グーグルトレンドで検索すると、「バンドワゴン効果」という用語が登場するのは2009年8月。そう。すなわち「民主党、鳩山政権交代劇場」の時である。
そんな、「政治に興味があるネットユーザー」限定のニッチな単語が、今回の選挙において、産経や読売でにわかに利用されだした。そして、なぜか左翼の変態や朝日がこの単語を使わずにスルーしている。
【一例・産経】
【産経】「バンドワゴン効果」で自民優勢が加速?
http://www.sankei.com/politics/news/141204/plt1412040067-n1.html
【産経・親子新聞】まめちしきバンドワゴン効果って?
http://www.sankei.com/politics/news/141204/plt1412040069-n1.html
どういう事なんだろうな。
とりあえず、今回はバンドワゴン効果について、少し掘り下げてみよう。
バンドワゴン効果は、まあ言わずもがなかもしれないが、マーケティング用語で、流行の兆しが見えた時、その事象がアナウンスされると、対象の需要がさらに増大するという現象の事を言う。アイフォンの行列やら「乗るしかねぇ!このビッグウェーブに!」とかの報道は、言わばテレビ局側の、バンドワゴン効果を狙った仕掛けである。
元々、このバンドワゴン効果という言葉は、1950年に発表されたライベンシュタイン氏の論文に登場する「バンドワゴン効果、スノッブ効果、ヴェブレン効果」の3つの効果のうちの1つだ。
スノッブ効果とは、バンドワゴン効果等によってある商品が突出して需要が増大すると、相対的に他の似たような商品に対する需要が急減する現象で。
ヴェヴレン効果とは、言わば「見せびらかし効果」で、高価だったり希少で入手困難なもの程需要が増大するというもの。
つまり、この3つの効果とは、ライベンシュタイン氏が「流行」「希少性」「高級感」をどのように利用して消費者を刺激するのかという解説の為に生み出されたものなのである。
仮に、バンドワゴン効果が発生している時、その状況を消費者に解説したとしよう。どういう事が起こると思うか。
今回の選挙を例にとると。「自民党に投票しようとしている人が大多数である」と、有権者が気がつくのである。それは、「希少性」の喪失を意味する。
で、ここで希少性のあるものが他に出てくると、今度はスノッブ効果により、「自民党を支持する」という行動が陳腐化してしまい、需要が急減してしまう事となる可能性が出てくるのだ。
つまり、今バンドワゴン効果の解説をメディアがやるのは、自民党支持者に「お前らおっくれてるぅ。そのトレンドはもうほとんどの人が知ってるんよ?今は×○党の時代さ!」みたいな事を言っているような意味が出てくるのだ。
バンドワゴン効果の解説なんぞ、当然ながら鳩山政権交代の直前にやるべき事であろう。それが本当に正しい報道のあり方である。
なんで今なんだよ。
ちなみに。ウチでもエントリした、変態をはじめとして、最初に報道された、「民主党大躍進!議席数3桁に届くかっ!」ってアレが、メディア側が望んでいたバンドワゴン効果を狙った報道である。
【拙】民主党、今回の衆院選で大躍進…という夢
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/abd1ea646f041881796c929ab3d60079
で、昨日報道された、「自民党圧勝か?単独300議席はありうるか?」という報道は、公示後の各メディアの票読みである。いつも選挙のたびに言っているが、日本のメディアはどうやってんのか不明だが、選挙の票読みは異常に正しいのである。
今回の選挙で自民党が大勝する予測を記事にする場合、バンドワゴン効果の解説を出し、でもってその例として鳩山政権交代を挙げる…。
一緒にすんなと言いたい。正直、最悪のミスリード的紹介と言っていい。
今回の選挙で、300議席をとって自民党が勝っても、それはバンドワゴン効果ではない。300議席のところ320議席とれたなら、15議席分ぐらいはバンドワゴン効果なのだ。バンドワゴン効果とはそういうものだ。
バンドワゴン効果でメディアが常に支援するのは、社会党や民主党であろう。
政権交代1回めの「椿事件」。政権交代2回めの「麻生フルボッコ第2次椿事件」、そして今回の「アベノミクスフルボッコ第3次椿事件」である。メディアは、常に自民党の敵なのだ。
自民党が「公平な報道を望む」と要望書を出すと、上杉隆のノーボーダーが、「自民党に不利な報道を許さない卑怯な圧力だ!」と、「は?これのどこが?」と思うような過剰反応をしていたが。あれは極端にせよ、要するにメディアの連中ってのは、自民党に敵対したいのである。
だから、まあ判るんだ。メディアが今、バンドワゴン効果の解説をする意味がね。
圧勝ムードの自民党に、少しでも水をさしたいんだろう。
それは判るんだけど…。比較的、自民党寄りの読売や産経だけそれをしてて、朝日や変態は無視って…。意味がわかんないんだよな。どうしてだろう。
で、なんで読売や産経は、あえて自民党の足を引っ張るのよ。お前ら自民党が嫌いなの?ああ、今の自民党は嫌いなのかもしれないね。新自由主義にたてつこうとしているわけだし。アメリカは不満だろうしな。
俺は思う…。
鳩山政権交代の時、左翼新聞共と一緒になって、バンドワゴン効果を最大限利用して麻生政権を叩き潰したのは、実質的に味方でなければならなかった読売や産経も敵に回ったからだろうと。
産経よ。読売よ。
お前らは、2009年の鳩山政権交代で学ばなかったのか。
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そんな、「政治に興味があるネットユーザー」限定のニッチな単語が、今回の選挙において、産経や読売でにわかに利用されだした。そして、なぜか左翼の変態や朝日がこの単語を使わずにスルーしている。
【一例・産経】
【産経】「バンドワゴン効果」で自民優勢が加速?
http://www.sankei.com/politics/news/141204/plt1412040067-n1.html
【産経・親子新聞】まめちしきバンドワゴン効果って?
http://www.sankei.com/politics/news/141204/plt1412040069-n1.html
どういう事なんだろうな。
とりあえず、今回はバンドワゴン効果について、少し掘り下げてみよう。
バンドワゴン効果は、まあ言わずもがなかもしれないが、マーケティング用語で、流行の兆しが見えた時、その事象がアナウンスされると、対象の需要がさらに増大するという現象の事を言う。アイフォンの行列やら「乗るしかねぇ!このビッグウェーブに!」とかの報道は、言わばテレビ局側の、バンドワゴン効果を狙った仕掛けである。
元々、このバンドワゴン効果という言葉は、1950年に発表されたライベンシュタイン氏の論文に登場する「バンドワゴン効果、スノッブ効果、ヴェブレン効果」の3つの効果のうちの1つだ。
スノッブ効果とは、バンドワゴン効果等によってある商品が突出して需要が増大すると、相対的に他の似たような商品に対する需要が急減する現象で。
ヴェヴレン効果とは、言わば「見せびらかし効果」で、高価だったり希少で入手困難なもの程需要が増大するというもの。
つまり、この3つの効果とは、ライベンシュタイン氏が「流行」「希少性」「高級感」をどのように利用して消費者を刺激するのかという解説の為に生み出されたものなのである。
仮に、バンドワゴン効果が発生している時、その状況を消費者に解説したとしよう。どういう事が起こると思うか。
今回の選挙を例にとると。「自民党に投票しようとしている人が大多数である」と、有権者が気がつくのである。それは、「希少性」の喪失を意味する。
で、ここで希少性のあるものが他に出てくると、今度はスノッブ効果により、「自民党を支持する」という行動が陳腐化してしまい、需要が急減してしまう事となる可能性が出てくるのだ。
つまり、今バンドワゴン効果の解説をメディアがやるのは、自民党支持者に「お前らおっくれてるぅ。そのトレンドはもうほとんどの人が知ってるんよ?今は×○党の時代さ!」みたいな事を言っているような意味が出てくるのだ。
バンドワゴン効果の解説なんぞ、当然ながら鳩山政権交代の直前にやるべき事であろう。それが本当に正しい報道のあり方である。
なんで今なんだよ。
ちなみに。ウチでもエントリした、変態をはじめとして、最初に報道された、「民主党大躍進!議席数3桁に届くかっ!」ってアレが、メディア側が望んでいたバンドワゴン効果を狙った報道である。
【拙】民主党、今回の衆院選で大躍進…という夢
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/abd1ea646f041881796c929ab3d60079
で、昨日報道された、「自民党圧勝か?単独300議席はありうるか?」という報道は、公示後の各メディアの票読みである。いつも選挙のたびに言っているが、日本のメディアはどうやってんのか不明だが、選挙の票読みは異常に正しいのである。
今回の選挙で自民党が大勝する予測を記事にする場合、バンドワゴン効果の解説を出し、でもってその例として鳩山政権交代を挙げる…。
一緒にすんなと言いたい。正直、最悪のミスリード的紹介と言っていい。
今回の選挙で、300議席をとって自民党が勝っても、それはバンドワゴン効果ではない。300議席のところ320議席とれたなら、15議席分ぐらいはバンドワゴン効果なのだ。バンドワゴン効果とはそういうものだ。
バンドワゴン効果でメディアが常に支援するのは、社会党や民主党であろう。
政権交代1回めの「椿事件」。政権交代2回めの「麻生フルボッコ第2次椿事件」、そして今回の「アベノミクスフルボッコ第3次椿事件」である。メディアは、常に自民党の敵なのだ。
自民党が「公平な報道を望む」と要望書を出すと、上杉隆のノーボーダーが、「自民党に不利な報道を許さない卑怯な圧力だ!」と、「は?これのどこが?」と思うような過剰反応をしていたが。あれは極端にせよ、要するにメディアの連中ってのは、自民党に敵対したいのである。
だから、まあ判るんだ。メディアが今、バンドワゴン効果の解説をする意味がね。
圧勝ムードの自民党に、少しでも水をさしたいんだろう。
それは判るんだけど…。比較的、自民党寄りの読売や産経だけそれをしてて、朝日や変態は無視って…。意味がわかんないんだよな。どうしてだろう。
で、なんで読売や産経は、あえて自民党の足を引っ張るのよ。お前ら自民党が嫌いなの?ああ、今の自民党は嫌いなのかもしれないね。新自由主義にたてつこうとしているわけだし。アメリカは不満だろうしな。
俺は思う…。
鳩山政権交代の時、左翼新聞共と一緒になって、バンドワゴン効果を最大限利用して麻生政権を叩き潰したのは、実質的に味方でなければならなかった読売や産経も敵に回ったからだろうと。
産経よ。読売よ。
お前らは、2009年の鳩山政権交代で学ばなかったのか。
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