オペラ大好き

オペラ合唱団をコロナや親の介護で休団中です。親の介護について書いています。

演技の稽古 ②

2009-08-29 15:12:00 | オペラ
続けて、第1幕 第2場の稽古です。

神殿の内部です。
舞台裏で巫女達が祈るシーンですが、私たちの公演では舞台に出て歌う演出らしく、細かく動作を決めました。

巫女達は横座りで巫女の長(ソロ)に片手を差し出しています。


祈りの歌は「色っぽく!エロティックに!」と前から指示されていますが・・・難しい。

突然ですが、話しが日本神話にとびます。
天照大神が天岩戸に隠れた時、岩戸の前でアメノウズメが踊ります。
踊りを見た神々の楽しそうな声に、天照大神がこっそり覗き見しようと戸を少し開けたところで力持ちの神様が戸を大きく開けます。
これで世界に光が戻りメデタシ、メデタシ!

この時のアメノウズメの踊りはヌードダンスなんですって。
それを見た神々が囃し立てて大騒ぎしたわけなんですね(笑
あらあら神様たちったら・・・
だから祈りは必ずしも敬虔に厳かに歌うわけではない。

アイーダの祈りのシーンも、アメノウズメを意識して歌うという指示です。
第2場は踊りが入りますから、さぞかし色っぽいでしょうね(笑

何回も繰り返し練習して、少し色っぽいニュアンスがつけられるようになりました。
家に帰って、鏡に映してポーズの研究する宿題が出ました。

イタリア語の歌詞を、台詞として演技しながらしゃべる宿題もあります。
現在はどの音大も「オペラの言葉を演技する」授業が無いため、オペラ歌手になってから苦労するそうです。
合唱団には現役の音大生が大勢いますが、すごくいい勉強になりますよね!
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演技の稽古 ①

2009-08-29 14:55:00 | オペラ
オペラ合唱団の今週の練習は、中村敬一先生のご指導でした。
来年1月公演の「アイーダ」の演出をされます。
演技の稽古は1ヶ月に1回だけなので、いつも待ち遠しいのです。


第1幕の演技稽古をしました。

使者がエジプトの領土が、エチオピアに侵略されたことを告げます。
侵略からエジプトを守るために、エジプト国王は戦いを宣言します。
国王が司令官を「ラダメス」に任命。

男声が「ラダメス」と何度も歌うところのニュアンスについて、丁寧に説明を受けました。
1回目の「ラダメス」は力強いものの、その後4回の「ラダメス」は色々の感情を考えて歌います。

女声はこのシーン演技だけです。

司令官が「ラダメス」とわかり、それぞれ「へーっ、ラダメスなの?」「ラダメスがアムネリスと結婚して次の国王ってことなわけ?」と、心の中で各々が会話を考えて演技します。

このあたりの情景を全員が理解して歌うと、だいぶオペラとしての色合いが付いて面白くなりました。

つづく


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