手のひらに日本の名作が、いや、世界中の名作が乗る文庫本、愛おしい本です。
私は文庫本が大好きです。軽いし、安価ですし活字も昔より大きくなって読みやすく、いいことづくめです。出版社によって書体も違うので、比べるのも楽しいのです。
鎌倉今村では、ひと月にかなりの文庫本カバ-を作ります。基本1点ものですから結構手間がかかります。でも、少しも苦にはなりません。作業しながら『これは、誰の、どんな本を包むのかしら?』と、思いを巡らせます。
そういえば、若い頃はベストセラ-の本を文庫になるまで待った事もよくありました.。(待っても文庫にならなかった本も沢山ありました!)
逆に現代は、一人の作家の1冊の本が、あちこちの出版社に動いていくことがあります。解説も変わってきて読み比べるのも楽しいのです。
表紙の装丁、これがまた楽しくて、平置きで並んでいる様子を見るのが好きです。装丁の美しさで、予定もしてなかったのに思わず買ってしまう・・・、そんなことも度々。一体、いつ,誰がこの形を生み出したのでしょうね?
文庫本の「懐の深さ」に私は、いっぱい、いっぱい未来を感じているのです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/68/980c5aba95f61a87fd9ed833cfac5499.jpg)
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