4年前の3月12日。
この日は実家のある東北へ向かう予定で、
前もって新幹線の切符を買っておいていた。
でも11日に震災が起きた。
東北新幹線はストップし、
16日の新潟回りの電車の切符を買ったものの
それも運行がキャンセルになり、
一週間くらい経ってようやく東北に向かった。
電車の窓から日本海がすぐそばに見えたけれど、
波が荒く、怖くて海を見ることができず、
もし余震が来たら、電車が止まったら、
電車から降りて右側の山を登らなきゃとか
そんなことばかり考えながらの片道7時間半。
実家には二日だけいて、すぐ東京に戻った。
この年の帰省は、
夢とも現実とも言えない時間の中に迷い込んだような感覚で、
ザワザワとした心のままアメリカに戻った。
日本の3月11日の昨日。
津波に家族全員流され、
「行かないで」と言う瀕死の母親に
「ありがとう。大好きだよ」と言い残し、
凍える水の中に飛び込んで泳ぎ、
助かった19歳の女の子の追悼式でのスピーチを読んだ。
あのときはたったの15歳。
どんな思いでこの4年間を過ごしてきたのか、
想像を絶する。
よく泳ぎ切ったね!
生きてくれてありがとう!
その子のお母さんは絶対に絶対にそう思っていると思う。