ムスコ孫がお泊りに来ていた。
そして、夕方、孫をひざの上に乗せ、いっしょにテレビを見ている時だった。
突然、強い揺れが来た。
揺れ?
いや、下からの突き上げだったかもしれない。
ほんとうにいきなりだった。
ひざの上に孫を乗せてせいか、しばらく身動きができなかったが、台所に立っていた伴侶の「ジシン! ジシン! テーブルノシタ!」という声で、孫が飛びのいた拍子に、自分もすかさず孫の後ろについて、テーブルの下に入った。
人生ではじめて体験する強い揺れだった。
揺れは1分もなかったように思う。
比較的、短時間だったが、縦に突き上がってくるような衝撃があった。
おさまってから、部屋を見渡すと、何も倒れてはいないし、落ちてもいなかった。
「二階は?」と孫が聞いたが、こんな時に二階に上がるアホはいない。
「たぶん、ダイジョウブ!」とだけ答えておいた。
つけっぱなしだったテレビはすぐに速報を流し始めた。
各局、地震だらけだった。
そのうち、視聴者からの画像・動画があふれたが、何回も同じものを流されているうちに飽きてきた。
そして、なんと途中からチャンネルが効かなくなっていることに気づいた。
BSやデジタルに切れ替えができない。
さんざんスイッチを触りまくったが、改善しなかった。
おっ、地震で壊れたか?!
いよいよ替え時か?!
そう言えば、東京オリンピックの時に替えるハズだったな・・・
後で分かったのだが、この前来た時に、一番下の一歳児がテレビ本体のボタンをいじり回していたのが原因だった。
しかし、なんで急に、こんな時に? と思ったが、よくなったので一安心だった。
震度5弱だったそうだ。
それであれだけ揺れるのか!
やっぱり地震は怖いのう!