ジョーの日記

米国での日々の生活を写真と言葉で綴ります。

今日の夕景

2022-04-09 | 日記


                      先日のニュースで

                      本屋大賞を受賞した「同志少女よ、敵を撃て」の著者、

                      逢坂冬馬さんのインタビューを聴いた。

                      この本は、旧ソビエトとドイツによる「独ソ戦」で

                      実在した女性狙撃兵がモチーフで、

                      逢坂さんは国家が引き起こす戦争ではなく、

                      そこに巻き込まれる「個人」を描きたかったと言う。

                      ロシアのウクライナ侵攻で、

                      今自分の書いた本が注目されていることについては

                      辛い気持ちがあると言っていた。

                      

                      逢坂さんはインタビューの中で

                     「ロシアによるあまりにも一方的な侵略戦争であるがゆえに

                      使われている言葉に注意したい。

                      例えばウクライナ軍がロシア艦艇を「撃沈した」、

                      街を「奪還した」。。。

                      ウクライナと主語を共にしてしまうニュースの使い方、
                     
                      言葉の使われ方が普通になってしまった。

                      ただその背景で死んでゆく人たちのことを自分は考えたい」

                      「ロシア軍の兵士は侵略者の兵隊であり、

                      侵略に加わる軍隊は非人間化される。

                      他方ではウクライナ市民や兵士からすれば

                      突如自分たちの街が廃墟になり人が死んでいく。

                      この意味を踏みとどまって考えたい」

                      と言っていた。

                      そして、

                      「戦争はどちらの国が勝った負けたということではなく、

                      始まった瞬間に人間が敗北したのだ」と。

                      

                      
                   
                      


                      

                      

                      
コメント (2)
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