チハルだより

絵本・童話作家 北川チハル WEBSITE

ポプラのおばちゃんだより 『いちねんせいがあるきます!』

2011-03-16 | エッセイ



わが子が小学校へ通う春、まず心配になったのが、「ちゃんと歩いて行けるかな?」小さな足で歩く道は遠いよね。小さな体に背負ったかばんは重いよね…。

それから毎年、地域の見守り活動で、子どもたちといっしょに通学路を歩いています。春がくるたび、新一年生のすがたにハラハラドキドキ。横を通る車にビクンと揺れる細い肩。(車、ゆっくり走ってくれたらいいのにね。)野の花を見つけてしゃがむ足元に錆びた缶。(ごみ、ないといいのにね…。)

新しい道に転んで泣いて、未知の世界に驚き笑う一年生にとって、学校へ行くってことは大冒険! でも、だいじょうぶだよ。おうちの人も、先生も、すぐには打ち解けられない上級生も、地域の人も、空も、風も応援してる、はじめはみーんな、一年生だったんだから…。そんな気持ちで書いたおはなしです。一年生の「なんだか不安…」が、「とっても楽しみ!」となりますように☆

■ ポプラのおばちゃんだより
20114月号 「編集局から この一冊!」より


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