山歩きは晴れがいい!
山に行くたびにレインウェアを着ています。
まるでユニホームのように。
そんな山歩きと日常の日記です。
 



5月26日(火)

有給を取り、北アルプスの蝶ヶ岳へ登って来た。

朝4時、眠い目をこすりながら我家を出発し、上高地には8時前に着いた。

まだ観光客の少ない河童橋を横目に通り過ぎる。

この時期、道沿いには可憐な白いニリンソウの絨毯が、
登山者やハイカーを楽しませてくれる。


槍ヶ岳を源とする梓川沿いを目的の山域を目指し歩く。
きれいな空気、川、山。「きもちいぃぃぃ!」


8時40分徳沢に到着。ここから長壁尾根を登り蝶ヶ岳に向かう。
いよいよ本格的な山登りが始まる。
このルートは3年前の夏に一度来ているので問題無いだろう。

と思ったのは、はさはか見附・・・
残雪の為ルートが良く分からない。
踏み跡をたどって行くと途中で消えていたり、戻っていたり・・・

頼りのマーキングも少なく、妻と赤いリボンや木に付けてあるペンキの印を
必死に探しながら登って行く。

次のマーキングはどこ?この繰り返しでいつしかマーキングのことを
マー君と呼ぶようになっていた。
「マー君はどこ?」「左側の木にいるぞー」って感じで
何度も腐った雪の落とし穴に落ちながら、なんとか長壁山を乗り越えて、
午後3時、蝶ヶ岳山頂(2677m)到着

長い長い登りをやっつけると雄大な穂高連峰が目の前に現れる。
さっきまで「もう足があがらない・・・」「も、ももがつる~」と
弱音を吐いていた僕らは俄然元気になる。

蝶ヶ岳ヒュッテで素泊まりの受付を済ませ、小屋のサンダルを借りて外に出る。
心行くまですばらしい風景を堪能する。
槍ヶ岳は近くに行くと嫌われるが、遠くからだと姿を見せてくれる。
僕にとって意地悪な山である。「リベンジしてやるから待ってろよ」と心の中でつぶやく。

残念ながら雲が多く、茜色に染まるアルプスは見ることはできなかったが
大満足である。



5月27日(水)

4時40分、薄い雲の後ろに太陽があり、夕日のような御来光になった。

「無事下山できますように」と拝む。


今朝は風も無く、そんなに寒くないので朝飯は自炊場ではなく外にあるベンチで食べる。
この風景を見ながら飲むコーヒーの美味いこと、至福の時である。


山小屋で知り合った千葉の男性(昨夜芋焼酎をご馳走になる)に
シャッターを押してもらい、7時丁度、下山開始。
昨日登ってきた長壁尾根をピストンする。


下り始めるとすぐに残雪があるので、登りでは着けなかった
アイゼンをアンゼンの為に装着する。(このギャグ前にも使ったような・・・)

登り同様「マー君どこにいるのー!」と叫びながら、ガシガシ下山する。

雪が無くなる標高(2100mぐらいかな)まで下りてくると
シャクナゲの花が目に入ってくる。
このルートは樹林帯なので眺望が無くひたすら下りるだけなので
かわいい花が咲いているとホッとする。


10時10分、徳澤園(小説「氷壁」の文中の宿)に着き、休憩することなく上高地に向かう。

いつかはここでキャンプをしたい。(昔はここで牛馬を放牧していたそうな)

ニリンソウは白い花ばかりでなく緑色のもあると聞いたので、
帰る道すがら探すが見つからない。


半分あきらめかけた時「あったどー」ほんとうにあった

なかなか見つからないのは四葉のクローバー探しに似ている。
花もなんとなくクローバーに似ているような?
大昔ニリンソウは緑色だったらしい・・・

明神の橋を渡り、いつもの嘉門次小屋でイワナの塩焼きを食す。

囲炉裏であぶっているので頭までまるかじりできる。
じつにうまい!イワナの塩焼き中毒(依存症)になりつつある夫婦であった。

午後1時、河童橋前の五千尺ホテルのライブカメラに写るかもと
知らない人と一緒に並ぶ。

乗鞍高原温泉「ゆけむり館」で汗を流し帰途につく。

家に帰ってからPCを開いて、五千尺ホテルのホームページを見ると、
写ってました。こんな感じでね。


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