あるウソつきのブログ

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麻生財務相がシブすぎる

2012年12月28日 22時41分21秒 | 政治(安倍政権)
 やだカッコイイ…。これは惚れる…。

 日経にも同様の記事があるのだが、ロイターの記事を紹介する。
 比較すると、もれなく嫌いになれるよ。日経が。

【ロイター】麻生財務相が訓示、デフレ脱却へ「新たな試みを」
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPTK058222520121227

「数々のインフレの不況はあったが、デフレの不況はない」とした上で、「日本は今回、世界で最初にデフレ(脱却)の経験をやる。他国が(今後)陥る確率が高いと思われるデフレに、日本が最初に(脱却に)成功したと言われるものを作りあげねばならない」


 ここでまた、例の動画を紹介させて頂く。もう何回紹介したかわからんが。
 まさにタイムスリップした感覚に陥った。未視聴の方は是非。



 麻生氏は、よく「我々が今からやろうとしている事は、世界を救う事だ」とか、「日本はこの経済危機から世界で最初に脱却するのだ」とか、そういう台詞で官僚を鼓舞しているように思う。
 他にも、外務大臣時代、「よし。今から中国をいじめてやろう」とか、そんな台詞を官僚に言った事があるとか。

 彼は、なにせやりたい事が抽象的でなく、はっきりしているのだ。
 麻生財務相は、人を乗せるのが上手い。
 そして、日本の官僚というものは、頭(注:麻生財務相)がちゃんと命令を下せば、これ以上優秀な連中はいないと断言できるほどに優秀だ。
 やる気になった、麻生財務相の指し示す方向へ全力を投入する官僚…。
 「脱官僚」の民主党なら想像もできなかった、「官僚と対立しない、うまく使う大臣」、それが、現内閣のいわばコンセプトと言える。

 これぞ、「官僚主導」ならぬ「正しき政治主導」であろう。

 俺は、個人的に外相は麻生氏、そして財務相は谷垣氏にして、最初から盤石な大勢でもって国政に挑んで欲しかった。
 が、麻生氏が「平成の高橋是清」として財務相として辣腕をふるい、外交には喧嘩できないボンクラ(外相で喧嘩できないとかボンクラ呼ばわりも仕方なかろう)を置くってのは、意外と正解だったかもしれないと思う。

 やっぱり、現在はまだ「衆参ねじれ」は解消していないわけで。参院を制するまでは、特に創価学会を敵に回しかねない憲法改正や対特亜強行外交は実行に困難が伴う。

 基本的に。衆参の捻じれが解消するまではやはり内政が一番の優先事項なのだ。

 ちなみに。衆参の捻じれが解消しても、参院はMAXで自民党が勝ったと想定(1人区全勝)してもやっと自公で参院過半数なので、憲法改正動議の衆参両議院3分の2に届かないし、公明党を排除すると過半数にも満たないのである。

 というわけで。
 日本は当面公明党にキャスティングボードを握られ続ける事になるのだ。

 とすると。今、一番目立つカッコイイポストは、やはり財務大臣なのである。


 ところで。
 冒頭で紹介した、もれなく日経が嫌いになれる、同じネタ元と思われる日経の記事を最後に紹介しておく。

【日経】麻生財務相、日銀「デフレ反応鈍かった」 「デフレ対策、真剣にやる」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL270FZ_X21C12A2000000/?dg=1

 シメはこの言葉。

大がかりな景気対策で消費増税の環境を作る必要がある、との認識を示した。


 一番大切な「要旨」の部分は簡素に紹介し、その後「今の市場は一時的なもの」という、麻生財務相の発言のうち、最もネガティブな部分だけを抽出し、その後のシメが上のコレである。

 結論に、「結局麻生は消費税を上げたいだけなんだ」という事を発信したい方針がほのかに見える。ロイターの記事と比較すれば明らかであろう。

 日経よ。つか国内メディアよ。ロイターの方がマトモに記事にしている事について、恥ずかしくはないのか。

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