鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

車中にて

2022年02月08日 | 日記
夕方の下りの横須賀線は思いのほか空いていた。

私の前の座席のシートに座っている人は7人、その内6人が熱心にスマホに見入っている。60代と思われる女性だけが、文庫本を開いている。

しかし目は閉じている。暖かい車内と心地良い揺れは睡眠を誘う。

文庫本が今にも落ちそうになる、と、薄く目をあけまた本に見入る。すぐに瞼が閉じる。いまにも滑り落ちそうになるが、また目をあけ、目を凝らし活字を追う。そして数秒で目が閉じた。

そんなことが5、6度繰り返され電車は大船駅に着いた。

カット目をあけ、降りるのかなと思いきや、しっかり本を顔の前に引き寄せ読み始めた。シッカリいまどうしても読む・・・、そんな気迫が漂っていた。

結局、私は鎌倉で降りたのだが何の本を読んでいたのか、知りたかったなー。
本には紙のブックカバーが、かかっていました。         

最近、電車の中で、文庫本読んでいる人少なくなりました。


コメント
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