縁あって26年前に横浜からこの地に越してきた。
大好きな鎌倉に住めるなんて、若い頃には夢にも思わなかった。
ついでに、鎌倉で起業するなんて、もっと思ってもみない事だった。
何が私をそうさせた・・・、この自然、この空気、それらの何かが、眠っていた私の中の 「何か」を導き出してくれたようだ。
子育ての傍ら、端切れで自分の小物を作ったのが始まりで「もしかしたら商品になるかも!」と、作ったサンプルをもって営業に歩いた。少しづつ少しづつ、販路が広がり今年で20年。
「鎌倉」の2文字でお商売をさせて頂いている、いつも感謝している。
でも、観光地鎌倉に限らず、このコロナが落ち着いても、経済の大きな成長はもうないのかもしれない。そうなれば、深く静かに「心の中」を見つめ、何が本当に大切なのかを、誰もが見極めていくと思うのです。
物も増やさない、となれば、物づくりを生業としている私たちの仕事は苦境に立たされる。
仕方ない。それでも、それだからこそ「本当の物」を、真摯に作っていかなければと思うのです。
鎌倉には。鎌倉彫りを始め、物づくりの諸先輩がたくさんいらっしゃる。
洋裁、デザインの勉強も特別した事の無い私ですが「師」は数多(あまた)。
そろそろ、鎌倉彫りに続く何かが出てきてもおかしくないですよね、
産業としての何か・・・、さて何でしょう?
鎌倉の課題ですね。