映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』

2015年10月30日 | Weblog
ふつう

押井守 監督
声の出演 田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大木民夫、玄田哲章、坂本真綾、榊原良子

第三次核大戦と、第四次非核大戦を経て、大きく変化した世界秩序。飛躍的に高度化した科学力は、「電脳化」という脳神経にマイクロマシンの素子を組み込む技術を確立し、人が電脳を介してネットへと繋がれるようになった世界が舞台。主人公の草薙素子が属する対犯罪組織・公安9課――通称「攻殻機動隊」は、国際指名手配をされているテロリスト“人形使い”が日本に現れるという情報を得て、捜査を開始するが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331000#1





リュック・ベッソン監督は『フィフス・エレメント』で制作費がショートしたときに、『レオン』の企画を立ち上げてその制作費を『フィフス・エレメント』にまわした……、という噂がある。

押井監督は本作と同じ年に『スカイ・クロラ』を出しているな……。いや、邪推であり、裏もとっていないし、ほんの思いつきである。

わたしが気づいたオリジナルとの違いは冒頭の変な漢字のヘリコプターがなくなり、最初の光学迷彩で衝撃的だったヌードが2Dから3Dになり悪くなったことと、ラストの人形使いの声が男性から女性になったことである。3Dのシーンはほかにも出てくるがほとんど魅力もおもしろみもない。

本作よりもオリジナルのほうがいい。

『機動警察パトレイバー2 the Movie』

2015年10月30日 | Weblog
よい

押井守 監督
声の出演 大林隆之介、榊原良子、冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、郷里大輔、千葉繁、阪脩、西村智道、竹中直人、根津甚八

2002年、謎の戦闘機が横浜ベイブリッジを爆破、公には自衛隊機であったと報道され、日本は緊張状態に陥る。厳戒態勢の中、警視庁特車二課の後藤は、この事件の容疑者に、1999年のPKFで東南アジアに於いて行方不明になっている元自衛隊員、柘植を挙げて捜索を始めるが、その頃ある飛行船が首都に向かっていた。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=89848





主人公がいないねぇ。
後藤と荒川、南雲と柘植、東京、時代、どれにしても中途半端で薄い。
映像はすばらしいが、物語が弱いのだ。

レイバー技術の進歩を見せることによって。パトレイバー作品世界の時間の進みを表現しているのはうまい。

鳥と犬と飛行船が好きなのだろうな、監督は(笑)。

「状況」という言葉がかなり多く出てくる。

後藤が電話で松井に言う「精神的におかえしするから」というセリフは、映画版の1にもあった。

幻の爆撃は説得力がなさすぎる。

信号弾をライフルで撃つのか?

「バカな親分の下にいると苦労する」これが一番わかりやすかった。

『ザ・ホスト 美しき侵略者』

2015年10月30日 | Weblog
ふつう

アンドリュー・ニコル 監督・脚本
シアーシャ・ローナン、ジェイク・アベル、マックス・アイアンズ、フランシス・フィッシャー、チャンドラー・カンタベリー、ダイアン・クルーガー、ウィリアム・ハート 出演

近未来。地球は宇宙を彷徨う謎の知的生命体“ソウル”の侵略を受けていた。ソウルは人間に寄生すると、意識を支配し体を乗っ取ってしまう。いまだソウルに乗っ取られずにいる人類はごくわずかとなり、彼らは逆襲の機会を窺い、潜伏生活を続けていた。その中の一人で、弟や愛するジャレドと共に逃亡を続ける女性メラニーは、ついにソウルに捕まり寄生されてしまう。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348880#1





連続テレビドラマの総集編みたいな内容。しかも全体がおもしろくないので盛り上がりもすくない。

エピソードごとにぶつ切りされたような印象で、ラストに向かっての大きな盛り上がりとか話のうねり・ヤマ場などがない。
生活必需品を入手する必要がある→盗みに行く→うまくいくかどうか……でおわり。そのあとにまでつづかないのだ。

キスで殴る設定はおもしろい。

ワンダラーがどうなるのか? という見せ方によってはかなりおもしろそうな要素も、イージーすぎる結末に……。

『余命90分の男』

2015年10月27日 | Weblog
ふつう

フィル・アルデン・ロビンソン 監督
ロビン・ウィリアムズ、ミラ・クニス、ピーター・ディンクレイジ、 ジェームズ・アール・ジョーンズ、メリッサ・レオ 出演

常に不機嫌で怒ってばかりいるため周囲から嫌われている中年男性ヘンリー。病院で重い病気を宣告されて怒りまくるヘンリーにうんざりした女性医師シャロンは、余命があと90分しかないと出まかせを言ってしまう。
ストーリーは映画.comより
http://eiga.com/movie/81323/





ちょっとありえないところが多い話でたいしたストーリーでもないのだが、これがロビン・ウィリアムスの遺作だと思うと感慨深くなる。

ミラ・クニスの診察室での態度は無理がある。

タクシーとの事故は明らかにタクシー側が悪く描かれているので、あれくらい怒っても当然だとも考えられる。怒り過ぎの男の描き方としてはうまくない。

『ジョン・ウィック』

2015年10月27日 | Weblog
よい

チャド・スタエルスキ 監督
キアヌ・リーヴス、ミカエル・ニクヴィスト、アルフィー・アレン、エイドリアンヌ・パリッキ、ブリジット・モイナハン、ディーン・ウィンタース、イアン・マクシェーン、ジョン・レグイザモ、ウィレム・デフォー 出演

愛する妻ヘレンと静かに暮らしていたジョン・ウィック。その妻が病で亡くなり、悲しみに暮れる彼の心を癒してくれたのは亡き妻から贈られた一匹の小犬デイジーだった。そんなある日、ロシア人の若者がジョンの愛車69年式マスタングを気に入り、売ってほしいとしつこく迫ってくる。マフィアのボスを父に持つこの男ヨセフは、ジョンに断られるや夜中に彼の自宅を襲撃し、マスタングを奪い去っていく。その際デイジーまでをも殺され、すべてを奪われたジョンの怒りが爆発、たった一人で犯人への復讐に立ち上がる。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352299





映画館で観た。

なぜプロの殺し屋が集うホテルがあるのか?
そこで使われるコインの入手法と1枚の価値がわかりにくい。

このふたつは続編への「つなぎ」要素かもしれないが、それと、ラストの場所がアレだったことがとても安易で気に食わない。あれはないんじゃないの(笑)。

それ以外はかなりいい。銃の構え方、特徴のある連続した撃ち方、おもしろい。

『誰よりも狙われた男』

2015年10月27日 | Weblog
よい

アントン・コルベイン 監督
フィリップ・シーモア・ホフマン、レイチェル・マクアダムス、ウィレム・デフォー、ロビン・ライト、グリゴリー・ドブリギン、ホマユン・エルシャディ、ニーナ・ホス、ダニエル・ブリュール 出演

ドイツの港湾都市ハンブルク。同国の諜報機関によって一人のチェチェン人青年イッサ・カルポフの密入国が確認される。イスラム過激派として国際指名手配されている人物だった。テロ対策チームを率いるギュンター・バッハマンは、彼を泳がせてさらなる大物を狙う。一方、親切なトルコ人親子に匿われ政治亡命を希望するイッサを、人権団体の若手女性弁護士アナベル・リヒターが親身になってサポートしていく。イッサは、そのアナベルを介して銀行家のトミー・ブルーと接触を図る。CIAも介入してくる中、アナベルとトミーの協力を強引に取り付けるや、ある計画へと突き進むバッハマンだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349727#1





地味だが、とてもおもしろい。

モアが上司だったということに、かなりあとで気づいた。
西側の違う国のスパイだと思っていたのだ。

バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)がコツコツと組み立てていく世界のしくみと相容れない人間(それが異文化や外国人とは限らない)たちとの戦い。

『女ガンマン・皆殺しのメロディ』

2015年10月17日 | Weblog
ふつう

バート・ケネディ 監督
ラクエル・ウェルチ、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・カルプ、ジャック・イーラム、ストローザー・マーティン、クリストファー・リー、ダイアナ・ドース、 スティーヴン・ボイド 出演

銀行を襲ったクレメンツ三兄弟。彼らは、逃亡用の馬を盗むために、町外れの牧場に向う。兄弟は、地主のクローデルを殺し、その妻ハニーをレイプして去った。復讐を誓う彼女は、賞金稼ぎのプライスと組むことにする。プライスは、ガンさばきをハニーに指導、二人はクレメンツたちを一人ずつ倒してゆく……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=3959





奇妙な味の作品。

ラクエル・ウェルチの肌がもっとも露出しているシーンは二枚目の写真の、風呂にはいってパンツの大きさを体になじませるシーンで、レイプシーンもあるが1971年の作品らしいので、おとなしいものである。

クレメンツ兄弟にコメディ要素が多くあり、もしかしたらコメディ要素よりも残虐要素を多めにしたほうがよかったのではないかと思うこともある。

また、クリストファー・リーのガンメイカーのところにでてきた黒ずくめのガンマンがラストにも出てくるが、こちらはあきらかに説明不足である。

ロバート・カルプも強いのか弱いのかわかりにくい。

『バロン』

2015年10月17日 | Weblog
よい

テリー・ギリアム 監督
ジョン・ネヴィル、サラ・ポーリー、エリック・アイドル、オリヴァー・リード、ジョナサン・プライス、ロビン・ウィリアムズ、ユマ・サーマン、ヴァレンティナ・コルテーゼ、ピーター・ジェフリー 出演

中世のドイツ、少女にせがまれた男爵が、襲い来るトルコ軍を撃退するために、昔の仲間を探しに旅立つ……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18721





スティングも出演しているらしいのだが、わからなかった……。

冒頭の、龍の口になぞらえた大砲を見ただけで、ああ美術にお金をかけてるなということがわかる。舞台の太陽の細工もそうである。

美少女がサラ・ボーリーでヴィーナスがユマ・サーマン。さすがである。

ジョナサン・プライスと死神に、既成概念と権力と死を象徴させて、それにさからう主人公が小気味いい。

これだけ観ていて楽しい作品もめったにないぞ。

メイキングで、エリック・アイドルが、「キューブリックとギリアムの作品には出ないのが基本(トラブルが多すぎるので)」とまじめな顔で言うのがすばらしい。

『トカレフ』

2015年10月17日 | Weblog
わるい

パコ・カベサス 監督
ニコラス・ケイジ、レイチェル・ニコルズ、マックス・ライアン、マイケル・マグレイディ、ピーター・ストーメア、パシャ・D・リチニコフ、オーブリー・ピープルズ、 ダニー・グローヴァー 出演

裏社会から足を洗い、妻と娘と幸せな生活を送るポール。そんなある日、最愛の娘が何者かにさらわれ、ほどなく死体となって発見される。凶器がトカレフと分かり、ロシアン・マフィアの犯行を確信するポール。昔のギャング仲間の力を借り、なりふり構わぬ犯人探しを開始するポールだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348888





脚本がひどい。警察が無能すぎるのだ。
犯人を見つけられず、ニコラス・ケイジを自由に泳がせる。この両方がないと成立しない話なのだ。

そして、真相がわかったときにどうして拳銃をあそこに置くのか? さっぱりわからない。

確認するのが遅いぞ、ニコラス・ケイジ。

『非情の罠』

2015年10月08日 | Weblog
ふつう

スタンリー・キューブリック 監督・脚本・撮影
フランク・シルヴェラ、ジャミー・スミス、アイリーン・ケイン 出演

ニューヨーク。ボクサーのデイヴィーは向かいのアパートに住むタクシーダンサーのグロリアという女性と知り合い、好意を寄せる。しかし、彼女は大物ギャングのラパロの情婦であった。
ストーリーはウィキペディアより
http://bit.ly/1L6PxYD



ストーリー紹介のためにいくつかのサイトを調べたが、Movie Walker の紹介文がまるで別作品の紹介のようであった。ギャングが主人公でもないし、ドキュメンタリータッチのギャング映画でもないぞ。

マフラーを取られるところがもたつく(だいたいボクサーが簡単にマフラーを取られるか?)し、無理やりな感じもする。

マネキン工場のシーンでもボクサーという職業が活かされていない。

映像はすばらしいが、後半物語が弱くなる。

『フランシス・ハ』

2015年10月08日 | Weblog
よい

ノア・バームバック 監督
グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー、アダム・ドライバー、マイケル・ゼゲン、パトリック・ヒューシンガー、グレイス・ガマー、マイケル・エスパー、シャーロット・ダンボワーズ 出演

ニューヨーク・ブルックリンで見習いモダンダンサーをする27歳のフランシス。親友のソフィーとルームシェアをして、それなりに楽しく毎日を送っていた。しかし、まだまだ若いつもりのフランシスに対し、周りはどんどん変わっていく。やがてダンサーとしての行き詰まりを痛感し、またいつしかソフィーとの同居も解消となり、ニューヨーク中を転々とするハメになるフランシスだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349176#1





たいていの人生は大成功も大失敗もなく、微妙に成功か微妙に失敗とまあまあのできごとの繰り返しであることを、微妙に失敗を多めにいれた本作でリアルに感じる。基本コメディ。

仕事や収入はともかく、友人や恋愛にはかなり恵まれているのが本作の主人公の特徴。しかし、それを素直に受け入れない。

時間軸よりも場所場所でのイベントとして描いているのがおもしろい。

やりたいことをそのままやり続けることが困難なときにどうするのかは、考えておいたほうがいいかもしれない。

『ドローン・オブ・ウォー』

2015年10月07日 | Weblog
ふつう

アンドリュー・ニコル 監督・脚本
イーサン・ホーク、ブルース・グリーンウッド、ゾーイ・クラヴィッツ、ジェイク・アベル、ジャニュアリー・ジョーンズ 出演

ラスベガス郊外で美しい妻と2人の子どもに囲まれ満ち足りた生活を送るアメリカ空軍のトミー・イーガン少佐。かつてF-16戦闘機のパイロットとして活躍した彼は、現在はドローン操縦士として政府のテロリスト掃討作戦に貢献していた。そんな彼の赴任地はラスベガスの空軍基地内のオペレーション・ルーム。そこではるか中東上空を飛ぶドローンを遠隔操作し、テロリストと思われる敵に対して空対地ミサイル“ヘルファイア”を撃ちこむのが彼に与えられたミッションだった。時には民間人を巻き添えにしてしまうこともあるが、それでも一日の任務を終えれば、家族のいる温かな自宅が待っていた。そんな奇妙な二重生活に違和感は募るばかりで、次第に神経をすり減らしていくトミーだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353339





映画館で観た。

低予算で後半ショートしたようなエンディングであった。

戦争の矛盾、CIAの理不尽、家庭の問題、自分の問題わかる!

以下ネタバレ






だからといって、命令違反を2回してエンディングというのはナシだろう(笑)。
あまりにもイージーすぎないか?

『バクマン。』

2015年10月07日 | Weblog
よい

大根仁 監督・脚本
佐藤健、神木隆之介、染谷将太、小松菜奈、桐谷健太、新井浩文、皆川猿時、宮藤官九郎、山田孝之、リリー・フランキー 出演

かつて週刊少年ジャンプに連載していた今は亡き叔父で漫画家の川口たろうを尊敬し、一時は自身も漫画家を目指していたが、今は夢も持たず漫然と日々を過ごしていた高校生の真城最高。ある日、ひょんなことからその高い画力に目をつけられ、秀才のクラスメイト高木秋人に“俺と組んで漫画家になろう”と誘われる。最初は渋っていた最高だったが、声優を目指す片想いのクラスメイト亜豆美保と“お互いの夢が叶ったら結婚する”という約束を交わすことに成功し、漫画家の道へ進むことを決意する。こうして秋人が原作、最高が作画を担当して漫画家コンビを結成した2人は、日本一売れている漫画雑誌・週刊少年ジャンプの連載目指して悪戦苦闘の日々へと身を投じていくのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349125





映画館で観た。

てがたいぞ大根仁!

映像と音楽の表現が斬新。ストーリーがありきたりというか古臭いが、これは原作がそうなのか脚本大根仁の影響かわからない。原作を読んでいないから。

染谷将太が最初から最後までいい人にしか見えないのはわたしの見方が悪いのか? 意図された演出か?

演技も満足できるが、小松菜奈がちょっとものたりないかもしれない。

山田孝之のクセのないふつうの演技を初めて観た気がする。

『サクリファイス』

2015年10月07日 | Weblog
よい

アンドレイ・タルコフスキー 監督・脚本
エルランド・ヨセフソン、スーザン・フリートウッド、アラン・エドワール、グドルン・ギスラドッティル、スヴェン・ヴォルテル、ヴァレリー・メレッス、フィリッパ・フランセーン、トミー・チェルクヴィスト 出演

言葉を話せなかった少年が、再び言葉を話せるようになるまでの1日。少年の父である主人公アレクサンデルは生命の樹を植える誕生日に、核戦争勃発の声をテレビで聞く。アレクサンデルは自らの狂気を賭け、信じていなかった神と対決し、愛する人々を救うために自らを犠牲に捧げるサクリファイス(犠牲、献身)を実行する……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=8562





『ノスタルジア』と比して、こちらはおもしろかった。作品としてわかりやすい。

主人公が苦悩しているのはわかるが、彼の理解者が常に存在し、「次に何をすべきか」も他者が教えてくれる。
彼が望まぬことでも、相手がある程度理解して許してくれるし、ラストの状態も作品途中で自分で口にしたこと(他者からの理解が常に用意・意識されていること)であるのが気になった。

この監督、家燃やすの好きなのか?

『ノスタルジア』

2015年10月06日 | Weblog
ふつう

アンドレイ・タルコフスキー 監督
オレグ・ヤンコフスキー、エルランド・ヨセフソン、デリア・ボッカルド、ドミツィアーナ・ジョルダーノ 出演

モスクワの詩人・アンドレイが、通訳を伴ってイタリアのトスカーナ地方を訪れる。静かな村の湯治場に着いた彼は、そこで「狂人」扱いされているドメニコに興味を抱くが、ドメニコは彼に謎めいた言葉を返すのだった。
ストーリーはアマゾンより
http://amzn.to/1j3X2YK





DVDで観たのだが、ピンとこなかった。

作家と小説の関係でいうと、本作は日記なのだ。研究者は喜ぶが、ふつうの客にとっては作品ほどの完成度はないし、ひとりよがりでわかりにくい。

作家の中にはのちに発表されることを意識して日記を書く人もいるが、本作はそれほどまとまってはいない。

宗教観がうすい人間には余計にわかりにくいかもしれない。