翼をもつ天使も、神の空にまで上るには、途中まで百合の階段を上らねばなりませんでした。ホミエルは銀の螺旋階段をどんどん上り、とうとう、銀の階段のてっぺんまで来ました。双子のような銀河から、うすい箔を落とすような金の光が、ホミエルの頭に落ちていました。ホミエルは銀河の神に丁寧にお辞儀をし、感謝をすると、ほう、と一声言って、百合の階段の少し上に、透明な入り口をこしらえました。そこでホミエルは、背中の薄紅色の翼を広げ、その入り口から、神の空に向かって、飛び出していったのです。
翼をもつ天使も、神の空にまで上るには、途中まで百合の階段を上らねばなりませんでした。ホミエルは銀の螺旋階段をどんどん上り、とうとう、銀の階段のてっぺんまで来ました。双子のような銀河から、うすい箔を落とすような金の光が、ホミエルの頭に落ちていました。ホミエルは銀河の神に丁寧にお辞儀をし、感謝をすると、ほう、と一声言って、百合の階段の少し上に、透明な入り口をこしらえました。そこでホミエルは、背中の薄紅色の翼を広げ、その入り口から、神の空に向かって、飛び出していったのです。