魚探に、ベイト反応が出て来る。
「ベイトは、何だろう」
「何かが付いていると良いけど…」
今日のベイトの正体は、鯵だった。
鯵子や25㎝クラスの鯵が、混じっている。


この鰺に、何かが付いていて欲しい。
そう願って、ベイト反応の中を流していく。
干潮前は、鯵のアタリだけが続く。
干潮の潮止まりの時間帯は、他のポイントを見て回る。
しかし、イマイチベイト反応が、パッとしない。
「ベイト反応が一番良かったところを、集中して狙いましょう」
そのポイントに戻ると、ベイトが増えた気がする。
ベイトボールが、煙が出ているみたいに、乱れたところも有る。
相変わらず、鯵は連発して来る。
その中に、ドラグ音が鳴るアタリが来た。
ラインも、引き出される。

「ハガツオかもしれませんね」
竿先が、小刻みに震えている。

上がって来たのは、良型のハガツオ。
同サイズの、ソーダカツオもヒットして来た。
鰺のベイトには、やはり付いていた。


ポツポツとハガツオが、当たり始めた。
アタリが出始めると、潮が緩み始めた。
ジグも、軽い仕掛けに変えて行く。
ホール中のアタリが増えて来た。
「一瞬、ラインが緩みますね。ラインの出が、止まる事も有ります」
青物のヒットが出なかった事が、少し残念ではある。
「来ました」
ハガツオのアタリだ。

ベイトが居れば、何とかなると思えた。