うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

空海。

2018-02-28 16:50:15 | 映画


映画「空海 KU-KAI」を見てきました。

原作ファンなので、「あ~、そうしたのか」ってな具合で、不満足感は残るものの、映像化して今の技術でやるなら評価されるべきエンターテインメントなんだろうなと思いました。

だから大満足した方には読ませられない私の感想です。⬇すみません、一意見として(^^;)

確かに唐の長安とか、幻術の表現はすごいと思いました。

…が、原作ではそこまで幻術に重きを置かれていない気がするので、やはり原作と映画は別物と考えた方が楽しめますね。

内容も登場人物をかなりはしょっているので、人間関係をめぐる悲劇性はカットされてニャンコちゃん(正体は秘密!)の復讐劇っぽくなってますね。

橘逸勢がいなくて、空海の相棒が白居易になっているのも…仕方ないとはいえ寂しかったです。

原作の逸勢と空海のほのぼのとしたやりとり、空海に劣等感をいだくはずが素直に空海のすごさを認める逸勢の姿も好きなのですが(^^;)

あとは、都の壮大な映像や、ややおどろおどろしい屋敷などの映像映えする風景メインで、空海自体の神秘性…というか、原作ではよく出てくる空海が宇宙や自然や明王(人界を超えた存在)と対話し一体化し、「密」を感じる部分がないのが…(T-T)

正直、映画では空海の存在意義があまり感じられませんでした。

やっぱり映画は先入観持たずに見た方が楽しめますね(^^;)
コメント
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