珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

ニャンコ先生

2020-07-19 | コロナ騒動
コロナ騒動の中で感じた違和感の中で、「本当のこと」が知りたいがために一生懸命、それを教えてくれる人を探した。
私にとっては、突然SFの世界に迷い込んだように誰もかれもの様子が一変してしまった。
多くはただただ脅えて、「偉い人」は誰も彼もが魂を売ってるようにしか見えなくて、一度は相当に絶望しそうになった。
でもそうではなくて諦めずにいたら、それまで知らなかった惚れ惚れした何人もの人もに出敢えた。
毎度のこと、神様はそういう人とは簡単には会わせてくれないんだよね。

ニャンコ先生こと宮沢孝幸さんという、獣医学博士でありウイルス学者さんの、この言葉に私は強く心を打たれましたね。

以下、(私にとっての)ニャンコ先生の名言録

「経済優先ってわけじゃないんですよ。でも経済大事なんですよ。僕らは毎月毎月決まった給料を貰っているのであんまり感じないんですけど、テナント料を払って収入がゼロになってしまう人は違う。本当に厳しいんですよ…
これは皆が愛をもって助けるしかない。
飲みに行っても『ここでクラスターを起こすわけにはいかない。ここを潰すわけにはいかないんだ』と思って静かに酒を飲む。そうやってお店の人を助けてあげてくださいよ。
確かに怖いと思うかもしれないけど、お店の人も必死だし、自分の好きなお店が無くなるのは悲しいでしょう。
店には従業員もその家族もいて、その人たちが大変な思いをするということの、想像力と愛をもって接して頂きたいなあと…」

「僕、鬼のようなことを言ってるつもりはないんですよ。感染広めていいと思っているわけじゃないんです…」

宮沢氏は56歳だそうだけれど、本当に若く見える。
何故なのかな?と私も思っていたら、その質問には
「秘訣はないです。嫌なことはしないんです。自分の心の思うままに忖度しない。言いたいこと言って帰るみたいな(笑)」

そのあと
「言いたいことを言って攻撃も受けまして、こう見えて傷つくこともあり、怒る時もあります。
今日もコーチングっていうのを受けまして、どうやったらメンタルを維持していけるのか専門の人に診て頂きました。
そしたら『あなたの怒りっていうのは悲しさから生まれてますよ』って言われて、確かにその通り。僕、怒っているんですけどこれ悲しいんですよ。
悲しみの表現が『どうしたらいいかわかんない!!』って怒りの表現になってしまうんですよ。
皆さんわかってほしい。僕は怒っているというより…悲しんでいるんです。誰かを助けたいのに助けられない。こんな専門知識を持っているのに助けられないっていうのが辛くて、それで怒りが出てきてしまうんですけれども…」

インタビュアが「先生がそんな愛に満ちているのは皆わかっています。そんな声が多く寄せられています」と言ったら
ニャンコ先生は「そう言われると涙腺が…」と言って泣かれてしまった。

「いや、本当に悲しいんです…救いたくても救えないっていうのがですね、くやしくて、そう思うとつい暴言を吐いちゃうんです。暴言吐いた後にあーしまった、しまったと反省するんですけど…でも自分の感情をどうコントロールしていいかわかんなくてね…
ここでこれ私の私心なしでいえば、僕がこれでヒーローになればいいとか大金持ちになろうとかは1ミリも思ってないんですよ。
皆さんを助けたいし、一生懸命研究してこの国に育てられたのに、恩返しできない、専門家でありながら、皆さんが苦しんでいるのに何もできないっていうのが辛くて…その中でできる限りのことを発信しているわけです…でも時々間違いはありますよ。人間ですから勘違いもあります。その辺は許していただきたいんですけど、間違っていた時は間違っていたと言いますので、その辺はご理解頂けたらと思います。おちゃらけるなとか感情的になるなと言われるんですけど僕も人間ですから…」

「先生の若さは正直に生きているからなんでしょうか?」(56歳)の問いには
はにかみながら笑って
「正直に生きるがモットーなので」とペコリと頭を下げた。
「まあ別に悪い心…悪い人じゃないからね、僕(笑)」

政治家には
「相手が相手だとも思うし、国民の方にゼロリスクを求めたいのは解るんですけど、いい塩梅を狙っていくしかないということをどうか解ってください。
厚労省の人たちにもわかってほしいんです。それはゼロを言ったらキリがないんで、どうかそこは「愛」の心を以て聞いてくれって。そこをバシャン!!と閉められたら、僕ら専門家も何もできないんです。
コロナで死ぬ人と考えるのもあるんだけど経済が回らなくて死ぬ人もいて、その人たちの辛さを見るとやるせないんですよね。
これね、寛大…寛大にならないと回っていかないんですよ。
だからどうか、あんまりいがみ合わないでほしい…」

ニャンコ先生は最後に
「すみません、専門家なのにこんなに頼りなくて。本当はもっとビシッと言えたらいいんですけど」と泣き顔で笑った。

私は言葉が出なかった。
コロナ騒動の中で、国民のために泣いて、その涙をマスクで拭った偉い人や科学者ってこれまでいたかな。
コロナ禍じゃなかったら出会えなかったわ、こんな人。
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1 コメント

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Unknown ()
2020-07-20 19:59:33
専門家といわれる人たちだって人間で、神様じゃないんだから完璧な人なんていない。
信者になって何でも崇拝なんてのは、別世界の話。

ここまで一生懸命になってくれたら嬉しいですよ。
ありがとう、ニャンコ先生♡
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