映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『キリング・ショット』

2013年01月30日 | Weblog
ふつう

アーロン・ハーヴィー 監督・脚本
フォレスト・ウィテカー、ブルース・ウィリス、マリン・アッカーマン、ニッキー・リード、 デボラ・アン・ウォール、シェー・ウィガム、ジル・ストークスベリー、ブラッド・ドゥーリフ 出演

女強盗のテスは、仲間のドーン、カラを連れて夜のラスベガスの古びたダイナーにやってくる。マフィアのボス・メルから、メルのシマを荒らす連中の正体を暴くよう依頼されていたテスは、ダイナーの女主人の口を割らせようとするが、ダイナーの奥から現れたコックのビリーが「お前たちを殺せばメルから金がもらえる」とライフルをつきつけてくる。そこへ警官姿の謎の男も現れて現場は三つ巴の様相を呈し、事態は混乱していく。
ストーリーは映画.comより
http://eiga.com/movie/57102/





脚本がおもしろくない。
ある目的のためにこんなめんどうなことをするはずがない。

フォレスト・ウィテカーのキャラクターが無理すぎである。
殺人事件をおこす前に、ひとことアドバイスをすればよさそうなもんだが。

『バッド・ティーチャー』

2013年01月30日 | Weblog
ふつう

ジェイク・カスダン 監督
キャメロン・ディアス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジェイソン・シーゲル、ルーシー・パンチ、ジョン・マイケル・ヒギンズ、フィリス・スミス 出演

中学教師のエリザベスは教える熱意も生徒への愛情も微塵も持たず、早く玉の輿に乗って教師を辞めたいと、お金持ちの結婚相手を見つけ出すことに執念を燃やす日々。そんな彼女の前に、実家がお金持ちのイケメン代理教師スコットが現われる。やがて、彼の好みのタイプがどうやら巨乳と気づいたエリザベスは、豊胸手術のための費用を稼ぎだそうと生徒たちまで巻き込み、なりふり構わぬ大暴走を開始する。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340152





話が『ヤング≒アダルト』と非常に似ている。
おそらくこちらは掘り下げ方が足りない。徹底することができていないのだ。

主人公のイイ人の部分もいれようとするからまとまりにくいのではないか。

細部にギャグがつめこんである。

画期的なベッドシーンは感動した! よくあんなのをジャスティン・ティンバーレイクがやったな。

『ヤング≒アダルト』

2013年01月30日 | Weblog
よい

ジェイソン・ライトマン 監督
シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルト、パトリック・ウィルソン、エリザベス・リーサー、コレット・ウォルフ、ジル・アイケンベリー、リチャード・ベキンス 出演

ヤングアダルト小説のゴーストライターをしている37歳のバツイチ女性、メイビス・ゲイリー。都会でそれなりに華やかな一人暮らしをする彼女は、かつての光り輝いていた高校時代の気持ちを卒業できず、いつしか大きくなってしまった周囲とのギャップにも未だ無自覚なまま。そんなある日、高校時代の恋人バディから、赤ちゃんの誕生祝いパーティへの招待状が届く。それを見て衝動的に帰郷するメイビス。なんと彼女は、バディはいまでも運命の相手であり、再会すれば必ず自分のほうを向いてくれると信じていたのだった。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341318





シャーリーズ・セロンがブスを演じると名作になるのかもしれない(笑)。

徹底的にイヤな女であり考え方がイタくもあるのだが、本作では強烈な現実的結果を迎える。
そこで主人公がどうなるのか? そこは描かれていない。しかし、覚悟を決めた(成長した)ような姿がいいのだ。

この監督の作品は4本観ているが、どれもいい。

『LOOPER/ルーパー』

2013年01月27日 | Weblog
よい

ライアン・ジョンソン 監督・脚本
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス、エミリー・ブラント、ポール・ダノ、ノア・セガン、パイパー・ペラーボ、ジェフ・ダニエルズ、ピアース・ガニォン、シュイ・チン、ギャレット・ディラハント 出演

2074年の世界ではタイムマシンが開発されていたが、その使用は法律で固く禁じられていた。しかし、犯罪組織は違法なタイムマシンを利用し殺人を行っている。なぜなら、その時代にはすべての人間の体内にマイクロマシンが埋め込まれ、殺人が事実上不可能になっていたのだ。そのため、彼らはタイムマシンで標的を30年前に送り、待ち構えている処刑人“ルーパー”に殺害を実行させていた。2044年、ルーパーとして30年後の未来から送られてくる標的の殺害を請け負っていた男ジョー。ある時、そんなジョーの前に標的として現われたのは、なんと30年後の自分だった。一瞬の隙が生まれ、未来の自分に逃げられてしまう現代のジョー。ルーパーは処刑を失敗すれば、即座に犯罪組織に消されてしまう運命だった。現代のジョーは、処刑を完遂すべく、すぐさま未来の自分の追跡を開始するのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343724





映画館で観た。

おもしろい作品だが、苦言をいくつか。

まず、未来で殺人が不可能な設定なのに、未来での殺人シーンを入れているのはどういうことだ? これは猛烈におかしい。欠点といってもいい。

次に、英語がダメなので断言できないが、設定の説明でトラッキング(追跡)が厳しいために殺人ができない……みたいなところがあったと思うのだが、だからといってタイムマシンを使ったとしてもそこ(タイムマシンの場所)までは追跡可能なはずで、殺人のたびにタイムマシンを作る(とても移動式には見えなかったぞ)ってのは不自然なのよ。

ヤングを傷つけるとオールドに影響するのはわかるが、あのような影響の出方はおかしいと思う……。

それと、エンディングが想定内どころか完全に予想通りだったのがう~むであった(笑)。

脚本は荒いが、「キッド・ブルー」のキャラクターだとか、ヤング・ジョーの思考パターンだとかに魅力を感じる。エンディングも単なる終わりではなく、もしかしたらオールド・ジョーの意向(妻を大切にする)をくんだ上での行動だったのかもしれないのだ。

『永遠の僕たち』

2013年01月22日 | Weblog
よい

ガス・ヴァン・サント 監督
ヘンリー・ホッパー、ミア・ワシコウスカ、加瀬亮、シュイラー・フィスク、 ジェーン・アダムス、ルシア・ストラス、チン・ハン 出演

交通事故で両親を失い、自身も臨死を体験した少年、イーノック。以来、日本人の特攻青年ヒロシの霊が見えるようになり、今では唯一の話し相手となっていた。すっかり死にとらわれてしまった彼は、見ず知らずの故人の葬式に紛れ込むことを繰り返していた。ある日、それを見とがめられた彼は、参列者の少女アナベルに救われる。彼女は余命3ヵ月であることをイーノックに打ち明け、2人は急速に距離を縮めていく。そしてそんな2人を、イーノックの傍らでヒロシが優しく見守るが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339726#1





死を逃れた男と死を迎えようとしている女の、死を理解しようとするラブストーリー。

ズルいのが幽霊を出してくるところで(笑)、ずるいのがわかっていてもエンディング近くでぐっときた。

幽霊と毎日遊んでいるような人間が趣味で葬式に参列するのかは疑問だが、他者と知り合う喜び(恋愛)と成長はうまく描かれている。

『サルベーション』

2013年01月22日 | Weblog
よい

ジョージ・ラトリフ 監督
ピアース・ブロスナン、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス、グレッグ・キニア 出演

伝道師のダンは、誤って不神信者を殺害してしまったところを、かつてダンの教会に救われたカールに目撃される。警察の取調べが始まると、ダンはカールに罪を着せようとし…。
ストーリーはGEOonlineより
http://rental.geo-online.co.jp/detail-236565.html





キリスト教系の新興宗教を題材にしたブラック・コメディ。主演はピアース・ブロスナンじゃなくてグレッグ・キニアのほうである(一番上の写真の男性)。元007が出ているからって、この作品をサスペンスとして扱う人間は映画に対する愛がないか観る能力がいちじるしく低い人間で、映画業界にいてはならないから早めに違う仕事を探しなさい。

<信仰>を武器に町全体を牛耳ろうとする伝道師(ピアース・ブロスナン)がいて、その下に事実をねじ曲げてでも信仰しようとする者(こういうやつらはたいていちょっとした偶然を奇跡と思いたがる)、信仰はしているけれども事実は事実として尊重する者(小さい写真の男性キーラン・ハインズ、無表情なのにおもしろい)、ちっとも信仰なんてしていないが仕事にありつけたり親がうるせーからしかたなく……(否定論者のエド・ハリスや主人公やその娘ね)という者たちが繰り広げる喜劇を楽しめ!

アメリカって集団自殺させるようなバカ宗教もあるが、それをこのようにちゃかすことができる懐の深さを感じる。

コメディに徹してはいないが日本にも『愛のむきだし』という名作があるね。

『ピザボーイ 史上最凶のご注文』

2013年01月22日 | Weblog
ふつう

ルーベン・フライシャー 監督
ジェシー・アイゼンバーグ、アジズ・アンサリ、ダニー・マクブライド、ニック・スウォードソン、マイケル・ペーニャ、フレッド・ウォード、ディルシャッド・ヴァザリア、ビアンカ・カジリッチ、エリザベス・ライト・シャピロ 出演

宅配ピザの配達員として働くお気楽な青年ニック。ある日彼は、指定の場所にピザを届けたところ、マスクを被った2人組に襲われ体に時限爆弾を巻き付けられてしまう。2人組のドウェインとトラヴィスは、宝くじで大金を当てた父親を殺し、遺産を手にしようと考えていた。しかしそのためには、まずは殺し屋を雇う金が必要と、ピザ屋の配達員を脅して代理の銀行強盗をさせることを思いついたのだ。不運にもこの計画に巻き込まれたニックは、助けを求めて友人のチェットに泣きつくのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340762#1





コメディなのにテンポが悪い。

銀行強盗の部分と殺し屋の部分と、日本人から見て無理がふたつあるのだが、それを凌駕するほどのギャグやおもしろさが感じられなかった。

主人公がいい人すぎるのもよくない。

『ラビット・ホール』

2013年01月16日 | Weblog
よい

ジョン・キャメロン・ミッチェル 監督

ニコール・キッドマン、アーロン・エッカート、ダイアン・ウィースト、タミー・ブランチャード、マイルズ・テラー、ジャンカルロ・エスポジート、サンドラ・オー 出演

閑静な住宅街に暮らすベッカとハウイーのコーベット夫妻。彼らの幸せな日常は、ある日突然一変してしまう。最愛の一人息子ダニーが、自宅前で交通事故に遭い亡くなってしまったのだ。以来、夫婦は同じ喪失感を抱きながらも、悲しみとの向き合い方は対照的で、次第に愛する2人の間にも溝が生まれていく。絶望の大きさを受け止めきれないベッカは、気遣う周囲にも辛く当たるようになる。そんなある日、彼女は息子を轢いた少年を偶然見かけ、思わず彼を尾行してしまうのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338528





なかなか味わい深い作品であった。

まずどういう家庭状況なのかがわからずに、じわじわとわかってくるおもしろさ。


次にニコール・キッドマンとアーロン・エッカートの夫婦関係、ニコール・キッドマンとダイアン・ウィーストの母娘関係、アーロン・エッカートとサンドラ・オーの友人関係、ニコール・キッドマンとタミー・ブランチャードの姉妹関係、そしてニコール・キッドマンとマイルズ・テラーの不思議な人間関係がとても丁寧に描かれている。

明確な、悪い状況からの回復方法がこの作品の中で描写されているわけではないが、苦悩する人間たちとその状況から脱出するためのもがき方がさまざまな人間の行動パターンで表現されていると考えれば、得るところも多いはずである。

『ギャラリー 欲望の画廊』

2013年01月16日 | Weblog
よい

ダンカン・ウォード 監督
ヘザー・グレアム、ダニー・ヒューストン、ジリアン・アンダーソン、ステラン・スカルスガルド、アマンダ・セイフライド、アラン・カミング、ジャック・ヒューストン、クリストファー・リー、 シャーロット・ランプリング 出演

ロンドンで画廊を営む美術商アートは、老富豪ラインゴールドが所有するモンドリアンの名画「ブギウギ」を手に入れようと必死になっていた。そんなアートの部下であるベスは、美術収集家のボブをパトロンに独立を狙っている。一方、ボブの妻ジーンはベスの恋人である新進アーティスト、ジョーと不倫しており……。
ストーリーは映画.comより
http://eiga.com/movie/57876/





あまりまとまってはいないが、かなりシニカルな笑いが込められたテンポのいい作品。出演陣も豪華で、映像も悪くない。

ただ数ヶ所えげつないグロすぎるところがある。

『ペイド・バック』

2013年01月09日 | Weblog
よい

ジョン・マッデン 監督
ヘレン・ミレン、サム・ワーシントン、ジェシカ・チャステイン、イェスパー・クリステンセン、マートン・ソーカス、キアラン・ハインズ、トム・ウィルキンソン 出演

1965年、イスラエルの秘密諜報機関モサドの工作員レイチェル、スティーブン、デイビッドは、ナチスの戦犯ボーゲルを捕らえるべく東ドイツに潜入する。ボーゲルが逃亡を図ったためやむを得ず射殺したものの、帰国した3人は英雄として讃えられる。そして1997年、デイビッドが謎の自殺を遂げる。その背後には、30年前の作戦に関する重大な秘密が隠されていた。
ストーリーは映画.comより
http://eiga.com/movie/57134/





2007年のイスラエル映画「The Debt」をハリウッドリメイクしたものらしい。脚本に『キック・アス』のマシュー・ヴォーンが参加している。監督能力も高い人だと思うが、彼の脚本もしっかりしている。

すべての原因がサム・ワーシントンの根性なしに起因しているように見えなくもないのがちょっと残念だが、話がおもしろかった。

途中の脱出部分、後半の真相解明の部分とヤマ場がふたつあるのがいい。

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』

2013年01月08日 | Weblog
よい

イーライ・クレイグ 監督
タイラー・ラビーン、アラン・テュディック、カトリーナ・ボウデン、ジェシー・モス、フィリップ・グレンジャー、ブランドン・ジェイ・マクラレン、シャーラン・シモンズ 出演

気のいいタッカーとデイルは念願だった別荘を手に入れ、休暇を過ごしにやってくるが、近くでキャンプをしていた大学生グループから人里離れた山小屋に住む殺人鬼と勘違いされてしまう。さらに、2人が川で溺れかけていた女子大生を助けたことが誤解を生み、血まみれの死人が続出する事態へと陥っていく。
ストーリーは映画.comより
http://eiga.com/movie/57583/





相互不理解コメディ。そこにホラー要素を取り入れていて、殺人シーンはかなりグロい。

アメリカ人の自分でなんとか解決しようとする性質をうまく活用しているように見える。

自滅ギャグの連続を楽しもう(警官の出てくるシーンが特にいい)。

手がよかった(笑)。

『プッシャー』

2013年01月06日 | Weblog
ふつう

ルイス・プリエト 監督
リチャード・コイル、ブロンソン・ウェッブ、アギネス・ディーン、ポール・ケイ、ズラッコ・ブリッチ 出演

密売人=プッシャーのフランクは、相棒のトニーと共にマフィアのボス、ミロから買い取ったドラッグを売りさばき、優雅な生活を送っている。ある日、大きな取引の話を受けた彼は、後払いの約束でミロから大量のヘロインを預かるが、大事な取引の最中に警察に踏み込まれ、仕方なく全てのドラッグを川に流してしまう。証拠をなくした警察は、すぐにフランクを釈放するが、約束のカネも、ドラッグも持たずに現れた彼を、ミロが許すはずはなかった。「なんとか金を作る」と約束したフランクに、与えられた猶予は48時間。絶体絶命の状況で、彼はこの危機を脱することができるのか……。
ストーリーはアマゾンより
http://amzn.to/Z7H8vB





『ドライヴ』の監督ニコラス・ウィンディング・レフンが1997年に撮った作品のリメイクで、レフンは製作総指揮になっている。

ヤマ場がペットショップのような雑貨屋のおっさん(逆かも、犬を飼っている人ね)のところだけというのが弱い。あとはたいしておもしろいところがない。

あの手作りパイのところはどこかで観たような気がする。なにかへのオマージュかパロディいかも……。

『ヴァルハラ・ライジング』

2013年01月06日 | Weblog
ふつう

ニコラス・ウィンディング・レフン 監督
マッツ・ミケルセン、マールテン・スティーヴンソン、ゲイリー・ルイス、ジェイミー・シーヴェス 出演

超人的な戦闘能力を持つ片目の男ワン・アイ。ある日、自分を奴隷として拘束してきた男たちを皆殺しにして脱走を果たすと、彼の世話係をしていた奴隷の少年アーとともに旅に出る。やがて道中で、聖地エルサレムの奪還を目指すバイキングの一行と出会い、彼らの旅に同行するワン・アイだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341871





『ドライヴ』の監督ニコラス・ウィンディング・レフンの『ドライヴ』の前作にあたる作品。

『ドライヴ』のところでわたしは、

オープニングのクレジットがピンク(赤紫っぽい)だという点、ベッドシーンがない点、その割に極端すぎる暴力描写がある点などから、もしかしたらこの監督はゲイなのかもしれないと思った。

と書いたのだが、

本作の冒頭で泥まみれの男どうしがくんずほぐれつの死闘を繰り広げるところから、やはりこの監督はゲイなのかもしれないと思ってしまった。

そして理解できるのがほとんどこの冒頭のところだけ! あとはどんどんわかりにくくなるというか、わからん!
これは予算が少ないのも影響しているが、無理やり終わらせたという感じもする。

主人公が『007 カジノ・ロワイヤル』のマッツ・ミケルセンだとはネットで調べて初めてわかった。それくらい泥だらけ、傷だらけなのだ。


『ドライヴ』のわたしの記事
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/2adda85d832494a8ba9bfc7a59c8efef

2012年に映画館で観た特によかった映画

2013年01月03日 | Weblog
今年も特によかった映画を挙げる。が、その前に、がっかり三大映画を書いておく。

『ダークナイト ライジング』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/s/%A5%C0%A1%BC%A5%AF%A5%CA%A5%A4%A5%C8
明るいうちに証券取引所におしいって、チェイスが夜? しかも犯罪をド派手にして奪っているのにブルース・ウェインは一文無しになるのか?

『プロメテウス』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/s/%A5%D7%A5%ED%A5%E1%A5%C6%A5%A6%A5%B9
3Dで一回、2Dで一回観た。あのポンコツロボットがなんで人に寄生させようとしたのかがやっぱりわからない。乗組員もやっぱりバカにしか見えない。

『007 スカイフォール』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/s/%A5%B9%A5%AB%A5%A4%A5%D5%A5%A9%A1%BC%A5%EB
屋敷の名前をタイトルにつけた理由は? そんなに重点を置いていたかあそこに? 

このみっつはどれも脚本の完成度が低い。特にライジング! フォールのほうはあとちょっとで大傑作になっていた気がする。

では、よかった映画を観た順番に書いていこう。

『ヒミズ』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/77e01e6a496a661ac45204adb48858af
ツクリゴトを超えた現実が、フィクションにまで影響する。完成までのスピードもすばらしい。

『宇宙人ポール』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/c314e61b653e57e938cc7067203f3ab8
バカが楽しいが、けっこう根深い問題も含んでいる。

『ロンドン・ブルバード』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/50cc5ff30d2d9c7e4571eb1bd485e657
映像とテンポのよさ。

『ヒューゴの不思議な発明』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/d489412513e853953b83e52c7920efb6
映画への愛にあふれた作品。

『おとなのけんか』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/ad498a20906fac6862b78f516c104232
演技をじっくり楽しめるコメディ。

『ドライヴ』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/2adda85d832494a8ba9bfc7a59c8efef
強烈な個性を発する作品。

『ミッドナイト・イン・パリ』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/2d48614243bffbd3bd0feaa64677c144
いい作品だし好きだけれど、これがウディ・アレンの代表作になってしまうのには異論がある。

『ファミリー・ツリー』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/6eb860e0ead41f30810b2427b8ca269d
問題は残っても映画は終わるし、人生は進み続ける。

『アベンジャーズ』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/753659648727b396f492a4cd5ee5c6be
エンディングが最高! それ以外もなかなかいい。

『トータル・リコール』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/de931cff5a134e80cd34a88d7276d079
オリジナルもリメイクもいいって珍しい。世界観と尊敬の念。

『夢売るふたり』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/dd3db7ef5f07eb92e98a2a73d5dc3410
西川監督は笑いの要素のいれかたがうまい。

『鍵泥棒のメソッド』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/b731f219604aa46a2007f12d02b539a4
出演者が豪華で楽しめる。

『アルゴ』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/b68f9678a80a07b6786f9c4c30b06cce
最後の飛行機のアナウンス!

『アイアン・スカイ』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/bb480f19d7c19e265e82a6271e96fa86
バカ最高!

『恋のロンドン狂騒曲』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/ab0781b9ec8e9f5b91c32d2e6de59edb
諦観というよりも、超越しているのではないか。

『桐島、部活やめるってよ』
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/66127fbd00d5dfb382f64ab326bc9ee8
すぐにもう一回観たくなった。

興味をもたれたかたは各作品につけたURLを参照してください。もう少し詳しい(ほんのちょびっとですが)わたしの感想があります。

『桐島、部活やめるってよ』

2013年01月02日 | Weblog
よい

吉田大八 監督
神木隆之介、橋本愛、大後寿々花、東出昌大、清水くるみ、山本美月、松岡茉優、落合モトキ、浅香航大、前野朋哉、高橋周平、鈴木伸之、榎本功、藤井武美、岩井秀人、奥村知史、太賀 出演

金曜日の放課後。バレー部ではキャプテンを務め、成績も優秀な学園の“スター”桐島が、突然退部したらしいとの噂が校内を駆け巡る。学内ヒエラルキーの頂点に君臨する桐島を巡って、バレー部の部員はもちろん、同じように“上”に属する生徒たち――いつもバスケをしながら親友である桐島の帰りを待つ菊池宏樹たち帰宅部のイケメン・グループ、桐島の恋人で校内一の美人・梨沙率いる美女グループ――にも動揺が拡がる。さらにその影響は、菊池への秘めたる想いに苦しむ吹奏楽部の沢島亜矢や、コンクールのための作品製作に奮闘する映画部の前田涼也ら、桐島とは無縁だった“下”の生徒たちにも及んでいくのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342041





映画館で観た。
年末に本作が観られてよかった。好評につき再上映されているのだ。

一度観ただけでは理解できないところがあった。あの屋上から飛び降りたように見えたのはなんだったのか? あれが桐島じゃないとおかしいのだが……。そこと、最初に神木隆之介が職員室に入って先生と話していたときに泣いていた女の子。あそこはあれだけで完結しているのか? 

あまり学校内階級みたいなことの強調は感じられなかったが、これは観る人の学生時代の記憶が影響するかもしれない。

映画部の人間をメインに置いて映画作品を作ると、当然観客は映画を観に来ているわけだからかたいれしてしまう……。

ケンカのあとであろうと、『鉄男』をひとりで観に行く女性は何歳でも魅力的である。映画ファンにとっては……。

嫌われ役でビンタを打たれた松岡茉優と吹奏楽部の後輩役の藤井武美の演技がよかった。