クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

村山槐多の心の闇の叫びは、万人に届く

2012年01月15日 19時47分42秒 | 美術展
『 天才詩人画家22年の生涯! 村山槐多の全貌 』 。
余りにも優しく、余りにも荒れ果てたその世界。

今、岡崎市美術博物館で、槐多の両極端に揺れた世界が、今月29日まで開催中です。

彼が描いた自画像、それは彼の世界の内なる秘密をどこまでもどこまでも画布、画紙を射抜いて、吐き出し留めている。

ちょっと左を向いた顔、ちょっと右を向いた顔、18才から22才のそのいずれもが、きりっと結んだ口元は、もう生れてから此の方微笑んだことのない決意を表している。
目の奥から光る万物を射抜く光線。
正面から見つめられ、見つめ返したら、そこに出(いずる)は、黒く塊まった両の手のひらいっぱいに掬った、心の発散。

彼は、自らの世界を、自分自身が認めないと納得しない人。

22才にして生涯を閉じた槐多。

僧が、南無阿弥陀仏と念仏を唱えながら、太く長い男の象徴は、45度の角度で、いっぱいの尿を勢いよく放れたつ。
その両太股には、横に一直線の筋肉が、幾筋にもみなぎる。

心が落ち着く時があったのだろうか。
いや、いつも流れる心の行き着くその天辺の昇華こそが、彼のひょっとした心の落ち着きだったのか。



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今日はあっさり負けました。先の5場所とは何が違うのでしょう

2012年01月15日 18時54分32秒 | 相撲
琴奨菊の今日、あっさりと負けました。
千場所までの5場所と何が違うのでしょうか。

型、琴奨菊の型。
がぶり寄り。

そこにもって行けない時の彼の弱さ。

寄ってだめなら、耐え忍んで引いて、寄っての力の応酬。
両脚をどっしりと土俵に生え付けて。

明日こそ、頑張れ、琴奨菊。
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