たくさんの人が口を揃えて言うことは
過ぎ去る時間の速さ、だ。
だって、今日はもう金曜日ですよ。
昨日月曜日だったくらいの感覚なのに。
目に見える空は青いのだけれど、
目に見えないどんよりとした薄い膜のような雲が
世界を、地球を覆っているような感じがする。
こんな時人間は、
日常のことをたんたんとやって過ごすしかない。
そんなふうに辻仁成さんも
たしか石田のゆりちゃんも言っていたし、
わたしもそう思う。
わたしの日常とは、
朝起きて、暗いので電気をつけて猫に餌をやって、
末息子の弁当と朝ごはんとスムージーを作り、
水筒に水を入れてスナックを用意して送り出してから
食洗機の中のお皿やコップを元の棚に戻し、洗い物をして、
窓のブラインドを開けて電気を消し、
キッチンにモップをかけて、
猫砂を綺麗にして、
ファミリールームに掃除機かけて(大抵は旦那担当)、
猫が座った場所をコロコロちゃんして、
水浸しのバスタブを拭いて、
洗濯物をまとめて地下に持って行き、
顔を洗って歯を磨いて身支度をしたら
ズンバやって首マッサージしてヨガやって
ブランチを食べて午前中が終わる。
とまあ、辻さん風に書くとこんなふう(笑)
週末以外は大体こんな感じで午前中を過ごす。
この日常のことをたんたんとやって過ごすことが
時間が過ぎ去るのを速く感じさせるのかな。
でもきっとそれだけじゃない気がする。
自分に「日常」があること、
そして、その日常を普通に過ごせることのありがたさは
こころの深いところで感じている。
ようさんがコピーして教えてくれた辻さんの言葉、
「答えをだれも導き出せないのだから、
今は手を合わせて、心を落ち着かせるしかない。
緊張した身体をほぐして、少しだらっとしてもらいたい。
自分を追い込まないで、少しの間、
この時代の厳しさを忘れてほしい。」
ようさんと同じく、
コロナのことだけじゃなく、
こころにとどめておきたい。