「よし」という御心のことばが、木星の神からかすかに聞こえてきました。ホミエルは深く木星の神に頭を下げると、新しい星の未来を祝福し、傷ついた悲哀の星を赤子のように抱いて、また、透明な入り口を通って、元の雲の原に戻ってきました。
「ほう」とホミエルは言って、傷ついた氷の星を、弱った魚を川に戻すように宙に放ち、しばらくの間、雲の原の上の空間で静かに回らせ、もう一度百合のラッパに口をつけて、今度はいかにも優しく、魂の深いところに届く透明な音で、心地よい子守唄のような曲を吹きました。星の長い長い間の苦労と悲哀に、感謝し、慰める歌でした。星はしばらくは悲哀に硬く心を閉ざしているかのようでしたが、次第に音楽が心に響いて、やがてほんの少し喜んで、一度だけ、くるりと回り、かすかな祝福の歌を歌ったのです。
ホミエルはラッパを口から離して、微笑むと、小さな星をもう一度抱き、百合の木の階段を上り始めました。そして神の空に出て、星を放つと、見えない神の手が風となって星をすぐにどこかに連れていってしまいました。