映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『アンフィニッシュ・ライフ』

2007年09月30日 | Weblog
よい

ラッセ・ハルストレム 監督
ロバート・レッドフォード、ジェニファー・ロペス、モーガン・フリーマン、ジョシュ・ルーカス、ダミアン・ルイス、カムリン・マンハイム、リンダ・ボイド、ベッカ・ガードナー、熊のバート

恋人の暴力に絶えかね、11歳の娘グリフを連れ、亡き夫の父アイナーを頼って彼が営むワイオミングの牧場へと逃げてきたシングルマザーのジーン。しかしアイナーは、最愛の息子の死の原因となったジーンを許すことが出来ず、決して心を開こうとしなかった。

熊のバート>モーガン・フリーマン>ロバート・レッドフォード、の順で演技がうまい(笑)。モーガン・フリーマンは難しい役なのに、いい味を出している。

緩急のタイミング、撮り方、さすがラッセ・ハルストレムである。エンディングで上質の小説を読んだような満足感が得られる。

親子関係、男女関係で悩んでいる人には現実世界はそうではないという人もいるだろうが、上映時間はのめりこめるだけの魅力のある作品だ。

熊のバートをはじめ、猫やあらいぐまなど、動物がいいアクセントになっている。

『ザ・クローン』

2007年09月23日 | Weblog
ふつう

ジェイソン・J・トマリック 監督
ジェフ・セント・クレア、ゲイリー・スキバ、ビル・カコ、バレリー・リニー・ロー、 チャールズ・エドゥアドウ 出演

核戦争後、人類は繁殖できなくなり放射能に耐性を持つクローンが開発されたが、それに人類の知性を持たせるためには、DNA的に適合する特別なホストが必要だった。

わたしはDVDで観たのだが、どうやらyahoo動画でもGYAOでも観られるようである……。

まず、この設定がまどろっこしいというか理解できない。クローン技術ができているのならば、普通に育てれば普通の知性くらい具わりそうなものなのに。

演技とSFXが二流だが、最後まで観るとストーリーが大きくP.K.ディックの影響を受けているのがわかる。悪夢的というかどれがリアルでどれが虚構なのか、だれが敵でだれが味方なのかわからないのだ。最後まで我慢できればある程度評価が高まるかもしれない。

『ヘイヴン~堕ちた楽園~』

2007年09月23日 | Weblog
ヘイヴン~堕ちた楽園~ - goo 映画
ふつう

フランク・E・フラワーズ 監督
オーランド・ブルーム、ビル・パクストン、スティーヴン・ディレイン、ゾーイ・サルダナ、ラズ・アドティ、アグネス・ブルックナー、ヴィクター・ラサック、リー・イングルビー、アンソニー・マッキー、ジョイ・ブライアント、ボビー・カナヴェイル 出演

カリブ海に浮かぶケイマン諸島は、税金が免除される“タックス・ヘイヴン”だ。世界中から島に集まってくる金持ち相手に働くシャイは、裕福なボスの娘・アンドレアと恋に落ちる。しかしアンドレアの父と兄は、交際に大反対。2人は人目を盗んで純愛を育んでいく。一方、脱税の容疑でFBIに追われ、アメリカから逃れてきたエリート・ビジネスマンのリドリーと、1人娘のピッパ。状況を何も知らされず、強引に島に連れてこられたピッパは父に反発。出会ったばかりのお調子者リッチーに誘われるまま、夜の街へ繰りだすが……。

havenとは港、避難所の意味でTAX HAVEN で、ケイマン諸島を指すそうだ。

カット割りや時間のずらし、撮り方などに工夫があるが、残念ながらストーリーがおもしろくない。

主人公とつきあうことを禁止される理由がよくわからないし(人種か?)、金の話がどこまでいっても主人公にからんでこない。ふたつの話があるだけで、関係性がないのだ。

『カンバセーションズ』

2007年09月22日 | Weblog
カンバセーションズ - goo 映画
ふつう
ハンス・カノーザ 監督
ヘレナ・ボナム=カーター、アーロン・エッカート、ノラ・ゼヘットナー、エリック・アイデム、ブライアン・ジェラティ、ブリーアナ・ブラウン、オリヴィア・ワイルド、トーマス・レノン、セリナ・ヴィンセント 出演

マンハッタンのクラシカルなホテルのバンケット・ルーム。そこで開かれたウェディング・パーティで、少し場違いな雰囲気を漂わせ、退屈そうにしている彼女。おもむろに席を立ち、タバコの吸える場所を探し始めた彼女をじっと見つめる彼。やっとホールの隅に居場所を見つけた彼女に、彼が近付く。「招待客の男とワケありなの」。「聞きたいな」。「退屈な話よ」何だかくすぐったい会話で、まるで初対面のように振る舞う二人だが…。

デュアル・フレームといって画面を真ん中で二分割して見せるやり方は新しいが、うまく使いこなせていない。目が疲れるほうが多い。

日本では十年ぶりに会うふたりと紹介されていることが多いが、作品を観ると学生時代に知り合ったふたりが30代に再会しているわけだから、どう考えても二十年ぶりのはず。英語の公式サイトにもそう書かれていた。

私の持論、「男はすべてバカでスケベでガキンチョだ(含む俺)」の実証映画(笑)。
エレベーター、メッセージ、立ち聞き、でそれを証明している。

だがセックスの話を最初に持ち出したのは女性のほうで、それを期待してわざわざロンドンからニューヨークに来たことは、途中でわかる。

どうもこの監督(男性)の女性に対する思い込みがにじみ出ているような気がする。

当然会話が満載だが、英語力がなくて楽しめなかった。

『包帯クラブ』

2007年09月18日 | Weblog
包帯クラブ - goo 映画
よい

堤幸彦 監督
柳楽優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほり、関めぐみ、佐藤千亜妃、風吹ジュン、岡本麗、大島蓉子、国広富之、塩見三省、原田美枝子 出演

懸命に生きているうちに、誰かの大切なものを奪っている事がある。そんな現実に気づき、絶望すら感じていた高校生のワラは、偶然出会った不思議な少年ディノ、タンシオ、ギモたちと「包帯クラブ」を始める。インターネットで傷ついた出来事を投稿してもらい、その人が傷ついた場所に包帯を巻く。その風景をデジカメで撮影し、投稿者に送るのだ。

ストーリー展開がありきたりで都合がよすぎるし、工場の花と警察から出て橋での再開が不自然だが、わたしがおっさんの目で観ていることと石原さとみの魅力に免じて「よい」。

堤幸彦独特のテンポのいいコメディ要素がよい。
関西地方には柳楽優弥のセリフが許せない人もいるかもしれないが、それも最後まで観ていれば説明がある。
包帯を巻きっぱなしはないだろう。

とってつけたようなエンディングがあるが、案外気持ちいい。

『デジャヴ』

2007年09月18日 | Weblog
デジャヴ - goo 映画
ふつう
トニー・スコット 監督
デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ヴァル・キルマー、ジム・カヴィーゼル、アダム・ゴールドバーグ、エルデン・ヘンソン 出演

06年2月28日、海軍の水兵とその家族たちを乗せたフェリーが、突如大爆発を起こした。ATFの捜査官ダグは現場を捜査し、爆発がテロだった事を証明。さらに爆発現場の近くで発見された女性の死体も、鋭い観察力で殺人によるものだと見抜いた。と同時に、ダグはその死体の女性・クレアに奇妙なデジャヴを感じる。

開始50分あたりから、B級SF映画に突入してしまう。いわば、ご近所版ターミネーター。

ワームホールを使わずに、後半を改変すればまともな映画になったと思う。

一回の転送で人間も送ることができるのならば、二回目に服くらいおくってやればいいと思う。もしくは、犯人の情報を警察などに送ればおおごとにならずに済んだのではないか。

『グランド・ホテル』

2007年09月17日 | Weblog
- goo 映画
よい

エドマンド・グールディング 監督
グレタ・ガルボ、ジョン・バリモア、ジョーン・クロフォード、ウォーレス・ビアリー、ライオネル・バリモア、ルイス・ストーン 出演

限定された空間で起きる事件を巧みに連関させると言ったいわゆる“グランド・ホテル形式”の原点。、過去の想い出を引きずるバレリーナ、彼女の真珠の首飾りを狙う、カイゲルン男爵を自称する泥棒。事業が危機にある入り婿社長のプライジング、彼の速記者フレム、余命あと僅かなクリングラインの五人による、一日半の人間模様を当時のMGMスターを豪華に配役。

元祖グランド・ホテルスタイル(さまざまな人間群像劇が最後に集約していく形式)はそれほど複雑ではなくて、宿泊客三人と外部の速記者ひとり、中途半端な立場のドクター(ルイス・ストーン)ひとりによって進められていく。

ルイス・ストーンの役が少々浮いていて、「ドクターは楽しい人ですね」というクリングライン(ライオネル・バリモア)のセリフのあとに、はじめて一緒に飲むシーンがある。

ジョーン・クロフォードがどのようにして金を稼いでいるのかも序盤のバロン(ジョン・バリモア)との会話でわかるようなのだが、でたらめ字幕のせいで(なんたって日本語が壊れているのだから、ひどいものである)自信がない。一連の版権切れ作品のDVDはしっかりした会社のものでないと字幕が信用できない。

エンディングがあっさりしているが、これは最近の面白くないくせにもったいつける作品よりはかなりよい。

『サバイビング ピカソ』

2007年09月17日 | Weblog
サバイビング ピカソ - goo 映画
よい

ジェームズ・アイヴォリー 監督
アンソニー・ホプキンス、ナターシャ・マケルホーン、ジュリアン・ムーア、ジェーン・ラポテア、ジョス・アックランド、スザンナ・ハーカー、ダイアン・ヴェノーラ
、ジョーン・プロウライト、ピーター・アイア、ジョセフ・メイハー 出演

1943年。大戦下のパリ。22歳の画学生フランソワーズ・ジロー(ナターシャ・マケルホーン)は、61歳の天才画家パヴロ・ピカソ(アンソニー・ホプキンス)と運命の出会いを果たす。

『上海の伯爵夫人』(2005)でも感じたことだが、ジェームズ・アイヴォリーはオブセッションを感じさせない監督である。この作品(1996)でもそのイメージは同じであった。そのために観る人によってはもの足りないと感じるだろうし、あっさりとした印象を受ける人もすくなくないはずである。
こだわりのない、特にいいたいことの力点のない映画はたいてい弱点となるのだが、この作品の場合は題材がピカソという強烈な個性の持ち主のために、それでもおもしろく仕上がっている。

天才とつきあったために不幸になった女性がひしめくなか、フランソワーズ(ナターシャ・マケルホーン)だけは彼を客観視することをわすれずに、自分を見失わずに生き残る。

ピカソに興味のないひとにはおすすめできないが、興味のある人は一度観ておいても損はない。秘書役の男性が好演。

『デス・プルーフ in グラインドハウス』

2007年09月14日 | Weblog
デス・プルーフ in グラインドハウス - goo 映画
よい

クエンティン・タランティーノ 監督
カート・ラッセル、ロザリオ・ドーソン、ローズ・マッゴーワン、シドニー・ターミア・ポワチエ、ゾーイ・ベル、マイケル・パークス、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ヴァネッサ・フェルリト、ジョーダン・ラッド、トレイシー・トムズ、マーリー・シェルトン、ニッキー・カット、イーライ・ロス、クエンティン・タランティーノ 出演

テキサスの田舎町。人気DJのジャングル・ジュリアは女友達と共にお気に入りのバーにくり出した。しかし、そこに不気味なシボレーを乗り回す男、スタントマン・マイクがやってくる。ジュリアたちはバーで会話をするうちに、彼への警戒心を緩めていくが…。その14ヶ月後、テネシーのとある町。映画撮影に携わっているキム、ゾーイたちは撮影の合間をぬって車の試乗をすることに。しかしそんな彼女たちにマイクが目をつけ…。

B級映画ばかりを2本立て、3本立てで上映するアメリカでかつて流行った映画館“グラインドハウス”を現代に甦らせるべく、クエンティン・タランティーノ監督と盟友ロバート・ロドリゲス監督がホラー映画を競作した2本立てムービー「グラインドハウス」のうちのタランティーノ版で、独立した1本の作品として再編集されたディレクターズ・カット完全版。



編集が下手だとして有名なクエンティン・タランティーノの作品だけに、完全版ではなくて2本立てで観てみたかったが、これは名作である。

男を殺したいと思ったことのある女性、単純明快なストーリーが好きな人、パツキンギャル(!)やセクシーなおしりが好きな人、どハデなカーアクションが好きな人、70年代のB級映画が忘れられない人、映画の内輪話が好きな人、日本の二番館、三番館が好きだった人にはオススメだ。

カート・ラッセルのキャラクターがおかしい。不気味だが根性がないのだ。

序盤がもったいつけすぎるくらいに長いのと、後半になるとなぜか画質が良くなる(笑)のが気になるが、かなりよい。

日本で上映することになると、最初に「監督の意図で映像にキズや音声が聞こえにくくなって……」などと注意書きを入れなければならないのが残念である。

『姑獲鳥の夏』

2007年09月14日 | Weblog
姑獲鳥の夏  - goo 映画
ふつう
実相寺昭雄 監督
堤真一、永瀬正敏、阿部寛、宮迫博之、原田知世、田中麗奈、清水美砂、篠原涼子、松尾スズキ、恵俊彰、寺島進、堀部圭亮、三輪ひとみ、原知佐子、荒川良々、京極夏彦、すまけい、いしだあゆみ 出演

昭和27年夏、東京。小説家の関口は、生活のために請け負った雑文のため怪しげな噂を追っていた。ある大病院の娘・梗子が、20ヶ月も妊娠しているのに産気づかないというのだ。その上、彼女の夫も1年半前に姿を消し、行方不明のままだという。関口は何かにつけ頼っている友人の京極堂に意見を求める。博学な古本屋店主である彼の助言にしたがい、関口は同じく友人の探偵・榎木津に相談することに。そこで関口は、梗子の姉で失踪した義弟の捜索依頼に来ていた涼子と出会う。

「うぶめのなつ」と読むそうだ。
おどろおどろしさを出すことにはある程度成功しているが、おもしろくはない。脚本の失敗だろう。

出演陣はすばらしいのだが、どの人も十分な時間をかけて魅力を引き出すようなことがされていない。永瀬正敏が割にあわない損な役まわりを地道に好演している。

これだけ異常者が多いと(笑)、推理ものとしてはつまらないものになってしまう。

優秀な探偵(阿部寛)、優秀な霊媒師(堤真一)がいるのだから、とっとと片付けてほしかった(ちょっと長い)。どちらも特殊能力、心霊力を持っているというのがミソでふたりとも序盤から話が終わっていると宣言して、この作品のレベルを証明してくれる(笑)。

『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』

2007年09月14日 | Weblog
トゥモロー・ネバー・ダイ - goo 映画
よい
ロジャー・スポティスウッド 監督
ピアース・ブロスナン、ジョナサン・プライス、ミシェル・ヨー、テリー・ハッチャー、リッキー・ジェイ、ゲッツ・オットー、ジュディ・デンチ、デスモンド・リュウェリン、サマンサ・ボンド、ヴィンセント・スキャヴェリ、ジョー・ドン・ベイカー、コリン・サーモン 出演

BMWださなきゃいいのに(笑)。

ローソンでデジタルリマスター版が1000円だったので買ってみた。
このクォリティでこの値段ならば、買って損はない。
一ヶ所「ブチッ」というノイズが終盤にあったが、これはもう一回観ないと原因は不明。
日本語版ジェームズ・ボンドが神谷明というのは上手下手ではなく、違和感があった。

序盤から中盤にかけての提督のバカっぽさや、GPSエンコーダーのつながりなどがよく考えられている。
バイクアクションが見事。ミシェル・ヨーの控えめな魅力の見せ方がうまい。

『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』

2007年09月13日 | Weblog
ふつう
セルジュ・ゲンズブール 監督
ジェーン・バーキン、ジョー・ダレッサンドロ、ユーグ・ケステル、ジミー・デイヴィス、ジェラール・ドパルデュー、ミシェル・ブラン 出演

ミュージシャンであり俳優でもあるS・ゲンズブールが、妻ジェーン・バーキンを主演に監督デビューを果した作品。ゴミ処理車で働く二人の青年ホモカップルと、スナックのウェイトレスをする女との三角関係を描いた異色作。

ホモの人のセクシャリティはよくわからない(はたしてヘテロの人のセクシャリティなら理解できているのかと言われると自信がない)が、ほんの数センチ、感触の違いくらいは好きならばたまには我慢しろ、と思ってしまう。
が、愛し合っている空気は十分に伝わってくる。
何回かあるセックスシーンの中で、「いっしょにイケることがすばらしい」みたいなことを男がいうのが、ふつうのことではあるが胸をつく。

舞台となる場所の距離感がつかみにくいが、これを個人の距離感とも重ねて観てしまう。ゴミ捨て場、スナック、デート場所(ローラーボール !!)など。ホモであれ、ヘテロであれ、バイであれ、結局のところは個人と個人との距離感の物語ではないだろうか。

ジェーン・バーキンが美しい。映像もかなりよい。

『ゴーストライダー』

2007年09月13日 | Weblog
ゴーストライダー - goo 映画
よい
マーク・スティーヴン・ジョンソン 監督
ニコラス・ケイジ、エヴァ・メンデス、ウェス・ベントリー、サム・エリオット、ドナル・ローグ、ピーター・フォンダ、マット・ロング、ラクエル・アレッシ、ブレット・カレン、ローレンス・ブルース、ダニエル・フレデリクセン、マシュー・ウィルキンソン、ギブソン・ノルティ 出演

父・バートンと共にスタントライダーをしていたジョニー。だが、ある日、父親が癌に冒されていることを知る。ショックを受けるジョニー。そんな彼の前に悪魔メフィストが現れた。ジョニーはメフィストと契約し、自分の魂と引き換えに父親を助けるが、結局事故で死んでしまった。メフィストは癌こそ治したが、事故でバートンを殺したのだ。そしてメフィストは「お前が必要になったらまた現れる」と言い残して姿を消した…。

アクション映画に悪魔の話をからませた秀作。
なんたってコメディ要素が効いているのがよい。TVインタビューや「熱消毒」などの間を活かした笑いがある。
ロクサーヌ役のエヴァ・メンデスも魅力的で、悲劇のヒロインを演じている。

少々物語を描くのがへたくそで、三大元素なども出てくるのだが、ほんとに出てきただけのような扱い。日本語字幕での理解だと、なぜあれで地獄の門が開くことになるのか理解できなかった。

『ボビー』

2007年09月13日 | Weblog
ボビー - goo 映画
ふつう
エミリオ・エステヴェス 監督
ジム・カヴィーゼル、アンソニー・ホプキンス、デミ・ムーア、シャロン・ストーン、ヘレン・ハント、イライジャ・ウッド、ローレンス・フィッシュバーン、ウィリアム・H・メイシー、クリスチャン・スレーター、リンジー・ローハン、ヘザー・グラハム、アシュトン・カッチャー、シア・ラブーフ 出演

その日もアンバサダーホテルには様々な人々が居合わせていた。如才ないホテルの支配人、不満を募らせる厨房の見習い、恋に悩む電話交換手、客の悩みに親身に耳を傾ける美容師、二人だけで結婚式を挙げる若いカップル、倦怠期の裕福な夫婦、酒浸りの歌手、選挙運動のスタッフ…。そこへカリフォルニア州予備選挙に勝利した次期大統領候補ロバート・F・ケネディ上院議員が現れる。誰もが歓喜に酔いしれたその夜、悲劇は起きた…。

有名なJ.F.Kの弟も暗殺されている。
その暗殺の半日前からの、被害者たちのドラマ。

しかし、彼に特に思い入れのない日本人としては、それほどおもしろみを感じないのだ。
暗殺の日のホテル関係者と宿泊者の様子をメインにしているのだが、それほど深く描かれていない。力がはいっているのは、メキシコ人の野球の話と倦怠期の裕福な夫婦の話くらいである。
時代のにおいはよく出ていると思う。

『ルネッサンス』

2007年09月02日 | Weblog
ルネッサンス - goo 映画
よい

クリスチャン・ヴォルクマン 監督
声の出演 ダニエル・クレイグ、キャサリン・マコーマック、ジョナサン・プライス、ロモーラ・ガライ、イアン・ホルム、ケヴォルク・マリキャン

2054年パリで、医療関連の複合企業体アヴァロン社の女性研究者イローナ(ロモーラ・ガライ)が何者かに誘拐され、カラス警部(ダニエル・クレイグ)が捜査の責任者に選ばれる。カラスはイローナが誘拐される直前、彼女の姉のビスレーン(キャサリン・マコーミック)と最後に会っていた事実を突き止め、尾行を開始するが……。 (シネマトゥデイ)

ストーリーがありきたり、モノクロなので字幕が読みにくい(笑)などの弱点もあるが、非常に新しい見せ方のアニメーション(といっていいのか?)作品。

日本のアニメ、『ブレードランナー』、『スターウォーズ』(特にあの旧友はジャバ・ザ・ハットそのまんまではないのか)などのいいとこどりで、おもしろい作品に仕上げている。

またもや光学迷彩である(笑)。もうそろそろ飽きてきているが、それに雨のシーンをかぶせるなどの工夫はしてある。

なぜ下手な英語を使ったのか? 日本人にはわかりやすい英語だが、明らかにへんな英語を一流の俳優に喋らせている。

刑事の自宅をなぜ姉が知ったのか? 自宅の別室の容疑者の立体像はなんだったのか? 優秀な同僚のその後は? など、いくつか不明点があるが、トータルでハードボイルドアニメーション作品としてかなりよいレベルのものになっている。