うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

ふたりで。

2016-09-27 20:57:50 | つれづれ
ようやくふたりの生活に戻った

K君の姿はないけど

きっとまだ寄り添ってくれている

今まで半年間

看護師さんとかヘルパーさんとかK君の実家の人がたくさん出入りして

ふたりの静かな生活はいつの間にか終わっていたね

いつか

いつかまた誰にも邪魔されないふたりの生活に戻りたいって思っていたけど

誰もこなくなる日はK君が消えてしまうまでないって、

つまり

K君とのふたりだけの穏やかな日々はもう二度とないんだって知っていたから、私はずっと悲しかった。

今日はね

K君にただいまを言って

ふたりでK君の好きだったジュースを分けて飲んで

ご飯もK君の写真と向きあって食べたんだよ

でも、遺影の写真が結婚したころのもので、なんかちょっと違ったから

半年前の写真を探したの

そっちの方が最近のK君みたいだからね

今夜からふたりだけだから、出てきてもいいんだよ~って部屋に呼びかけたけど

やっぱりK君は現れてくれないんだ

お化けでもいいから会いたいんだけど…
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仕事復帰。

2016-09-27 20:45:10 | つれづれ
今日から仕事復帰。

いつもと違うのはK君が家で待っていてくれないこと。

今まで入院しているときも
K君が家で具合悪そうな時も
極力休まなかった仕事。

でもその時はどんなに不安でもK君がいてくれた。

今はもういない。

それがおそろしい程の違いだ。

家に帰ったら、いつもみたいにベッドから後ろ頭が見えたらどんなに幸せだろう。

最後は寝たきりで言葉も交わせなかったけど、それでも生きていてくれるだけでどれだけ救われたろうか。

今はただ寂しい。
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