博文(ひろぶみ)通信

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痛感

2013-03-03 21:36:56 | 日記

<福島民報あぶくま抄より>

ヘレン・ケラーは126年前のきょう家庭教師のサリバンに出会う。耳が聞こえない、目が見えない、話せない。2歳で高熱を出し、三重苦となる。寄り添う女史に支えられた。少女は指文字を習い、「言葉」を身に付ける。  障害を努力で補い、ラドクリフ女子大(現ハーバード大)を卒業した。一生懸命に学べば、しっかりと生きていける-。昭和12(1937)年7月に福島市を訪れ、福島一小で講演する。「聖女」と呼ばれたヘレン・ケラーの言葉は、会場を埋めた障害者や子どもらに勇気を与えた。  サリバンを紹介したのは発明家グラハム・ベルだ。電信技術や音声を出す人体の仕組みを学び、電話機の通信実験に世界で初めて成功する。聾[ろう]あ教育の専門家でもあった。母親は難聴、妻も耳が聞こえなかった。「不自由さを少しでもなくしたい」。苦しむ人を身近に見て、手助けを願う難聴研究が、電話機の発明につながったとされる。  3月3日は「耳の日」。聴覚障害者を社会で支えようと設けられた。くしくもベルの誕生日に当たる。体が不自由な人にとって、震災や原発事故の打撃は何倍もあっただろう。声なき声に寄り添っていけるだろうか。

( 2013/03/03 08:43カテゴリー:あぶくま抄 )

*今日は「桃の節句」。避難先でひな人形を飾ることは出来なくとも、女の子の健やかな成長と幸せを願う気持ちは、どこに居ようとも変わることは無いと思います。

また、今日は「耳の日」。この記事を読むまで気が付きませんでした。

「体が不自由な人にとって、震災や原発事故の打撃は何倍もあっただろう。声なき声に寄り添っていけるだろうか。」---- この記者の言わんとしている思いを改めて痛感しました。