博文(ひろぶみ)通信

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「ため息ばっかり」

2013-10-04 18:56:48 | 日記

<福島民報あぶくま抄より> 

 「ため息ばっかり」。テニスのクルム伊達公子さんは、東京で開かれた国際大会で観客に向けて怒りをあらわにした。正念場でミスが出て、会場ががっかりした場面だ。
 43歳の今も世界を舞台に活躍する。以前から日本人の応援の仕方にいらいらしていた。「重い空気にエネルギーを全て吸い取っていかれる感じ」。選手は誰よりも自らのミスを悔やんでいる。客席に矛先を向けるのはいただけないが、ため息は傷口に塩を塗られる気分だろう。海外の大会では、失敗しても声援や拍手で気持ちを切り替えられるという。
 福島第一原発の汚染水問題に県民は、ため息続きだ。放射性物質を含む地下水が海に流入している。保管しているタンクからも漏れた。浄化装置はようやく再稼働したと思ったら、不具合が発生して一時停止した。廃炉作業は今後、30年ともされ、溶けた燃料の取り出しなど課題は山積みだ。対応が後手後手に回る東電への不信感は募るばかりだ。
 とはいえ、現場の作業員は放射線の危険に身をさらしながら日夜、汚染水と闘っている。ため息はほどほどにしてエールを送ろう。県民が願う原発事故の収束は作業員の頑張りに懸かっている。

 

*汚染水問題など連日のトラブル続きに「ため息ばっかり」です。

昨日たまたま、収束作業に携わっている先輩のSさんから電話で苦労話を聞きました。また数日前には、東電の若い社員の退職者が非常に多いという新聞記事を目にしました。

確かに30年と言われる廃炉までは作業員がいなければ実現できません。作業員のみなさん、「ケアレスミス」だけは起こさないようにお願いします。そして悪条件の中の作業ですが、頑張ってください。