眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

ジョブス退任

2011-08-26 | Weblog
アップルのCEO、ジョブスが健康上の事情で退任しました。
ここ10年重い病が続いていて、アメリカの高度医療で生き延びているという状況でしたから、よく続いたというべきでしょう。
日本の医療でしたら、とっくに鬼籍に入っていたはずで、アメリカの大金持ちの特権ですね。

とっくに経営責任を果たせるような健康状態ではなかったのに、形だけでもCEOにとどまっていたのは、アップル社の事情があります。
創始者である彼が会社を追われた後、アップル社は長く低迷しました。

もともとアップルは、その先進的な技術だけでなく、コンピューターらしからぬデザインが評価されていました。
それがマイクロソフトのW95の出現により、低価格路線を余儀なくされました。
W95に比べれば技術的なアドバンスは大きかったので、僕自身にも手が届く非常に満足いくマシンを複数手に入れることができましたけどね。

その時代に話題になったのが、「You've Got Mail」で登場したパワーブックです。
高機能ノートPCですが、無骨なデザインで、非常に重く日本女性では到底地持ち歩けない代物でした。
21世紀になり、マイクロソフトに圧倒されて倒産寸前になって、ジョブスが復帰しました。

パステルカラーのiBOOK,iMacで息を吹き返し、白、シルバー路線を経て、iPod,iPhone,iPadにつなげていきました。
パステルカラーシリーズは、今思えば、低コストで人目を引く事だけを狙った、窮地での苦し紛れだったように思えます。
僕自身は、これでアップルには見切りを付けることになりました。
なんら先進性はなく、小手先だけで作った製品にしか思えませんでしたから。

その後しばらく、アップルは横目で見るだけの製品になりました。
白やシルバーのiBOOK,iMacは、実は魅力的でした。
かなりやせ我慢していたものです。
しかし、決定的な弱点として、耐久性が悪いということがありました。
薄型でプラスチック素材でデザインを優先したPCは壊れやすかったのです。
さらに、パソコンの中心部CPUも高機能だが、非常に発熱しやすいという欠点を持っていました。

金属素材のボディ、そしてインテルのCPUを待って、アップルをようやく再び使い始めました。
iPhone,iPadが、ソフトバンクでなければ使えないので使っていませんけどね。
iPhoneこそ、ジョブスの求めていたものでしょう。
普及したのは、そのタッチパネルの操作性のよさにあります。
これは、ノートPCのタッチパットの操作を応用したものです。
iPadの薄さも、ノートPCの技術の応用です。

こうしたアップルの製品に最も近い製品を出していたのがシャープです。
長年携帯型の情報機器、さらに薄型PCを販売していたのですが、ついには撤退しました。
その後に、大成功したのがiPhone,iPadです。
その企業性の違いは、研究するに値しそうですね。

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