ハーバード白熱教室-5(人を食うことは許されるか)

短編ではあるが、武田泰淳という作家の代表作の一つに「ひかりごけ」という小説がある。2007年8月にスタッフ研修旅行で知床に行ったときに「光ごけ」の洞窟を見たことがあったが、この洞窟と同小説の「ひかりごけ」は関係がない。なんでこの話をするか、といえば、例のサンデル教授の「ハーバード白熱教室」の第1巻に登場する「サバイバルのための『殺人』」を読んで、いつかこれに似た話があったのでは、と思い出したのが、武田泰淳の「ひかりごけ」だった。サンデル教授が引用する「殺人=食人」と小説「ひかりごけ」のテーマはほとんど共通する。若干違う点といえば、後者は小説で宗教的な光輪が光るという創作があることぐらいか。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )