映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『顔のないスパイ』

2013年03月27日 | Weblog
ふつう

マイケル・ブラント 監督
リチャード・ギア、トファー・グレイス、スティーヴン・モイヤー、オデット・ユーストマン、スタナ・カティック、クリス・マークエット、テイマー・ハッサン、マーティン・シーン 出演

ある日、ワシントンで上院議員が何者かに殺され、その手口から、すでに死んだとされていたソ連の伝説のスパイ“カシウス”の名前が浮上してくる。そこでCIA長官ハイランドは、かつてカシウスの追跡に実績を残した元CIAエージェントのポール・シェファーソンを呼び戻し、大学でカシウスの研究をしていたFBIの新人捜査官ベン・ギアリーと組ませて捜査に当たらせる。カシウスに魅せられ、彼が殺しを復活させたと信じるベンに対し、カシウスは死んでおり事件は模倣犯の仕業と一蹴するポールだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341074





脚本家の都合がいいように話が展開する。その結果、見るものが話に乗れず失望感がましてしまう。

ということで、失望感がましていない前半はまあまあいい。後半になるほどがっかりしてしまう。

『クラウド アトラス』

2013年03月22日 | Weblog
よい

ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー 監督・脚本・製作
トム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス、ペ・ドゥナ、ベン・ウィショー、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント 出演

1849年、南太平洋。青年ユーイングは、妻の父から奴隷売買を託され、船での航海に出るが…。1936年、スコットランド。ユーイングの航海日誌を読む若き作曲家フロビシャー。父に勘当され、天才作曲家のもとで曲づくりに悪戦苦闘する。その曲は、のちに幻の名曲と呼ばれる『クラウド アトラス六重奏』だった…。1973年、サンフランシスコ。巨大企業の汚職を追及する女性ジャーナリスト、ルイサは、会社が放った殺し屋に命を狙われるが…。2012年、イングランド。著書を酷評した評論家を殺害した作家ホギンズ。彼の自伝は大ヒットし、出版元の編集者は大儲けとなるが…。2144年、ネオ・ソウル。そこは遺伝子操作によって複製種が作られ、人間のために消費される社会。複製種の少女ソンミ451は自我に目覚め、反乱を企てるが……。そして遥か未来、文明がすっかり崩壊した地球。ある羊飼いの男のもとを、進化した人間コミュニティからやって来た一人の女が訪ねるが…。6つのエピソードは並行して描かれ、やがて怒濤のクライマックスへと突き進んでいく。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343488





映画館で観た。

172分という時間にビビりながら挑んだが名作であった。

監督のことばで<魂の進化>、わたしのことばでいうと時間、性別、人種、宗教、貧富の超越と、そこにたどりつくまでの失敗・間違いの肯定の愛の映画であった。

CGがちょっと雑に感じたが、今のところ今年のベストである。


ウォシャウスキー兄弟の兄が性転換してラナになったのだが、赤く髪を染めているようだ。
ちなみに、トム・ティクヴァの赤毛好きは『ラン・ローラ・ラン』や『パフューム ある人殺しの物語』でも有名である……。

『ハーフ・デイズ』

2013年03月18日 | Weblog
ふつう

スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル 監督・脚本
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、リン・コリンズ、アサンプタ・セルナ、オリヴィア・サールビー 出演

生の岐路に立ち、先行きに不安を抱えていた恋人同士のボビーとケイトは、これから先をどう過ごすか、ブルックリン橋の上でコインを投げて決める。そこから物語は2通りに分岐し、マンハッタンで怪しい携帯電話を拾ったことから何者かに命を狙われるはめになる2人と、ブルックリンのケイトの実家でホームパーティをして過ごす2人の姿が並行して描かれていく。2つの1日はやがて、それぞれの結末を迎えるが……。
ストーリーは映画.COMより
http://eiga.com/movie/58306/





ひとつぶで二度おいしいを狙って失敗しちゃった作品。

実験映画っぽいのだが、サスペンスのイエロー・ヴァージョンと人生ドラマのグリーン・ヴァージョンがあり、イエロー・ヴァージョンのデキが悪いというかあまり存在理由がない。
これだったら、グリーン・ヴァージョンだけをじっくり描いてくれたほうが、さぞかし作品の完成度が高まったことだろう。

『アタック・ザ・ブロック』

2013年03月17日 | Weblog
よい

ジョー・コーニッシュ 監督・脚本
ジョディ・ウィッテカー、ジョン・ボイエガ、アレックス・エスメイル、フランツ・ドラメー、リーオン・ジョーンズ、サイモン・ハワード、ルーク・トレッダウェイ、ジャメイン・ハンター、ニック・フロスト 出演

南ロンドンの低所得者向け公営団地に暮らすモーゼス率いる少年5人組は、女性を脅して金品を奪うのは朝飯前の筋金入りの不良キッズ。ある時、そんな彼らの前に隕石が落下し、エイリアンが姿を現わす。驚きつつも、ひるむことなく反撃して叩き殺すモーゼスたち。死体を手に得意げに団地へと帰還する一同だったが、その直後、今度は隕石が次々と飛来し、最初の時よりも大きく凶暴なエイリアンが多数出現する。さすがに恐怖を感じて逃げ出すキッズたち。ところが、住み慣れた団地で惨劇が繰り広げられるのを目の当たりにし、もはや警察は信用も頼りにもできないと悟ったモーゼスたち。ついに彼らは自分たちだけで町を守ると決意を固め、無数のエイリアンに反撃するべく勇気を振り絞って立ち上がるのだった。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341927#1





おそらくTSUTAYAだけでレンタルしている作品。

88分の上映時間、社会問題の織りまぜ方、テンポのよさ、笑いのツボと切り口、すばらしい。

エレベーターで下で別れたボスが上の部屋に居たような気がしたが、わたしの見間違いか?

『ディヴァイド』

2013年03月17日 | Weblog
わるい

ザヴィエ・ジャン 監督
ローレン・ジャーマン、マイケル・ビーン、マイロ・ヴィンティミリア、コートニー・B・ヴァンス、マイケル・エクランド、イバン・ゴンサレス、アビー・シックソン、アシュトン・ホームズ、 ロザンナ・アークエット 出演

原因不明の爆撃に見舞われ壊滅状態となるニューヨーク。個人所有の地下シェルターには9人の男女が逃げ込むことに成功する。しかし、もはや中から開けることはできなくなり、彼らは外の状況を掴めぬまま閉じ込められてしまう。食料は少なく、不安と焦燥が9人を追い詰め、互いに不信感と苛立ちを募らせていく。そんな中、突然、防護服に身を包み武装した何者かがシェルターの扉をこじ開け、中へと進入してくるのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342543#1





この監督とは相性が悪いようだ(笑)。

脚本が、こんなのが許されるのか? というくらいにひどい。
「原因不明の爆撃」いいだろう、実際の戦争だとそういうこともあるかもしれん。当事者には理解できない混乱状態ね。
ビルの地下に食料と武器を貯蔵しているビル管理人……。おいおい、そこまで危機感をもっているのならば、本当に核シェルターを用意するだろう。なぜ食料と武器だけなんだ? NBCといって、核と生物兵器と化学兵器は常識じゃないのか?

そしてそのあとに起こるのが、食欲と性欲の陳腐なサスペンス! 途中の過程で考えさせたり、匂わせたりがまったくない。あれだけの人数がいるのも不自然だが、そこで繰り広げられるのがアレかい! まともな会話をしてからの狂気ならわかるが、これはないぜ。

そして途中で出てくる、外部の描写。まったくいらん。うまくまとめられないなら、余計なシーンを出すんじゃない。

『ブロンソン』

2013年03月17日 | Weblog
よい

ニコラス・ウィンディング・レフン 監督
トム・ハーディ、ジェームズ・ランス、マット・キング、アマンダ・バートン、リング・アンドリューズ、ケリー・アダムズ、ケイティ・バーカー 出演

郵便局を襲ったマイケル・ピーターソンは逮捕され、懲役7年の刑を言い渡されて刑務所に収監された。わずか69日間だけの出所期間中、リングネーム“チャールズ・ブロンソン”名義でアンダーグラウンドのボクサーとして小遣い稼ぎをしたものの、宝石強盗をしたため再び刑務所戻り。刑務所内でも暴力など問題を続けざまに起こし、結局30年もの時間を刑務所ですごすことになってしまうのだった。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343792





あまりにも『ドライヴ』がかっこよかったために、この監督のほかの作品もいくつか観たが、これはよかった(「ヴァルハラ」はあまり……)。
そしてこれまでにも何度か指摘したが、この監督はゲイっぽい映像(ただ単に男の裸というわけではなく、色彩だとか構図だとか)が特徴だ。おそらくゲイだろう。

『ドライヴ』の成功と主演が『ダークナイト ライジング』のベイン役のトム・ハーディであることで、本作もDVDが日本で出ることになったらしい。いいことだ。

実在の犯罪者をスタイリッシュに描いているのだが、まあ、狂人だろう。
狂人だからといってストーリーが理解できないほどの行動ではなく、ユーモアとバイオレンスが(もちろん後者が多いのだが)、描かれている。

『アンダーワールド 覚醒』

2013年03月05日 | Weblog
よい

モンス・モーリンド、ビョルン・スタイン 監督
ケイト・ベッキンセイル、スティーヴン・レイ、マイケル・イーリー、テオ・ジェームズ、インディア・アイズリー、チャールズ・ダンス 出演

哀しき宿命を背負い、ヴァンパイア族からもライカン族からも追われる身となり、ついには人間に捕らえられてしまったヴァンパイア処刑人、セリーン。彼女は、バイオ企業アンディジェン社に12年ものあいだ監禁されていた。いまや人類は、両種族を自分たちを脅かす危険な存在とみなしてその殲滅作戦を繰り広げていた。そんな時、セリーンは12年の眠りから目覚め、施設からの脱走に成功する。やがてセリーンは、ヴァンパイアとライカンの唯一の混血種として生まれた一人の少女、イヴの存在を知り、抗争に巻き込まれた彼女を救い出すべく、ヴァンパイアとライカン、そして人類による三つどもえの戦いの渦中に身を投じていくのだった。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341375





この短さ(88分)とアクションとストーリーは評価する。

しかし……、暗いシーンが多いこととキャストの少なさと不自然なCGは予算の少なさを窺わせる。けっこう無理したのかもしれない。

ただ、CGの部分はメッタヤタラと不自然なのではなく、レイ・ハリーハウゼンを意識したような動きの部分もあって、ここはよかった。

シリーズの中で『アンダーワールド:ビギンズ』は観ていない。

これ以上シリーズを続けるとダメになりそうな気がする。

『フライト』

2013年03月05日 | Weblog
よい

ロバート・ゼメキス 監督
デンゼル・ワシントン、ドン・チードル、ケリー・ライリー、ジョン・グッドマン、ブルース・グリーンウッド、メリッサ・レオ、ブライアン・ジェラティ、タマラ・チュニー、ナディーン・ヴェラスケス、ジェームズ・バッジ・デール、ガーセル・ボヴェイ 出演

フロリダ州オーランド発アトランタ行きの旅客機が突如制御不能に陥り、急降下を始める。もはや墜落は避けられないと思われた危機的な状況の中、機長のウィトカーは驚異的な操縦テクニックで機体を不時着させ、犠牲者を最小限にとどめて多くの命を救うことに成功する。その奇跡の着陸はマスコミに賞賛され、ウィトカーは一夜にしてヒーローとなる。ところが、彼の血中からアルコールが検出されたことで事態は思わぬ方向へ。もし飲酒が表沙汰になれば、パイロットとして致命的なだけでなく、場合によっては過失致死で終身刑の可能性も。そこでウィトカーは、弁護士のラングとともに事実の隠蔽に動き出すが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343694





映画館で観た。

派手な予告編に惑わされるが、ユーモアを忘れないシリアスな良作であった。

序盤は予告編通りの派手なシーンが続くが、そのあとは「心の拠り所」をどこに求めるのか? というシリアスなテーマをもとに、要所要所に笑えるポイントを交えながら話しが進んでいく。

信仰を否定し家族からは否定されている主人公は、「その他」にそれを求めてしまうことになる。

シーンの切り替えがうまいところが二ヶ所。はじめはよくあるかも……、と思わせておいて次はあっと驚かされる。

俺の名前はリストにあるはずだ!

長さ(138分)は気にならなかったのだが、ケリー・ライリーが運命の人のわりには案外あっさりした存在であった……。

『恋の罪』

2013年03月03日 | Weblog
ふつう

園子温 監督・脚本・撮影
水野美紀、冨樫真、神楽坂恵、児嶋一哉、二階堂智、小林竜樹、五辻真吾、深水元基、内田慈、町田マリー、岩松了、大方斐紗子、津田寛治 出演

あるどしゃぶりの雨の日、ラブホテル街の木造アパートで無惨に殺された女性の死体が発見される。事件の捜査に当たるのは、幸せな家庭がありながら不倫にはしる女刑事、吉田和子。捜査を進める中でやがて、大学のエリート助教授・美津子と人気作家の貞淑な妻・いずみの驚くべき秘密へと近づいていくのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339085





母ちゃん(大方斐紗子)怖ぇええ~~~~!

園子温監督作品の特徴として、長さ、ろうそくが挙げられるが、もうひとつ、機械的・洗脳的なことばの繰り返し・棒読みもあるな。もしかしたら、自殺を禁じられた人間のゆがんだ精神も含まれるかもしれない。

シナリオ、人のつながりが厳しい。

なぜ二階の部屋であいつが自殺しているのかがわからない。キャラクターとマッチしていない。

『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』

2013年03月03日 | Weblog
よい

吉田照幸 監督
小池徹平、生瀬勝久、田口浩正、中越典子、入江雅人、堀内敬子、マギー、山西惇、田中要次、中田有紀、コンドルズ、冨士眞奈美、伊東四朗、 大杉漣、篠田麻里子、郷ひろみ、麻生祐未、宮崎美子、平泉成、沢村一樹 出演

業界5位のNEOビールに入社した青年、新城。彼を待ち受けていたのは、型破りな上司や残念な先輩、恐ろしいOL軍団など一筋縄ではいかない面々だった。そんな周囲に振り回され、営業成績も上げられず、早くも転職を考え始めた矢先、NEOビールの根尾社長が業界1位の大黒ビール社長にゴルフコンペで負けた腹いせに、シェア1位を目指すと宣言してしまう。さっそく全社員に新商品のアイデア提出が命じられるが、なんと新城がその場しのぎに口にしたある企画にGOサインが出てしまい……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340199





テレビシリーズのシーズン2あたりはかなり熱心に観ていた気がするが、その後曜日や時間帯の変更のために追っかけることができなくなったコント番組。DVDもいくつか観たが、編集のされ方がどうもわたしの好みではなかった。単純にそのまま出すわけにはいかなかったのか?

小池徹平はともかく、篠田麻里子は出てくる必要性がほとんどないのではないか。

田中要次の母親役で野川由美子にも出てほしかった……。

と、悪口ばかり書いているが、テレビシリーズのファンにはオススメできる。

まさか阪神ファンだったとは……。