなってから、数時間で病院で亡くなったのは、やはり自分の身に振り返って気になるようです。

死因は、当初心筋梗塞と伝えられていましたが、どうも急性心不全だったようです。
どちらも同じように思えますが、心筋梗塞はれっきとした病名で、心不全は病因が特定されない時にも使われます。
病院に来て数時間後の死去なので、不審死ではなく病死となり、特に解剖は行われなかったようです。

犯罪性がないので司法解剖は行われず、病院側も突然の来院で、すでに手遅れの状況だったので、病理解剖する必要はなかったということになります。
どの病院かはわかりませんが、本格的な治療はできないので他の病院に搬送しようとしていたことから、たぶん確定診断もできなかったでしょう。
新聞にも書かれているように、心筋梗塞でも腹部の痛みを訴えますので、心不全の原因とされたのでしょう。
雑誌などでは、腹部大動脈解離、あるいは破裂などの可能性も示唆されています。

実は、それ以外にも腹部の痛みを訴えて急死するような病気はいくらでもあります。
アルコールを絶えず飲んでいて、当日も飲酒したことから、急性膵炎などの可能性もありますね。
ともかく、解剖されなかった今となっては、真の死因は不明というしかありません。

問題にされているのが、病院にタクシーに行ったことです。
救急指定されている病院は多いですが、患者の症状によって受け入れ可能かはわかりません。
救急車を呼べば、時間はかかりますが、適切な病院に行けた可能性は高かったでしょう。
夜勤のホテル従業員に知らせ、救急車を手配するのが、最善だったとは思います。

ただ、大杉さんは芸能人だということを、仲間の人たちは配慮してしまったのでしょう。
深夜、救急車で運ばれたということが知られれば、大きなニュースになってしまいます。
まさか、死という結果になるとは想像できなかったのですから、批判することはできません。

ドラマの監督も、当日は早く撮影が終了したと言っていますから、
連日ハードな仕事と飲酒が続いたことは確かでしょう。
やはり、年齢からして、体への負荷は大きすぎる生活でした。

加藤茶さんが、大動脈解離を発症しましたが、すぐ病院に行って、治療も早急に行われたので、一命をとりとめました。
深夜では、救急指定病院といえども、十分な治療体制はとれません。
この辺は、本人の持っている運が大きく左右するとしか言えませんね。