映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『スカイライン-征服-』

2012年03月28日 | Weblog
ふつう

コリン・ストラウス 監督
エリック・バルフォー、スコッティー・トンプソン、ブリタニー・ダニエル、デヴィッド・ザヤス、ドナルド・フェイソン 出演

ある日、ロサンジェルス上空にいくつもの巨大な飛行物体が飛来する。そこから発せられた青い光は人類を次々と吸い上げていった。さらに、巨大飛行物体から大量の巨大生物が放たれ、人々を次々と襲い始めた。為す術なく逃げまどう人類。やがて、ようやく軍隊が現われ、必死の抵抗を試みるが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339013#1



おもしろくない。

もしかしたら反ブルーレイ作品なのかもしれない。

すべての謎や理由を作品内で説明する必要はないと思うが、作品全体がおもしろくない!



以下ネタバレ






なぜ主人公の脳だけ赤く光るのだ(笑)! 

しかもこんなレベルで次回作があるようなエンディング!  ずうずうしいにもほどがある。

『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』

2012年03月26日 | Weblog
よい

マイケル・ベイ 監督
シャイア・ラブーフ、ジョシュ・デュアメル、ジョン・タートゥーロ、タイリース・ギブソン、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、パトリック・デンプシー、ジョン・マルコヴィッチ、ケン・チョン 出演

1969年7月20日、アポロ11号が月面着陸に成功した。しかしこの歴史的偉業の陰には、NASAとアメリカ政府がひた隠しにしていた衝撃の事実があった。月の裏側には、未知の金属生命体であるトランスフォーマーの宇宙船が不時着していたのだった。しかしその後、彼らが知り得た事実が公表されることはなかった。現代のアメリカ、シカゴ。社会人となったサムの前に、再びあの悪夢が甦る。オフィス機器に姿を変えたトランスフォーマーの侵略者が、人間たちを襲い始めたのだ。そして、政府が40年間隠し続けてきた事実が最悪の事態を招くことに。もはや人間に協力するトランスフォーマーたちの応戦もむなしく、人類の希望は風前の灯火となってしまう……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338678



何も考える必要のない中身のない作品を連発するマイケル・ベイ監督がようやくいい作品を作った!

この監督はSF作品よりもコメディをつくるべきだったのだ!
ジョン・マルコヴィッチとケン・チョンが活躍する前半がとてもいい。

後半のアクション・戦闘シーンはたいしたことないが(悪くないのだがさすがに三作目になると慣れてきてしまう)、前半だけでもうけものである。

後半を削って全体を短くすればもっとよかった。

綺麗なお姉ちゃんをバカっぽく撮るのもうまい!

『しあわせのパン』

2012年03月20日 | Weblog
よい

三島有紀子 監督・脚本
原田知世、大泉洋、森カンナ、平岡祐太、光石研、八木優希、中村嘉葎雄、渡辺美佐子、中村靖日、池谷のぶえ、本多力、霧島れいか、あがた森魚、余貴美子 声の出演:大橋のぞみ

東京から洞爺湖のほとりの月浦に移り住み、パンカフェ“マーニ”を開店した夫婦、水縞尚とりえ。夫がパンを焼き、妻がそれに合うコーヒーを淹れ、料理をつくる。そんな小さなお店を、少しだけ悩みを抱えたいろいろなお客たちがやって来る。そしていつしか、心に小さなしあわせをみつけて帰ってゆくのだった。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340698




映画館で観た。

全国パン協会推薦映画(ウソ)。

オーソドックスな作品のフリして挑戦的な脚本なのがとてもおもしろい。

北海道の小さなホテルを夏・秋・冬・春の順に描いているのだが、それぞれのエピソードがあまりにも類型的・ありきたりで表面的にはフツーの話だと思いきや、いろいろと小細工がある。


以下ネタバレ









トキオが東京に行くのはどうかと思うが、たとえばわたしは冒頭の郵便屋さん(とて郵便屋さんの制服には見えないが)が配達のついでに食事をしてなおかつ支払いシーンがないというところでもう不愉快になっていた(笑)。しかし、この作品の中では鏡を買うときもチェックアウトするときも野菜を買うときもとにかく支払いシーンはないのだ! じゃあお金は出てこないのか? いやいや別のところで出てくるのだ(笑)。

ホテルだったらパンだけじゃなくて米も用意しとかなくちゃいかんだろ! そういう客が冬に出てきます(笑)。

原田知世と大泉洋をはじめ、出演者がおさえた演技で話が進むなか、余貴美子と八木優希のふたりがおそるべき存在感をだしてくる……。耳がよすぎるおばさん。

どうも観るものの気持ちまで監督に読まれているような気がしてくる。しかもそれが気持ちいい。

そしてここがもっとも魅力的なところだが、パンなどの食べ物の音がすばらしい。音にこだわった料理番組はあったと思うが、映画では(特に邦画では)珍しいのではないか。

エンディングの曲と夏の大泉洋のセリフとが呼応しているのも心憎い。どうしても曲名が知りたい人はこちらのポッドキャスティングをどうぞ。

http://podcast.rkk.jp/33cinema/2012/03/post-fe40.html

『アウトランダー』

2012年03月18日 | Weblog
よい

ハワード・マケイン 監督
ジム・カヴィーゼル、ソフィア・マイルズ、ジャック・ヒューストン、ジョン・ハート、ロン・パールマン 出演

古代8世紀、惑星間で闘争が絶えなかった時代。とある惑星のヒューマノイド戦士・カイナンが地球に不時着し、古代ノルウェイのフィヨルドで途方に暮れていた。しかし、カイナンは自分以外にも生存者がいることに気づく。ムーウェンというエイリアン・プレデターを一緒に運んできてしまったのだ。獰猛なムーウェンは、憎悪に燃え、自分の行く手を阻む者を皆殺しにしようとしていた。カイナンは、反目しあうバイキングの部族たちを団結させ、ムーウェンを打倒すべく立ち上がった……。
ストーリーはシネマカフェより
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/21663/






欠点もあるが、しっかりしたつくりで十分楽しめる。

ジョン・ハートやロン・パールマンなどの安心できる俳優陣、ちゃんとした物語がいい。

しかし、なぜ主人公を未来からやってきた設定にしたのか、またよくあることだがCGのアラを隠すために暗いシーンが多いのが残念である。

『奇人たちの晩餐会 USA』

2012年03月17日 | Weblog
よい

ジェイ・ローチ 監督
スティーヴ・カレル、ポール・ラッド、ザック・ガリフィナーキス、ジェマイン・クレメント、ジェフ・ダナム 出演

出世のチャンスをつかんだティムは、社長から奇妙な条件をだされる。それはアホ・バカ・マヌケの品評会にひとりを選んで出品するというものだった。恋人に相談するとすぐに反対され自分も断る覚悟でいたが、そこで運命の人に出会ってしまうのだった……。


オリジナルのフランス版のリメークと考えるとがっかりするが、これはこれで別作品とかんがえるといいのではないか。

オリジナルはしんみりとした上品な作品(最後まで観れば)というイメージであったが、こちらはふつうのアメリカンコメディである。

車のドアをぶつける、鍵を投げ込むなど途中で作為的すぎるギャグがめだったが、ティムの部屋に初めてきたところなどはとてもいい。

『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』

2012年03月13日 | Weblog
ふつう

ガイ・リッチー 監督
ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、ノオミ・ラパス、ジャレッド・ハリス、レイチェル・マクアダムス、スティーヴン・フライ、ケリー・ライリー 出演

19世紀末、世界各地で連続爆弾テロをはじめ不可解な事件が続発する。一見バラバラに思われたそれぞれの事件だが、名探偵シャーロック・ホームズは一連の騒動の裏に、高名な数学者にして天才的な犯罪者ジェームズ・モリアーティ教授の影を感じ取っていた。しかし世界の一大事に、助手を務めるはずの親友ワトソン博士は愛する新妻メアリーと新婚旅行へ。ところが、そんな幸せいっぱいのところをモリアーティ教授に狙われ、ホームズの機転で間一髪救われる。やがてホームズとワトソンは、事件のカギを握る謎のジプシー女シムと協力し、モリアーティ教授の恐るべき陰謀を阻止すべく行動を開始する。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340799



映画館で観た。

前作はミステリー要素を排除したところが新鮮で、それでもおもしろく観ることができたのだが……。

今回は女優の排除に一生懸命になっているようである(でもへたくそ)。レイチェル・マクアダムスやケリー・ライリーが不自然に消えていく。

新婚旅行のところまではよかったのだが、あとは退屈であった。

ライバルを出したのならば、丁々発止のやりとりをみせつけないとダメである。

『メランコリア』

2012年03月12日 | Weblog
ふつう

ラース・フォン・トリアー 監督・脚本
キルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、アレキサンダー・スカルスガルド、ブラディ・コーベット、キャメロン・スパー、シャーロット・ランプリング、イェスパー・クリステンセン、ジョン・ハート、ステラン・スカルスガルド、ウド・キア、キーファー・サザーランド 出演

新婦のジャスティンは新郎のマイケルとともに、結婚パーティが行われる姉夫婦の邸宅へと向かっていた。しかし細い道でリムジンが立ち往生、2人は予定時刻を大幅に遅れて到着することに。それは姉のクレアとその夫ジョンが準備してくれた盛大なパーティだったが、情緒不安定なジャスティンはわがままな振る舞いで周囲を困惑させてしまう。それから7週間後、惑星メランコリアはいよいよ地球へと迫り、クレアは不安と恐怖で落ち着きをなくしていく。そんな中、すっかり憔悴していたジャスティンも、すでに月よりも大きくなったメランコリアの姿を初めて目の当たりにするのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340955



映画館で観た。

第一部と第二部をおなじひとつの作品にした理由がわからない。

第一部 才能はあるのだが周囲の人間に迷惑をかけ続ける社会性のない主人公、つまり女版ラース・フォン・トリアーとしか思えない人間の物語なのだが、キルステン・ダンストにラース・フォン・トリアーなみの才能があるようには描かれていないし、そこまでの演技力もない。シャーロット・ランプリングがかっこいい。

冒頭のスローモーションシーンはいい。



第二部 そんな精神的におかしくて社会性のない主人公が世界の終わりを前に、ただひとり落ち着いているかのような世界を描くのだが、登場人物が少なくて主人公の演技力はたいしたことないものだから、見ていてつらい。シャルロット・ゲンズブールが救いであった。


長い(135分)。

ラース・フォン・トリアーは早くアメリカ三部作の最終作を作れよ。

『ダーティハリー5』

2012年03月11日 | Weblog
ふつう

バディ・ヴァン・ホーン 監督
クリント・イーストウッド、パトリシア・クラークソン、エヴァン・C・キム、リーアム・ニーソン、デヴィッド・ハント、マイケル・カリー、ジム・キャリー 出演

マグナム44片手に手荒な捜査で悪を追い詰めるサンフランシスコの刑事ハリー・キャラハンの活躍を描いたシリーズ第5作。芸能人や映画評論家などが殺害される事件が発生。ハリーは、ある低予算映画のシナリオに記された“死亡予想(=デッド・プール)”と事件が関わりがあると睨み、怪奇恐怖映画監督をマークするが、そのリストの末尾にはハリーの名前も記されていた……。
ストーリーはアマゾンより
http://amzn.to/zxHTJE



このシリーズのファンにとってはいまひとつのデキかもしれない。

90分という長さ、サンフランシスコらしいカー・チェイスは評価に値するが、犯人が凶悪じゃない(笑)。デッドプールもたいしたものじゃないし……。

ハリーの行動があまりダーティーじゃないのだ(笑)。



このシリーズは1、2、4かもしれない。

『レディ アサシン』

2012年03月06日 | Weblog
わるい

オリヴィエ・アサイヤス 監督・脚本
アーシア・アルジェント、マイケル・マドセン、カール・ン、ケリー・リン、ジョアンナ・プレイ 出演

ストーリーをどこかのサイトから引用しようと思ったのだが、適当なものがない(笑)。別に男に騙されて殺しをしたわけでもないし、まともなストーリーなどないのだ……。


まず「アサシン」というような暗殺者は出てこない。むかしつきあっていた男のところになぜだか来てしまい、酒を飲んでヘンな雰囲気になってなぜだか銃殺してしまっただけである。
しかし、ここまでならばタチの悪い男女の物語としてどうにか許せるかもしれないのだが、後半になればなるほど知らない登場人物が増え、話はまとまらず、わけのわからんものになっていく。
だいたい、香港へ行った理由がわからないのだ。

ドラマが成立していない。

冒頭の事務所でのアーシア・アルジェントとマイケル・マドセンのふたりの会話が無駄に長い。

アーシア・アルジェントのスタイルはいいしオッパイも見られるが、それはワンシーンのみ。

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』

2012年03月06日 | Weblog
ふつう

ジョナサン・リーベスマン 監督
アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲス、ブリジット・モイナハン、Ne-Yo、マイケル・ペーニャ、ルーカス・ティル 出演

ある日、大量の隕石が地球に降り注ぐ。しかしそれは単なる隕石ではなかった。数時間後、世界中の都市は未知の敵による大規模かつ容赦のない攻撃によって次々と陥落していく。そしてロサンゼルスも、もはや壊滅寸前に。そんな中、ロサンゼルス西警察署に逃げ遅れた民間人5人が取り残されていた。彼らを救出すべく、退役間近のベテラン兵士ナンツ軍曹をはじめ10人からなる海兵隊2-5小隊が、瓦礫の山と化した市街地へと進入していくのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338323#1



レーザー誘導のミサイル、どうしてこれが最後の一発だってわかるんだ?

高速道路から一般市民を降ろす。はじめは親のほうからじゃないのか? それはいいとして、最初に降りた女の子がしばらくまったく見えないから、ああ戦闘中に死んじゃったんだなぁと思っていたら前線基地に戻ったとたんに見えてくる(笑)。なにかわたしが見落としたのだろうか? 人間の数が減ったり増えたりしているように見える。

敵は電波探知をしているらしいとわかってくる。わかったあとで、無線連絡をするのはいかがなものか。

こうやっておけば客は感動するんじゃね? 的な安易なシナリオ。

敵の侵略のシーンにイラク戦争や9.11のニュース映像を使うセンスは、無能のシンボル。

『TIME/タイム』

2012年03月01日 | Weblog
ふつう

アンドリュー・ニコル 監督・脚本
ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド、アレックス・ペティファー、キリアン・マーフィ、ヴィンセント・カーシーザー、マット・ボマー、オリヴィア・ワイルド 出演

老化を克服した近未来の社会。全ての人間の成長は25歳でストップし、以降の余命は体内時計が刻む残り時間によって設定されていた。富める者は永遠の命を享受する一方、貧しき者は早死にする残酷な世界。ある日、貧しい青年ウィルは、社会への不合理を目の当たりにして、システムを支配する見えざる敵に立ち向かう決意をする。そして富裕層が暮らす地区へと潜入したウィルは、大富豪の娘シルビアと出会うのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341090



映画館で観た。

後半の脚本が弱すぎる! 誰だ? 書いたのと調べたら、どうやらアンドリュー・ニコル監督らしい。

ペシミスティックな未来世界を描かせたらピカ一のはずのアンドリュー・ニコルだが、本作でも序盤の世界観の提示部分はすばらしいと思う。そしてその提示された世界も悪くない。

しかし、銀行強盗あたりから描き方が大味になり、味わい深さも重みもなくなってしまうのよ(笑)。
それならそれでハードアクションだとか愛欲の日々だとか親子の愛情だとか、いくらでも展開のバリエーションはあるはずなのだが、どうもうまくいっていない。