映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『サベイランス』

2011年07月27日 | Weblog
ふつう

ジェニファー・リンチ 監督
ジュリア・オーモンド、ビル・プルマン、フレンチ・スチュワート、ペル・ジェームズ、ライアン・シンプキンス、マイケル・アイアンサイド、ギル・ゲイル 出演

サンタ・フェの田舎町で起きている猟奇殺人事件の捜査に乗り出したFBI捜査官のエリザベスとサム。2人は殺人現場に居合わせた3人の目撃者を事情聴取するため、彼らが保護された地方警察を訪れる。その3人とは、同僚を目の前で殺され自らも傷を負った警察官ジャック、彼氏を殺されたコカイン中毒のボビー、そして家族を目の前で惨殺された8歳の少女ステファニー。そんな悲劇に見舞われた彼らをひとりずつ取り調べるエリザベスとサムだったが、ジャックとボビーはそれぞれ自らの悪事を隠したありきたりの証言に終始し、ステファニーは事件の影響による大人への不信感から真実を語ることを拒否したまま。こうして3人の証言が二転三転し食い違いが生じる中、エリザベスとサムは何としても事件の手掛かりを掴むべく証言を検証していくが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335556#1



細部にこだわらない作品にはふたつある。手抜きか、細部にこだわらなくてもすっげえ面白いかだ。この作品は前者(笑)! 絶対に後者ではない。

ありえない都合のよさが許せれば、前半は楽しめる。後半はちょっとそれでもないな(笑)。

『カサンドラズ・ドリーム 夢と犯罪』

2011年07月27日 | Weblog
ふつう

ウディ・アレン 監督・脚本
ユアン・マクレガー、コリン・ファレル、ヘイリー・アトウェル、サリー・ホーキンス、トム・ウィルキンソン、フィル・デイヴィス、ジョン・ベンフィールド、クレア・ヒギンズ 出演

ロンドン南部に暮らす労働者階級の男イアンの夢は、ホテル事業への投資を足掛かりにビジネスマンとして新たな人生へと踏み出すこと。一方、その弟テリーは高望みすることなく、恋人ケイトと暮らす家を手に入れるという現実的な夢を抱いていた。ある日、テリーがドッグレースで大穴を当て、兄弟は小型クルーザーを共同購入、レースに勝った犬の名前にちなんで“カサンドラズ・ドリーム号”と名付ける。その後も、イアンが若い舞台女優アンジェラと交際するなど運が向いてきたかに思われた兄弟だったが、テリーが危険なポーカーで大きな借金を抱え込んでしまい……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335388#1



劇場公開時のタイトルは『ウディ・アレンの 夢と犯罪』。

この作品の存在を知らなかった。レンタル屋さんで見かけて、監督がウディ・アレンだと知ってびっくりした。

これまでのウディ・アレン作品にもエンディングが暗い作品はいくつかあったと思うが、作品全体の評価・満足感は高かった。しかし、これはそれほどでもない。後半の展開が想定内なのだ。

日本語字幕で観たが、ウディ・アレンの脚本とは思えない、セリフ回しが陳腐なところが二ヶ所あった。

『アンストッパブル』

2011年07月19日 | Weblog
よい

トニー・スコット 監督
デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン、イーサン・サプリー、ケヴィン・ダン、ケヴィン・コリガン、ケヴィン・チャップマン、リュー・テンプル 出演

ペンシルヴェニア州ブリュースターのミンゴ操車場。この日、初めてコンビを組むことになった勤続28年のベテラン機関士フランクと、職務経験4ヶ月の新米車掌ウィル。始めからソリが合わず、それぞれ私生活でも問題を抱える2人は、険悪な雰囲気で旧式機関車1206号に乗り込むことに。その頃、同州のフラー操車場では、運転士によるブレーキ操作のミスが原因で、最新鋭の貨物列車777号が無人のまま走り出してしまう。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337734





機関車の中と司令室の中、それぞれに初顔合わせのふたりの人間がいて、絶望的な状況で不信感から相互理解へと関係性の変化がうまく描かれている。



しかし……、99分というコンパクトな作品ながら、はじめの一時間はどうしようもないバカの連続で、これが観ていてつらいのなんの……。

また、映像にこだわるトニー・スコット監督らしく、カメラがほとんど安定しない(笑)。
弧を描く軌道のレールにカメラを乗せたように、グルグル回りこみながらふたりを何度も撮影したり、やっとそれが止まったと思ったら今度は上下にカメラがズレたりと、まあせわしない(笑)。

そんな映画のテクニックなのか、客へのいやがらせなのかわからないようなものを我慢に我慢を重ねて、やっとのことで後半に爽快感が匂ってくるのだ!

はじめダメ人間だが状況が深刻になるにつれ、どんどんかっこよくなるネッド(リュー・テンプル)がおもしろい。

『ナイト&デイ』

2011年07月17日 | Weblog
よい

ジェームズ・マンゴールド 監督
トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、ピーター・サースガード、ヴィオラ・デイヴィス、ポール・ダノ 出演

カンザスから住まいのボストンへの帰路に発とうとしていたジューンは、空港でロイと名乗る男性とぶつかる。彼とは機内でも近くの席になり、そのハンサムな笑顔に胸をときめかせるジューン。しかし、彼女が化粧室に入った瞬間、ロイは機内に潜んでいた敵一味と大乱闘を繰り広げる。そして、何も知らず席に戻ってきたジューンにパイロットを殺したことを告げると、パニックに陥る彼女をあやしながら見事に飛行機を不時着させるのだった。それ以来、ジューンが危険な目に遭うたび、どこからともなく救出に現われるロイ。そんな中、ジューンは彼がカンザスの研究所から重要な試作品を盗んだとしてCIAに追われる身であると知らされる。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336078



キャメロン・ディアスの思い込みの強さがちょっと鼻につくところがあることと、たたみかけるような前半の展開に比べて後半ちょっとたるむことと、キャメロン・ディアスの車好きの設定があまり活かされていないという脚本の弱さがあるが、デート・ムービーとしてよい。

トム・クルーズがいつ恋に落ちたのかがわかりにくい。

『マチェーテ』

2011年07月15日 | Weblog
よい

イーサン・マニキス、ロバート・ロドリゲス 監督
ダニー・トレホ、ジェシカ・アルバ、ロバート・デ・ニーロ、スティーヴン・セガール、ミシェル・ロドリゲス、ジェフ・フェイヒー、ドン・ジョンソン、リンジー・ローハン、チーチ・マリン 出演

麻薬王トーレスによって愛する家族を殺されたメキシコの元連邦捜査官マチェーテ。今はアメリカのテキサスで不法移民に身をやつし、復讐の時を待っていた。ある日、彼は謎のビジネスマンからその腕っ節を見込まれ、高額の報酬と引き換えに不法移民の弾圧を目論む悪徳議員マクラフリンの暗殺を依頼される……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337856







『グラインドハウス』シリーズの中に挿入された、もっともらしい架空の映画『マチェーテ』の予告編をほんとに映画化したという、とんでもない製作経緯をもつ作品。



バカ男子(中二)の夢を凝縮して、出演者を豪華にした作品。

おかしいところはいくつかあるが、それを忘れさせる(許させる)勢いと魅力に溢れている。

長さ(105分)もすばらしい。

ロバート・デ・ニーロがほんとうにすばらしい。ラストシーンが笑顔に見える。

ジェシカ・アルバのオール・ヌードはあるが、実際に見えるエロシーンはそこくらいで、あとは匂わせるだけである。それよりも殺人シーンのほうが、かなりハードである。

屋敷のセキュリティたちとの戦闘シーンがいい!

『明日の私に着がえたら』

2011年07月11日 | Weblog
ふつう

ダイアン・イングリッシュ 監督・脚本
メグ・ライアン、アネット・ベニング、エヴァ・メンデス、デブラ・メッシング、ジェイダ・ピンケット=スミス、ベット・ミドラー、キャンディス・バーゲン、キャリー・フィッシャー、クロリス・リーチマン、デビ・メイザー 出演

ニューヨークで家族と共に裕福な暮らしを送る服飾デザイナーのメアリー。親友のシルヴィア、イーディ、アレックスともセレブな日々を満喫し、全ては順風満帆かに思われた。ところがある日、夫の浮気が発覚。その不倫相手は、デパートの香水売り場で働くクリスタルというセクシー美女だった。これをきっかけに幸せな人生が一変するメアリー。また彼女たちがクリスタルの素性を探る一方、シルヴィアは雑誌編集長という仕事柄、このネタを記事にしようとしてしまう。さらに、周囲で起こる様々な問題に直面したメアリーは、何とか幸せと友情を取り戻そうと奔走するのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337059





ジョージ・キューカー監督の『The Women』のリメイクらしい(オリジナルは未見)。

中年女性専用映画であった(笑)。

話の進め方がへた。それぞれのイベントというかエピソードのつながりがブツ切りである。
たとえば後半、主人公がセミナーキャンプに参加してカヌーに乗るのだがあそこはいらないし、そこにでてきたベット・ミドラーも浮いている。

以下ネタバレ






旦那が浮気したという話の起点が、奥さんが自分の好きなことだけやっていたら問題が解決するという不自然な話になっている。
そんなことでエヴァ・メンデスの魅力に勝てるとしたら、そりゃあおばさんたちは大喜びである(笑)。

旦那が出てこない(というか、女性しか出ないのだが)のはおもしろい。

デビ・メイザー演じるネイリストのターニャがいい芝居をしている。

出産シーンでエンディングを飾るというのはズルい(笑)。

『エクスペンダブルズ』

2011年07月04日 | Weblog
よい

シルヴェスター・スタローン 監督
シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ローク、ドルフ・ラングレン、エリック・ロバーツ、ランディ・クートゥア、スティーヴ・オースティン、デヴィッド・ザヤス、ジゼル・イティエ、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー 出演

軍用銃のエキスパートであるバーニー・ロス率いる少数精鋭の凄腕傭兵軍団“エクスペンダブルズ”。ソマリアでの人質救出作戦を鮮やかに成功させた彼らに対し、さっそく新たな依頼が舞い込む。それは、南米の島国ヴィレーナを牛耳る独裁者ガルザ将軍の抹殺というかつてない困難な大仕事だった。すぐさま現地へ視察に向かったバーニーは、ガルザの実の娘でありながら民衆の苦境を見かねて反政府活動に乗り出したサンドラと出会う。その後アメリカに戻ったバーニーは、次第に見えてきたCIAの薄汚い思惑に嫌気がさして仕事から降りてしまう。その一方で、気丈に戦い続けるサンドラのことが放っておけず、単身でヴィレーナへ乗り込もうとするバーニーだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336448



いい人たちが全員揃っているシーンがとても少ないとか、悪いほうの将軍の存在感がまったくないとか、マイナス面もあるが、楽しめる。

ロッキーがダイ・ハードと会うところにターミネーター(もしくはコマンドー)が出てくるだけで、うわわわわぁ~となってしまうのだ!

実行部隊というかほんとの労働者は、少林寺(古い!)とトランスポーターがメインだが、それもよかった。ただし、ドラゴの扱い方は気に入らない(最後ね)。