今年の初詣を兼ねて、江戸時代中後期の奈良の石大工「嗽楽」が彫った石燈籠を探しに、標高約640メートルの生駒山東側中腹にある「宝山寺」に向ったのでございます。聖天さんと呼ばれる商売繁盛の寺の境内にその石燈籠はあると資料にあったのでございます。上手く見つけることが出来ますかどうか、いざ出発でございます。なお私(イラスト)はNHK「歴史ヒストリアー」から無断で登場させていただいておりますので悪しからずご了承願います(懲戒免職かも…)。
遺構から出た古代瓦は洗浄された後、各破片が接合できるかどうかの作業に入る。複数枚の破片の中から、今回この8片が1枚の瓦の元の姿になることが分かり接着剤で接合をしてゆくことになった。だがここまで来るのが一番時間もかかり苦労する作業だ。ジグソーパズルで隣り合うピースを探すのと同じである。そしてボンドで接合して行くのだが、ジグソーパズルのピースは「はめこむ」と終了だが、瓦の場合は重量の配分を考えたり、向きを考えたりしながらの作業となる。また最後の破片を接合したとき、全体から見て変な仕上がりになることがある。原因は下部の接合の「ずれ」が影響しており、場合によっては一からのやり直しになることもある。
昨日は「バレンタインデー」。各地に大雪が降り大変な一日だった。奈良では14センチの積雪があり、18年ぶりの記録的な積雪とかだった。まだまだ寒く穴からはい出るのには「ちとっ速い。もう一眠りしよ~っ」と。
大寒が過ぎ、2月4日が立春だった。この立春前後が1年で一番寒いと云われていて、新酒の搾りも始まるころ。庭の水溜りには氷が厚く張っている。愛想のない氷も見方によってはなかなかなものだ。寒さはまだ続きそう、ここしばらくは「冬眠」していよう。
遺構から出土し、5個から10個ぐらいの破片となっている瓦をボンドで接合して行く作業。最終段階になって最初の接合の少しのずれが影響し、また最初からの作業になるときもある。あれやこれやと工夫しながら1枚の完成瓦に近づける作業。これって「ジグソーパズルの素やっ」