眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

「いちご白書をもう一度」

2020-09-02 | Weblog
学生運動といっても、知っているのは、還暦以上の年齢の人たちだけでしょう。
僕の大学時代には、すでに決着がついて、下火になっていました。
記憶にあるのは、テレビ画面と小説、そして歌ぐらいでしょうか。

ユーミンのつくった「いちご白書をもう一度」は名曲で、今でもテレビで見かけます。
学生運動を描写した歌詞ですが、登場する男が、見事にコンサバなんですね。

彼にとって、学生運動はファッションに過ぎず、学生集会は参加したりするもので、
社会への反抗であった長髪も、就職活動でバッサリと切ってしまいます。
もう若くはないと弁解しながら。

ここにいるのは、みんなが学生運動しているので、興味本位、あるいは仕方なく、
参加していたコンサバの男子学生でしかありません。
俺も、学生運動には参加したぜ、と言いながら、体制の中で、
大企業に入り、道は踏み外さない。

これを、さみしげな曲調で歌い上げていきます。
まさに、ユーミンマジックですね。

さて、学生運動の象徴といえば安田講堂ですが、数年前やっとリフォームされました。
学生たちが立てこもり、警察隊の攻撃を受け、火炎瓶の跡もあった外壁も、ずっとそのまま残されたままでした。
手を入れることがなく、そのまま建ってたのですが、生まれ変わりました。

昨年、とある学会で会場となって、入ることができました。
中は、近代的なホールになっていて、たぶん学生運動時代とは、趣は違っていたでしょう。
ここに入れるのは貴重なことだと思ったのですが、どうやら公共施設として、
一般にも貸し出されるようです。

東大もずいぶん変わりました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。