宮沢賢治さんの「なめとこ山のくま」です。
昨日、友だちの49日の法事の後、お食事をしながら、参加者のみんなが彼女の思い出を語り終えたとき、ご主人と息子さんが、みんなに1冊づつプレゼントしてくださいました。

物語の途中、親子のくまの会話を猟師の小十郎が聞いているシーン、挿絵は齋藤博之さんです。
彼女は自分が死を迎える最後の日に読みたい本をこれだと決めていたそうです。
乳癌の転移で実際には読むことができませんでしたが、ご主人が朗読されたCDを買ってこられて、それを聞くことができました。
人生の最後の日に読みたい本を彼女が決めていたことをすばらしいと思いました。
また、その彼女の気持ちを思い、参列者にもこの本をと配られたご主人と息子さんのお気持ちと行動もすばらしいと思いました。
私が人生の最後を迎えるときのことを考えさせられるできごとでした。