ムスコ家族といっしょに鹿児島に行って来た。
一泊二日の6人旅だった。
まず、都城から垂水に抜け、桜島に入った。
大正溶岩は松の木でおおわれてほとんど見えなかった。
55年前は荒々しく見えた記憶があったが・・・
フェリーで市内に入った。
孫はフェリー初体験だった。
外に出て甲板から見ようと誘ったが、怖がったので途中であきらめた。
まぁ、甲板から見ている人など、一人もいなかったけどね。
フェリーが高速船になっていた。
以前は30分くらいかかっていたと記憶しているが、アッという間に対岸についた。
車から降り、船室に移り、車に戻った・・・
そんな三部構成の乗船だった。
フェリーに乗っている間ずっと雨でかすんでいたが、入港する頃には雨が上がり、昼飯時にはきれいに晴れ上がった。
”回る寿司”「めっけもん」で食った。
30分くらい待たされたおかげで、うまかった。
孫は一度に口にかっ込み、全部戻した。
よくあることだ。
その後、水族館「イオワールド」に行った。
混んでいたが、運よく入れ替わりに駐車できた。
中に入ろうとしたら、外でイルカが見られるということで、館の前の運河に行った。
何のことはない、天然イルカがピョンピョン、ジャンプしているだけだった。
ちょっとガッカリしたまま、中に入った。
修学旅行生がいっぱいいた。
孫は高速で館内を回って行った。
クラゲのところでちょっと立ち止まったっきり、ロクに見てもいないようだった。
年齢的にちょっと早すぎたか・・・
館内でもイルカショーがあるというので、かなり期待して待ったが、間延びした演出で、イルカの演技も低調で、まったくつまらなかった。
イルカランドの方がましだ。
ガラスの正面に桜島が遠望できるところで南国製菓の「白くま」を食った。
回りも「白くま」を食っていた。
お土産を買うということで、売店に行ったが、目新しいものは何もなかった。
このごろ、売店はどこもみな、似たり寄ったりだ。
ホテルのチェックインまでの時間つぶしのため、大型遊具のある公園に行った。
近くに大久保利通の銅像が立っていた。
子ども連れの家族でにぎわっていた。
孫は人を掻き分けて、遊具にチャレンジしていた。
暮れかかった頃、町の駐車場に車を止めて、ホテルまで歩いた。
荷物が重たかった。
10月に新築したばかりのホテルで、なんもかんも新しかった。
ロフトベットがあり、最大で6人くらい泊まれる部屋を二部屋とり、3人ずつで寝た。
ベッドがムダに余った。
一人頭の料金設定だったので、その方がお得だったようだ。
宿泊費の半額は手出しした。
夜は中央駅まで歩いて行って、”ざぼんラーメン”を食べた。
うまくもまずくもなく、なんの変哲もないラーメンだった。
ホテルに戻って、孫と”ざぼんラーメン”店でもらったトランプをした。
ババ抜きと芋ほりをした。
すぐに寝るかと思ったが、トランプに夢中になり、「勝つまでする!」と言い張って、やっと一勝して寝たのは10時過ぎだった。
ダレた。
翌日はロビーのビュッヘにある食べ物をパックに詰めて、部屋でいただくという、なんともヘンチクリンな朝食だった。
なるほど、食事処のフロアーがなかったからだな・・・
それにスタッフ不足かな・・・
翌日は”平川動物園”オンリーだった。
9時ごろホテルを出た。
産業道路を南進した。
なんか30年前より市街地が広くなっている感じがした。
埋め立てたかな・・・
途中、松原町や日の出町やらに親戚がたくさんいたことを思い出した。
親戚の家に泊まっていた夜に桜島が噴火して、チョ~驚いた記憶がある。
爆風でガタッとガラス窓が外れるほど揺れて、生きた心地がしなかったが、その後、60年も生きている。
入り口を入った眼前にキリン、サイ、しまウマがいた。
磯庭園のように、桜島を借景してサファリが広がっていた。
平川動物園で一番よかったのは最初のこの景色だけだった。
いちおう、ぐるぐると順路どおりに回ったが、隠れているのか、まったく何がいるのか分からないところが多かった。
コアラだけじっくり見た。
「乗り物館」というところがあった。
てっきりクラシックカーなんぞが置いてあるのだろうと思って入ったら、子どもが乗る遊具があるだけだった。
料金設定が50円均一というのはありがたかった。
100円を50円に両替できる両替機があった。
全部乗らせて、外に出た。
ゴーカートに乗りたいというので高台に上がったが、消毒時間ということで、キュウキョ、観覧車に乗った。
孫は怖いと言っていやがったが、ムリやり乗せたら、気に入ったらしく、真下を覗き込んでいた。
やっぱり体験は大事だ。
100円で歩くキリンがいた。
後ろに待っている人がいたが、追加の100円を入れ込んで、独占した。
消毒が済んだので、ゴーカートに乗ることになった。
4人ずつしか交代できないので、30分は待っただろうか。
クネクネのコースを回って3分くらいで終わった。
30分待って、3分とは・・・
まぁ、券一枚で二人も乗れたので文句はない。
さぁ、帰ろうとしたら、ムスコがホテルにスマホを忘れていたようだ。
帰りがけにホテルに戻ることにした。
ムダな時間だった。
3号線を走り、高速に乗り、100キロ越えのスピードで飛ぶように帰った。
着いたのは6時頃だった。
計画より2時間も遅かった。
「トランプしよう!」と孫が叫ぶなか、手を振りながらムスコ宅を出た。
家に帰り着いて、バッタンきゅ~かと思いきや、目が冴えて寝たのはいつもの10時だった。
ああ、長い旅がやっと終わった・・・